教科書は「きのこノート」

 顕微鏡を手にし、使い方はきのこ仲間の先輩達のやり方を見ていましたので何となく分っていましたが、あくまで何となくです。顕微鏡についてネットで検索しても何やら難しそうなことが書かれ、どれも私には理解不能でした。『八王子のきのこ』に掲載されている顕微鏡について書かれている『きのこノート』も当然ながら理解できるものではありませんでした。

 奥さんからチャンスを戴いたものの「解かるまで何度でも読み直し」と言われ、きのこノートをプリントアウトし何度も何度も読み返しました。それでも解かりません。理解できる日が来るのだろうかと不安に思っていたある日、チャコブタケの胞子を検鏡していたときのことです。コンデンサーを取り外して見ると見難かった胞子の油球がなぜか見え、コンデンサーがないのに、どうしてこのように見えるのか「コンデンサーって何だろう」と疑問を持ちました。そういえば何度も読み返している「きのこノート」にコンデンサーのことが書かれていたともう一度読み直しをすると、その疑問に「コンデンサーとは」がちゃんと書かれていました。ひとつのことが解かると何が書かれてあるのかが紐解けるように次々に見えて来ました。初心者にわかりやすいようにとても丁寧に書かれています。なのに何故それまで何度も読み返していたのに私にずっと解からなかったのでしょうか。つまり、何を解かりたいのかそのことすら私自身がわかっていなかったのです。何となく顕微鏡を使えてそれなりに像が見えている、そのことは自分を盲目にしていました。顕微鏡をやり始め疑問を持って読むなら、きのこノートは誰にもきっと解かるはずです。
 とはいえ、私は「きのこノート」の全てを理解出来ているわけではありません。ケーラー照明と像の見える仕組みなどは、よく飲み込めていないので課題です。そこに何が書かれてあるのか、きちんと理解できるのはきっと何年もかかります(理解できないかもしれない)。それでもこれまで学んできたように、これからも「きのこノート」で学んでいくだろうと思います。

検鏡の練習は珪藻のプレパラートで

 最初の検鏡の練習は胞子を撮ることから始まりましたが、ニンジンなども覗いたことがあります。やがて奥さんから戴いたプレパラートは珪藻でした。私にとってミクロの宝石といわれる珪藻との初めての出会いです。珪藻は内容物を薬剤処理などで溶かした後何度もゆすぎプレパラートにされます。ガラス質の被殻にどうしてこんなに超微細で整然とした刻紋があるのか、その美しさは自然の織りなす神秘な世界です。私はとりわけ暗視野照明で珪藻を見るのが好きです。
 このプレパラートで対物レンズの持つ開口数でどの程度までその微細構造が見えるか写し出せるかそんな技量的なことを試してきました。その超微細な刻紋を何とか撮ってみたいと引き込まれ、私は珪藻のプレパラートで(特別に指導いただいたお陰で)色々な技術を習得してきました。

現在、珪藻のプレパラートはMWSで入手出来ます。







↓オマケです^ ^。


参考
http://rms1.agsearch.agropedia.affrc.go.jp/contents/JASI/pdf/society/69-2136.pdf

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