顕微鏡を楽しむ
 
 顕微鏡は肉眼で見えないものを見ることが出来る摩訶不思議な道具です。顕微鏡を持ちたいと思ったきっかけは「きのこの胞子が見てみたい」でした。けれど顕微鏡を覗いて最初に感激したのは胞子ではなく、水中の枯茎に付いたぬるぬる(澱)を採取してきてそれを覗いたときでした。ほんのわずかな水の中に色々な生物がいることに驚きました。その生物は動物でもなく植物でもなく菌類でもありません。原生動物です。原生生物界があることは知っていましたが、その世界を自分の目で初めて見ました。ミドリムシといういかにも虫らしい動きをするのに光合成をする不思議な生き物や、写真や図でしか見たことのないゾウリムシが実際に生きて目の前で動いているのです。 自分の知らなかった世界がそこにある、感激というより驚異でした。この生物たちが、照明の仕方によって夜空にキラキラ輝く動くイルミーネーションにも見え、しばらく眺めていたことがあります。 それまでの私は顕微鏡は見えないものが見える、見たいものが見えればそれで良いという感覚しかなかったのだと思います。
 自分の知らなかった世界を見たことは、私にとって扉を開けた瞬間だったのだと思います。それは顕微鏡という道具を使い見て楽しむという扉です。

オリンパスCH-Aで撮影

 顕微鏡を使うとはどういうことでしょうか。顕微鏡を全く理解していなくても、スライドグラスに水を1滴、薄くスライスした組織の一部をのせカバーグラスをかぶせる。軽く押して余分な水は吸い取り、疎動・微動ハンドルを使いピントを合わせれば、試料は見えます。 しかし、本当に正しい見方をしているでしょうか?、ただ見えているだけではないでしょうか?

 私はMWSの奥さんから福島のSさんとともにチャンスを頂き、顕微鏡について色々と学び教わることが出来ました。難しい光学理論や数式などは全く理解できませんが、観ることの楽しさに引き込まれ、これまでに解ったことがたくさんあります。
 中でも、「持っている道具の性能を知り限界を知るまで使え」というのは、インパクトのある言葉で、ものを生かすということも学びました。ものを生かすということは、その性能を知らなければ出来ないことです。性能を知れば、その道具はどこまで出来るのか限界がわかってきます。工夫も生まれてきます。
 多種多様な顕微鏡がある中で、私は手元にあるごく限られた機材だけしか知りません。光学知識も素養もありませんが、これまで学んだことや面白さを素人なりに少しずつ書き留めてみようと思います。
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