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イグチさん、厚さ薄さについて、ありがとうございます。
佐野さん紹介頂きありがとうございます。 これからも宜しくお願いいたします。
図鑑写真と絵合わせできれば良い!・・・と言う人には不向きの本ですが konpasさんだけでなく きのこの同定を少し詳しくやってみたいと言う人には、ぜひお勧めいたします。
訳者序文の中から抜粋
『16年前に亡くなった父は,その晩年には毎日顕微鏡できのこの胞子を観察していた。同時にきのこの肉眼的形態と顕微鏡的形態を勉強するために、デビット・L・ラージェントDavid L.,Largentの“How to Identify Mushrooms to Genus(きのこの属の見分け方)”を日本語に断片的に訳してノートに書き出していた。 ー中略ー ノートの発見当初は,私自身,この本の価値に気がついておらず,亡き父を偲ぶための単なる遺稿としてとらえていた。しかし,この本の翻訳作業を続けるにつれ,徐々にその価値を知るようになった。まず,きのこの肉眼的形態に関する多くの用語の定義が明瞭で正確なこと,次に,「中間」を示す用語が豊富であることに圧倒された。微妙な違いを示す用語を,それぞれ異なる日本語に当てはめるのはしばしば難しかった。しかし,このような違いが定義されなければ,きのこの形態を客観的な文章で描写することは出来ないし,同定することも出来ないだろう。少しの一般教養があれば誰でも理解できるような内容の科学的なきのこの本は,今までの日本には殆どなかった。平易さを追求しすぎると正確性を欠くかもしれないし,実際の正確な同定に役立たないかもしれない。逆に,厳密性を追求すると難解な内容になりがちである。その点本書は豊富な用語を正確に定義し,しかも精密な線図により効果的に視覚に訴えてくる。きのこの種や属について学習したい人には必須の書と言えよう。ー後略ー』
日本には“How to Identify Mushrooms to Genus” のような基本書がなく、この本の訳が待望されていました。訳者が講じておられますように「きのこの種や属について学習したい人には必須の書」だと思います。 |
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