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臭いニガイグチ属?  投稿者: konpas 投稿日:2015/07/23(Thu) 21:54 No.2804

こんにちは。

傘肉をほんの少しかじって味見をしたところ,30秒〜1分ほどかけしだいに苦味が増してきて,その後はしばらく口の中が苦い感じでしたので,ニガイグチ属と判断しました。

傘部分(あるいは管孔部分)から,菌臭+魚のアラを煮込んだような強い臭いを発していました。柄部分からはほとんど発していないように感じます。購入した家庭用生ゴミ乾燥機で乾燥しても,蓋をかけたら強烈な臭いを発していました。
傘表皮は乾燥というか粘性はありませんが,柄の部分は付箋紙の糊部分のような粘つき感があります。

肉は白色ですが,1時間〜2時間ほどかけて,淡褐色変しました。

発生環境は妻が採取してきたので詳しく分かりませんが,写真を見る限りではクリあるいはクヌギ類が近くにあるスギ林内と思われます。

図鑑と照らし合わせてヒビワレニガイグチかと思ったのですが,図鑑によると管孔は淡紅色とのことです。この子実体は淡褐色のような色で,淡紅色ではありません。また,指で圧すると滲んだように濃色になります。傘表皮や柄表面は圧迫,擦りをしても変色しませんでした。

このように傘部分(あるいは管孔部分)から強い臭いを発するニガイグチ属はあるのでしょうか。
ご教示よろしくお願いします。





Re: 臭いニガイグチ属?   nivalis - 2015/07/25(Sat) 12:23 No.2805

強い臭いを発するニガイグチ属があるのかどうか私にはわかりません。
管孔部分(色あい)だけを見るとクロイグチ属(Porphyrellus)ではないのかな?という気がしました。
けれどPorphyrellus で検索しても似たような画像を見つけられず、違うのだろうとは思います・・・ 。

きっと
傘表皮の構造あるいはどこかの部分などで明瞭に「属」まで詰められると良いのかもしれませんが
私にはそのあたりが全くわかりません。
きのこは、その場でわからなくても
記録を取っておくと、あとから「これだったのか」と分かる場合もありますので
ぜひ検鏡を含め記録しておくと良いですよ。




Re: 臭いニガイグチ属?   konpas - 2015/07/26(Sun) 22:31 No.2806

nivalis さん

ありがとうございます。
乾燥してもかなり臭いという特徴があるので,いずれ分かる日が来るかもしれませんね。
取りあえず乾燥させたので,nivalisさんの言われたとおり,検鏡と記録を作って保存しておくようにします。

いつもお返事いただきありがとうございます。




Re: 臭いニガイグチ属?   イグチ 潔 - 2015/07/27(Mon) 06:22 No.2807

  >その後はしばらく口の中が苦い感じでしたので,ニガイグチ属と…

 属の和名が「ニガイグチ」だからといって、「苦いからニガイグチ属」と判断することはできません。イグチ類の属レベルの判定には、管孔実質(管孔同士を仕切る壁の部分)の構造・かさ表皮の構造と合わせ、胞子紋や、菌根の相手樹種(できれば属レベル、せめて針葉樹なのか広葉樹なのか)を勘案する必要があります。

 肉の変色の発現が非常に遅いかのように思われること・柄に粘着性があったということなどからは、採取された時点ですでに腐敗が始まっていたのではないかとも思われ、子実体のにおいも、本来の性質なのかどうか、かなり疑問を感じます。

 かさが白っぽいことや、柄の表面に網目がほとんどないことからは、Tylopilus intermedius(日本からは未報告)である可能性もありますが、上記に挙げたようなポイントが不明ですので確たることはいえません。
 次に見出されたおりには、これらの所見について観察するとともに、でき得るならば標本を残しておいていただければ、と思います。

T. intermedius は比較的柄が長く、かさは汚白色〜帯黄白色を呈し、肉は多少苦みを有するとともに、空気に触れてからわりあい長時間を経て褐色になる性質があるそうです。狭義のニガイグチ属の菌ですから、胞子紋はくすんだ桃色(あるいは褐色がかったピンク色)を呈し、クロイグチ属のように濃い褐色〜暗い紫褐色(=ハラタケ属の胞子紋の色調に似る)となることはありません。
 また、柄の網目は一般に不明瞭で、単なる縦条程度でしかないこともしばしばであるといわれ、広葉樹(ブナ科、特にコナラやミズナラなど)に外生菌根を形成するとされています。




Re: 臭いニガイグチ属?   konpas - 2015/07/28(Tue) 06:15 No.2808

イグチ 潔 様

いつもながら丁寧で分かりやすい解説ありがとうございます。おかげさまで良く理解することができました。

>採取された時点ですでに腐敗が始まっていたのでは・・・

私も最初に臭いを嗅いだときに「これって腐っているのかな」と思いましたが,見た感じや触った感じでは腐敗しているように見えないので,腐敗していないのではと思ってしまいました。でも,井口様の解説を読んでみると,他の菌類などに既に侵されていたこともしれません。

日本での未報告種の可能性もあるということで,発生時期としてはもう遅いかもしれませんが,近々再度現地に行ってみようと思っています。
採取できたら今度は胞子紋や、菌根の相手樹種をしっかり観察したいと思います。

今回採取したものは一応乾燥標本を作ったのですが,とにかく臭いのでビニル袋に入れて密封しています。この乾燥標本から胞子を覗いてみようと思っています。

改めて解説ありがとうございます。




Re: 臭いニガイグチ属?   konpas - 2015/07/28(Tue) 20:25 No.2809

イグチ 潔 様

本日投稿後,妻の案内(妻が採取してきた)で現地を確認してきました。

残念ながらきのこは発生していませんでしたが,周辺の樹木などを確認してきました。
発生場所周囲20m位はスギ林でした。他の樹種で3mを越えるものはありませんでした。
スギ林の間には高さ2m以下の樹木(広葉樹)とつる性植物が覆っていました。樹種はよく分かりませんでしたが,少なくともキイチゴがあり,また,コナラ,クヌギ,クリなどの樹種はありませんでした。
発生地点から30mほど離れ,およそ5〜10m登ったところは,平坦地になっていて,クヌギ主体にクリ1〜2本,コシアブラらしき樹木1本がありました。この平坦地から発生地点へは40度前後(人が直登するにはきつい坂)の斜面になっていました。このような状況では平坦地の樹木の根が,発生地点まで伸びることはあり得るのか私には分かりません。
投稿画像に写っている広葉樹の葉は,この平坦地から雨で流されたか,風で飛ばされたものと考えています。

ちなみにこの平坦地にはコガネヤマドリと思われるきのこと,かなり苦い味で柄の長いイグチ(種は分かりません)が発生していました。





Re: 臭いニガイグチ属?   イグチ 潔 - 2015/08/20(Thu) 10:51 No.2818

Konpas さま:


Tylopilus intermedius は、コナラ属の樹木に菌根を形成するとされており、今回の菌がそれに当たるものである可能性はじゅうぶんに考えられると思います。

 菌根の基質となる樹木の根はせいぜいつまようじ程度(すなわち、樹根の末端)ですから、数十メートル程度の範囲であれば、じゅうぶんに到達し得るかと考えます(通常、樹幹の支えとなる太い根、すなわち支持根が広がる範囲は、その樹の樹冠が覆う程度のエリアであるといわれていますが、菌根が形成されるような細い根であれば、それよりもはるかに広い範囲に伸びていると考えるのが自然です).

 千葉県房総半島南部の、見渡す限りのスギ植林地において多数のアカモミタケを見出したおり、子実体の発生地点から最寄りのモミ(おそらく、森林の境界木として残されたと思われる孤立木)の幹までの距離は150メートル以上もあり、驚いた経験があります. 

 なお、かさがオリーブ色を帯びたニガイグチ属菌はオクヤマニガイグチ、紫褐色を帯びたものはチャニガイグチあたりではないかと思います.これらも、ともにクヌギやコナラ、あるいは常緑のカシ類、もしくはクリなどに外生菌根を形成するのではないかといわれています




Re: 臭いニガイグチ属?   konpas - 2015/08/21(Fri) 20:33 No.2819

イグチ 潔 様

樹木の細根が数十メートルときに150メートル以上も伸びるとは,思いもよりませんでした。
今更ながら自然界の不思議に驚くばかりです。

Tylopilus intermediusについて,洋書を調べてみましたら,North American BOLETES(A.E.Bessette)とMushrooms and Other Fungi of North America(R. Phillips)に掲載されていました。
ネットも併せて検索してみたところ,North American BOLETES(A.E.Bessetteとネット画像は傘部分がかなり白く写っているので,「あれ?」と思いましたが,Mushrooms and Other Fungi of North America(R. Phillips)の記述を読んだら,傘色は淡褐色(pale tan),管孔は離生し,色はdark pinky-brownと記述されていました。

私としては,このきのこを「Tylopilus intermedius?」とし,きのこのシーズンオフに英文を和訳してしっかりと理解すること,そして来年のシーズンにまた採取できることを期待したいと思います。

いつもながら勉強になることばかりです。ありがとうございました。

余談ですが,ヨーロッパの図鑑には掲載されていませんでした。手持ちの日本の図鑑とヨーロッパ図鑑,北米図鑑の他の掲載種を比べてみると,日本と北米の図鑑はより同一種が多いことが分かりました。
短絡的と叱られそうですが,ヨーロッパより北米のほうが日本の発生環境と近いのかなと思ったりしています。




Re: 臭いニガイグチ属?   イグチ 潔 - 2015/08/22(Sat) 00:15 No.2820

  Konpas さま


 >ヨーロッパより北米のほうが…


 樹木相からいえば、ヨーロッパよりも北米大陸のほうが、日本と共通する属が多いのは確かです。ヨーロッパの森は単純で、延々何百平方キロにもわたって単一樹種からなる森林が広がってる場所が少なくありません。

 全ヨーロッパの面積は、日本列島の10倍以上に及ぶのですが、維管束植物の種数は、日本と全ヨーロッパとでちょうど同じぐらいです。ということは、日本には、ヨーロッパ全土で知られているのと同数程度のきのこが分布しているといっても、あながち荒唐無稽な空想でもないといえます。

 ただ、ヨーロッパに比べ、アメリカでは学術的なきのこ関係の著作が意外に少なく、「キノコ狩りの友」という視点での図鑑が多いように思われます。調べるのに、めんどうかなという印象はあります^^;


  T. intermedius について、「North American BOLETES」の記述の和訳を添えておきますので、ご参考まで m(_)m

 かさは径 6-15センチ、平たいまんじゅう形からほぼ平らに開き、縁は孔口面よりもはみ出す:表面はなめらかではなく、しばしば微細な深いしわを生じて亀裂状を呈し、ときに粉状、幼時は白色〜汚白色、ときにはピンク色を帯びることがあり、あるいは淡黄褐色をあらわし、古くなってくると帯褐色のしみを生じる.
 肉はしまり、白色であるが、空気に触れるとゆっくりと褐色を帯び、苦味があり、においは温和である.
 管孔は幼時は白いが成熟すると淡桃色を帯び、傷つけるとゆっくり褐変し、孔口は丸く大きさは 1-2個/mm程度である.
 柄は長さ 8-14センチ、太さ 1-4センチ程度、基部がやや膨れるかあるいは全体にこん棒状(まれに基部が著しく膨大する)、中実、白色であるが、老成したり傷ついたものでは汚れた黄褐色のしみを生じ、不明瞭あるいは明瞭な網目を生じる.
 胞子紋は帯桃色〜帯桃褐色を呈し、幼菌のかさの表皮は硫酸鉄溶液によってピンク色を帯びる.

 胞子は長楕円形・平滑で大きさ 10-15×3-5 μm 程度、顕微鏡下では無色ないし淡褐色を呈する.
 広葉樹(特にコナラ属)の樹下に発生するが、マツ属の下に生えることもある.苦味があるため、食用にはされない.
 なお、肉や管孔の褐変はかなり遅く、一時間あるいはそれ以上の時間を経過して初めて確認されることがある.


  なお、このきのこの原記載は http://www.mykoweb.com/systematics/literature/Boletes%20of%20Michigan.pdfの109ページで閲覧することができます.おいおい、こちらも翻訳しておこうかと思っています.




Re: 臭いニガイグチ属?   konpas - 2015/08/22(Sat) 09:33 No.2821

イグチ 潔 様

私の短絡的な余談にも解説を頂きありがとうございます。今の私の技量からすると,「キノコ狩りの友」という視点での図鑑でも良いので,他の北米の図鑑も手に入れてみようかなと思います。図鑑ばかり増えて積ん読状態に陥るのが心配ですが(汗)

>T. intermedius について、「North American BOLETES」の記述の和訳を添えておきます・・

ありがとうございました。
さっそく和訳分と英文を見比べてみました。全部ではありませんが,かなり分かる部分があり参考になりました。実は,今年の3月−4月頃に洋書で日本の図鑑に掲載されていない種の和訳に挑戦してみたのですが,専門用語以外の部分の和訳が難しく,なかなかうまくいきませんでした。
T. intermediusの和訳を参考にシーズンオフに再挑戦してみようと思います。

また,原記載のPDFも見てきました。P117-118に48. Tylopilus intermedius Smith & Thiers, sp. nov. が記載されていました。こちらはより詳細に記述されているように思われますが,今の私の実力では読み解くことが難しいです。いずれスラスラと読めるようになりたいものです。

毎回ほんとにありがとうございます。




Re: 臭いニガイグチ属?   イグチ 潔 - 2015/08/23(Sun) 19:39 No.2823

   Konpas さま:

 Smith and Thiers(1971)による T. intermedius の記載を挙げておきます.


 顕微鏡的所見が不明であるとはいっても、Konpas さまが採集された菌がこれに該当する可能性はかなり高いと思います.さらに標本が得られるように、がんばって探索してくださいますように.


  m(_)m




   Tylopilus intermedius Smith and Thiers

図説:第51図版.

  ラテン語記載
 かさは径 6-12 (-15) cm、まんじゅう形からほぼ平らとなり、表面は乾性、ややしわ状をなし、汚白色であるが手で触れるとゆっくり褐変し、(肉には)苦みがある:管孔は白いがのちに赤ワイン色となる:柄はこん棒状で長さ 8-14 cm、径 1-4 cm、白っぽく、手で触れると汚れた黄褐色を帯び、上部に不明瞭な網目をあらわす:胞子は大きさ 10-15×3-4.5 (-5) μm.
 タイプ標本=ハイランズ近郊産(スミス採集);ミシガン大学標本庫収蔵(標本番号 64301).


  英文記載
 かさは平たいまんじゅう形で、縁は管孔面より遊離して内側に巻き込み、のちに開いてほとんど平らとなり、表面は乾性でちりめん状のしわを生じ、光沢なく粉状、幼時は白っぽく、のちに淡黄褐色を帯びることがあり、傷つけると褐変する.
 肉は厚くて堅くしまっており、虫の食害痕の周辺は褐色を呈し、菌臭と強い苦みとを有し、硫酸鉄溶液で淡ピンク色(幼い子実体において)となり、水酸化カリ溶液(KOH)には反応しない.
 管孔は柄の周囲で深くくぼみ、あるいは離生状で、白色のち赤ワイン色、管孔層の厚みは 10-15 mm、穴口は管孔層と同色でほぼ円形、大きさは 1 mm当たり 1-2個程度である.
 柄は長さ 8-14 cm、太さは 1-4 cm程度、基部に向かって太まってこん棒状をなし、表面は白色であるが手で触れると汚れた黄褐色を帯び、上部に繊細な網目をあらわし、下方に向かってほぼ平滑で白っぽく、中実で内部は白いが切断すると淡褐色となり、虫の食害痕の周辺は黄褐色を呈する.

 胞子紋はくすんだ赤ワイン色(http://iropedia.web.fc2.com/brown/fawn.html):胞子は一側が偏圧された長楕円形で大きさ 10-15×3-4.4 (-5) μm、表面は平滑、ほとんど薄壁、メルツァー液中で帯黄色(少数、錆褐色を呈するものもある)、水酸化カリウム溶液中ではほぼ無色である.
 担子器はこん棒状をなし、大きさ 26-32×9-12μm 、水酸化カリウム溶液中では無色、メルツァー液中では淡黄色を呈する.
 シスチジアは紡錘状便腹形で先端に向かって細まり、頂端はやや尖り、薄壁でこわれやすく、内容物は水酸化カリウム溶液中では無色、メルツァー液中ではいちようにピンク色を呈するか、あるいは濃橙赤色・油滴状をなし、ときに濁った赤色の球状をなしてマウント液中に遊離することがある(穴口付近のシスチジアにおいて著しい).
 子実層托実質(管孔壁の組織)の菌糸は僅かに散開型の配列(http://boletus.sakura.ne.jp/oboe/image2014/140807L02.jpg)を示し、穴口付近においては担子器や偽担子器(バシディオール Basidiole)とともに顆粒状〜油滴状の内容物(メルツァー液中で赤色ないしオレンジ色を呈する)を含む.
 かさの表皮は径 2-4.5μm の細い菌糸(無色で表面は平滑、水酸化カリウム溶液中でゼラチン化しない)からなり、老成した子実体でははなはだ薄い:肉を構成する菌糸は径 7-12μm(ときにいくぶん膨大するとともに、メルツァー液中で赤色に染まる内容物を含むことがある)、クランプを欠く.

 発生環境:コナラ属(Quercus)の林内に群生し、ミシガン州南部において夏の終わりから秋にかけて見出される.まれな種であるが、8月の豪雨の直後などには多数発生する.

 ノート:かさを傷つけると褐変する菌として Tylopilus peralbidus (Snell & Beardslee) Murr. が知られているが、T. intermedius は、前者について Singer氏が記述したような色調を持たず、胞子はより大形であること・あるいはかさの表面に顕著なちりめんじわを生じてやや亀裂状をなす.
 また T. rhoadosiae もまた近縁な種であるが、後者は柄に顕著な網目を有し、かさにはしわを持たない点で異なる(Murrill氏は「美しい顕著な網目を有する」としており、Singer氏−T. felleus f. albicepsと T. rhoadosiaeとを誤同定してはいるが―もこれを支持している).しかしながら、ミシガン州立大学標本庫に Kauffman氏コレクションの一つとして収蔵されている T, felleus f albicepsの標本では、柄にはまったく網目を欠いており、T. felleus f. felleus(ニガイグチ)とはまったく様相を異にしている.筆者らは、T. rhoadosiaeは南方系の分布域を有し、五大湖地方には産しないものとしてとらえるとともに、T. intermediusはミシガン周辺に分布域が限定される菌であると考える.

 供試標本:(略)




Re: 臭いニガイグチ属?   konpas - 2015/08/24(Mon) 19:39 No.2824

イグチ 潔 様

>可能性はかなり高いと思います.さらに標本が得られるように・・・

勇気づけられて今日(8月24日)も行ってみました。残念ながら見つけることはできませんでしたが,発生時期が夏から秋とのことなので,期待を持ってまた行ってみようと思います。

原記載のラテン語と英文の和訳まで頂きありがとうございます。私にとっては大変貴重な資料になります。コピーペーストで保存しシーズンオフに,原記載と照らし合わせながら勉強します。

先日,すでに腐敗が始まった子実体の可能性があるとのご教示いただいたのですが,乾燥標本を作ってあるので,こちらもシーズンオフにでも胞子など観察してみようと思います。




Re: 臭いニガイグチ属?   イグチ 潔 - 2015/08/25(Tue) 04:29 No.2825

  Konpas さま:


  >大変貴重な資料になります

 また、なにか御入用な文献などありましたらお問い合わせください.
 なお、Smith and Thiersは、T. intermediusについて T. peralbidusや T. rhoadosiaeに類似するとしていますので、これら二種についても、できれば文献で特徴を押さえておくとよいでしょう。

 T. paralbidus については、Boletus paralbidus の学名のもとに新種として発表されたおりの原記載が、http://www.cybertruffle.org.uk/cyberliber/59350/0028/005/0463.htmの 471ページでみることができます。また、ムリル氏により、Boletus(ヤマドリタケ属)からTylopilus(ニガイグチ属)へと移されるに際して発表された記載は、http://www.cybertruffle.org.uk/cyberliber/59350/0030/005/0520.htmの521ページで閲覧することができます.

 いっぽう、T. rhoadosiae に関しては、はじめは Gyloporus(クリイロイグチ属)の一新種として発表された菌ですが、その原記載はインターネット上では公開されていないようです.North Amecian Boletes の 270ページでこの菌について触れられておりますが、この文献は、顕微鏡的特徴としては胞子の所見を挙げるのみで、シスチジアやかさの表皮構造についてはまったく言及していない点で不満が残りますね.

 これらもおいおい訳していくつもりでおりますし、T. rhoadosiae の原記載についても探してみようと考えてはいます.


 >シーズンオフにでも胞子など観察してみようと…

 もしできれば、この掲示板上でもたまに登場しておられる長野の種山氏に、標本の四半分程度を送って細かい所見をとっていただき、Konpasさまの観察した所見と照らし合わせてみると勉強になるかもしれません ^^b

 私が活動している関東南部でも見出される可能性は考えられるので、注意しておこうかと思います.




Re: 臭いニガイグチ属?   konpas - 2015/08/26(Wed) 13:22 No.2826

イグチ 潔 さま

>また、なにか御入用な文献などありましたらお問い合わせください.

重ね重ねありがとうございます。いろいろ勉強して覚えていきたいと思っていますので,今後もよろしくお願いします。

>もしできれば、この掲示板上でもたまに登場しておられる長野の種山氏・・・

アドバイスありがとうございます。種山様に相談してみたいと思います。





サビハチノスタケ?  投稿者: gorosuke 投稿日:2015/08/14(Fri) 22:31 No.2813

最近、変わったきのこを見つけたので久しぶりに投稿します。近所の公園にある落ち葉集積所でコナラの枝から出ていました。手持ちの図鑑には載って無かったのでネットで探してみると、最近各地で見つかっているサビハチノスタケのようです。かなり老菌な上、詳しい資料も手元に無いので自信はありませんが、もしそうなら私の地元では大発見です。




Re: サビハチノスタケ?   nivalis - 2015/08/19(Wed) 00:07 No.2814

サビハチノスタケというきのこもあるんですね。
はじめて知りました。

図鑑に載っていないきのこですが
ネット検索してみると知っている人は知っているんだなぁ、すごいなぁと思わされました。

>もしそうなら私の地元では大発見です

最近各地で見つかっているとのことですが、かなり希なきのこなのでしょうか?




Re: サビハチノスタケ?   gorosuke - 2015/08/19(Wed) 22:26 No.2815

このキノコは昨年地元の観察会で名前が付かず私が持ち帰ったものです。「スズメタケでは?」という方がいたので検鏡してみたら硬質菌特有の細胞膜の厚い菌糸で一杯でした。おそらくこれもサビハチノスタケだと思います。

サビハチノスタケは「猿の腰掛け類きのこ図鑑」城川四郎著 神奈川キノコ会編に載っているそうです。私は持っていないし、アマゾンでも欠品しているようなのでどなたかに見せてもらえないかと思案中です。

>かなり希なきのこなのでしょうか
私がきのこ観察会に参加するようになって20年ほどになりますが今まで見たことがありません。熱帯性のきのこみたいなので近年の温暖化の影響かもしれません。





Re: サビハチノスタケ?   konpas - 2015/08/20(Thu) 05:51 No.2816

gorosukeさん, nivalisさん  こんにちは。

お分かりになっているかもしれませんが,見るだけなら各都道府県の図書館などに置いているところが多いようです。
下記URLで全国の図書館を検索できました。

http://calil.jp/book/4804950931/search?pref=%E7%A5%9E%E5%A5%88%E5%B7%9D%E7%9C%8C




Re: サビハチノスタケ?   イグチ 潔 - 2015/08/20(Thu) 09:52 No.2817

 形状はハチノスタケに似ていますが、かさは全体に白っぽく、幼ないものでは、堅くて褐色の短い毛状物に部分的におおわれ、ざらついた触感があります.この毛は、褐色かつ厚壁で、時に分岐するとともに先端が尖った剛毛体状をなし、その側面には、これも尖った突起がいくつも備わっています.




http://www.researchgate.net/publication/225802296_Taxonomic_study_of_Asian_species_of_Echinochaete_(Polyporaceae_Basidiomycota)_and_description_of_E._maximipora_sp._nov

 ↑

 森林総研の早乙女女史・服部氏らによる、日本産サビハチノスタケ属に関する報文です.以下、その論文の概要を挙げておきます.



 このレポートによれば、サビハチノスタケ(E. russiceps)は、分子系統学的解析の結果などからしてクレード1(埼玉県・京都府・熊本県・宮崎県・沖縄県の沖縄本島と石垣島および西表島に分布:かさの表皮はかさの前面にわたって発達し、管孔は丸みを帯びて小さく、胞子の平均的なサイズは 10.7×4.2 μm程度)とクレード2(京都府から見出され、かさの表皮は発達が悪く、管孔は多角形〜長形をなすとともにやや大形、胞子の平均的な大きさは 12.2×4.6μm 程度)との二つの群に分かたれるとされています.
 タイプ標本との形態的比較によれば、E. russiceps の学名は、クレード1に当てるのが妥当であり、クレード2については、種以下のレベル(亜種・変種あるいは品種のレベル)で区別するべきであろうと結論づけられております.


 また、西表島からは別種の E. maximipora が新たに見出されたとのことです.

 サビハチノスタケ(E. russipes)と E. maximipora とは、管孔のサイズ(E. russiceps のほうが小さめ)と、かさの表面に形成される剛毛体状細胞(褐色・厚壁で、とげ状に尖った大きな突起をいくつも備える)の形状、および胞子の形態(E. maximipora のほうが長形)によって区別されるとのことです.
 管孔の肉眼的な様子は原色写真で、また剛毛体状細胞の形態については線画で、上記の論文内に示されてあります.


 さらに、台湾・中国・ベトナム・マレーシア・スリランカやアフリカに産する E. brachypora では、かさの表面には前二種においてみられるような剛毛体状の厚壁細胞を欠く(ただし、子実層にはこれを有する)と述べられています.

 上記の論文には、これら三種を含めたサビハチノスタケ属の五種類についての検索表も附されております.




 「台湾産多孔菌類」に関する報文(http://www.cybertruffle.org.uk/cyberliber/59575/0085/0101.htm)や、「南アメリカ南部産のタマチョレイタケ属(狭義)およびサビハチノスタケ属について」の論文(http://www.cybertruffle.org.uk/cyberliber/59575/0093/0001.htm)も参考になるかと.



 分布域からすれば、gorosuke さまが今回アップされた菌は、狭義のサビハチノスタケ(=上記のクレード1)に当たるものではないかと推定しても、無理はないように思います.従来は埼玉県以南で見出されているきのこですから、現時点での分布の北限ということになるかもしれません.




Re: サビハチノスタケ?   gorosuke - 2015/08/22(Sat) 22:24 No.2822

konpas 様

私が普段利用している市図書館分館には無かったのでそう思いこんでいたら本館には収蔵されているようです。取り寄せ可能みたいなので早速申し込んでみます。

イグチ 潔 様

何時もながら明快なご指導、ありがとうございます。きのこの同定の根拠がネットの写真の“絵合わせ”というわけにも行きません。教えて頂いた資料を元にじっくり調べてみたいと思います。標本があるので是非“剛毛体”も確認したいと思います。ありがとうございました。





屋内型生ごみ処理機(乾燥式)   投稿者: konpas 投稿日:2015/06/30(Tue) 15:01 No.2787

きのこ乾燥用に購入してみました。

何度か試用してみたらベニタケ属は綺麗な色で乾燥しました。でもシワシワです。ベニタケ属は乾燥しても色が退色しにくいと聞いたか読んだような気がしているので,色が残っても当然なのかなと思っています。
紙コップごと乾燥機に入れて,室内で乾燥させています。乾燥時に臭いはほとんど感じないし,音も静かなので,夜寝ているうちに乾燥させてみても音が気になりませんでした。
とっても良いものだと思っているのですが,検鏡の時に乾燥標本が使えるのかどうか気になっています。

珍しそうなきのこは取りあえず乾燥を続けて見よいかなと思っています。

ベニタケ属とヒメカバイロタケ?の乾燥前後の画像をアップします。ご意見などいただけると幸いです。





Re: 屋内型生ごみ処理機(乾燥式)...   種山 - 2015/06/30(Tue) 20:10 No.2788

温度の設定は出来ますでしょうか。経験則になりますが、50度程度が一番良い様です。60度以上ですと固い仕上がりになり顕微鏡観察の際、切り出しに苦労するかもしれません。以下を参考にしていただければ。

http://togetter.com/li/833154




Re: 屋内型生ごみ処理機(乾燥式)...   nivalis - 2015/07/01(Wed) 17:40 No.2790

togetterなるほどなるほどと拝見しました。
ありがとうございます。

真空冷凍乾燥法はアマチュアに一般的ではなく難しいんじゃないでしょうかね?

検鏡するだけでしたら冷凍庫放置法で作った標本が切片も作りやすく組織も生とほぼ変わりなく
見られるので重宝ですよね。
でも以前、ミヤマザラミノヒトヨタケに類似したキノコを冷凍庫で乾燥させ
(温風乾燥は溶けてしまいヒトヨタケの仲間には不向き)
容姿そのままにすこぶる状態がよく持ち歩いて見てもらったりしたのですけれど
先輩陣に、家庭用の冷凍庫はDNAが切れてしまい標本には不向きと言われたことがあります。

下は昨年ベニタケ属のきのこを冷凍庫で乾燥させたものを
先ほど切片を作り覗いてみたものです。
担子器に胞子がくっついたままです。





Re: 屋内型生ごみ処理機(乾燥式)...   種山 - 2015/07/01(Wed) 19:51 No.2793

真空冷凍はさすがにムリですよね。

まだ、ひとつだけですがDNAは問題なくとれましたけど、
元の標本の状態にもよるんですかねえ。
さらに検証してみる必要はありますね。




Re: 屋内型生ごみ処理機(乾燥式)...   konpas - 2015/07/01(Wed) 19:58 No.2794

>温度の設定は出来ますでしょうか。経験則になりますが、50度程度が一番良い様です。60度以上ですと固い仕上がりになり・・・

早速メーカーに確認してみたところ,温度設定はできず,庫内温度は60度を保つようになっているとの回答でした。60度とはなんと微妙な数字だなぁと思っています。

>検鏡するだけでしたら冷凍庫放置法で作った・・・

私も試してみようかなぁ。でも冷凍庫が一杯なのが・・・




Re: 屋内型生ごみ処理機(乾燥式)...   nivalis - 2015/07/02(Thu) 19:11 No.2795

>まだ、ひとつだけですがDNAは問題なくとれましたけど、

問題がなければ万々歳ですよね。
ただ難点は時間がかかりすぎること、急いで作成したい場合には
やはり温風などの熱処理、なのでしょうね。

>私も試してみようかなぁ。

1点か2点ならスペースがあるんじゃないでしょうか。
ぜひお試しください。
皆さん試行錯誤して、自分にあった(時間、場所、コストなど)やり方を見つけてるみたいですよ。




Re: 屋内型生ごみ処理機(乾燥式)...   konpas - 2015/07/03(Fri) 21:46 No.2797

パリパリになったベニタケ属の乾燥標本を見て,切り出しは大変かなと思って,冷凍庫購入も考えました。その夜に風邪を引いてしまい体調不良のまま,乾燥した子実体を部屋に出しっ放しにしていました。
今日(7月3日)見たら湿気を吸ってしんなりしていたので,カミソリで切ってみたところ,スーッと切ることができました。自分で採取し,乾燥させたものを検鏡するのは初めてなので,ちょっとワクワクでした。
胞子は分かるのですが他はどの部位?(側シスチジアとか傘シスチジア)なのかまったく分かりませんが,覗いてみると結構綺麗に見えたのでそれだけで嬉しいです。
1枚目はひだを切断しました。

2枚目は胞子です。

3枚目と4枚目は傘表皮部分です。





Re: 屋内型生ごみ処理機(乾燥式)...   種山 - 2015/07/03(Fri) 22:19 No.2798

3枚目の写真は倍率が低いのでなんとも言えませんが、大体、良い状態で乾いているように見えます。1枚目は縁シスチジアじゃないでしょうか。




Re: 屋内型生ごみ処理機(乾燥式)...   konpas - 2015/07/05(Sun) 15:04 No.2799

>大体、良い状態で乾いているように見えます。

ありがとうございます。よかったです。 これからいろいろ乾燥してみます。

縁シスチジアを調べてみました。子実層托の先端にできるのを縁シスチジア,側にできるのが側シスチジアと理解できました。





冬虫夏草  投稿者: 昼行灯 投稿日:2015/07/01(Wed) 09:38 No.2789

ホソエノコベニムシタケ ウスキサナギタケ(完全世代)とハナサナギタケ(不完全世代)が同居
このバッチは以前北海道でお会いしたときに頂いた気がします?





Re: 冬虫夏草   nivalis - 2015/07/01(Wed) 17:44 No.2791

ご無沙汰しております。
お元気でしたか?

虫草写真見せて下さりありがとうございます。
写真を見せていただき、探す楽しみを思い出しておりました。
ありがとうございます。

>このバッチは以前北海道でお会いしたときに頂いた気がします?

N氏のお宅で買われていたような気が・・・?
今も大事に使われているのですね(嬉)。




Re: 冬虫夏草   昼行灯 - 2015/07/01(Wed) 17:53 No.2792

そうでした、思いだしました。もう何年になるんでしようか、懐かしいです。




Re: 冬虫夏草   nivalis - 2015/07/02(Thu) 19:19 No.2796

>もう何年になるんでしようか、懐かしいです。

そうですね。
今だに私は名刺を作っていません。
名刺のことや、スミレや野菊を見ると思い出していますよ〜^^





たぶんサビ病菌?  投稿者: nivalis 投稿日:2015/06/21(Sun) 18:34 No.2780

興味があるわけではないのですが
いつかサビ病菌を顕微鏡で覗いてみたいと思っていました。
今日はサビ病菌?に侵されているヤマアジサイを初めて見つけ
ちょこっと持ち帰ってみました。





Re: たぶんサビ病菌?   種山 - 2015/06/21(Sun) 19:19 No.2781

たまには全く別の分類群とか見てみたいですよねえ。せめてAspergillusの姿くらいは自分で見てみたいなあって思ってます。サビ病菌もおもしろそうです。




Re: たぶんサビ病菌?   nivalis - 2015/06/22(Mon) 17:29 No.2783

>せめてAspergillusの姿くらいは自分で見てみたいなあって思ってます。

ホント見てみたいですね。
オリゼーのあの姿、なんとく納得してみたい気がします。





Melanoleucaについて  投稿者: konpas 投稿日:2015/06/15(Mon) 20:15 No.2762

画像は6月13日に福島県の山道で見つけたきのこです。
最初の印象はナラタケかと思ったのですが,つばがないので違う→ひだが垂生のように見えることとやや杯状になっていることからカヤタケかと思いました。帰宅後に図鑑で確認するとカヤタケ属に近いかと思ったのですが,変異の範囲内としても柄が長すぎること,ひだが直生−湾生に見えることから,カヤタケ属ではなさそうと思い,胞子を顕微鏡観察してみましたら,胞子の表面に黒い粒点(いぼ状突起?)が見えたので,カヤタケ属では無いと分かりました。

それで再度「原色日本新菌類図鑑」と「北陸のきのこ図鑑」を調べても分からないので,洋書のきのこ図鑑を調べてみたところ,Roger Phillipsの「Mushrooms and Other Fungi of North America」に形態が似ているきのこを見つけました。それによるとMelanoleuca albovidaと学名が付いていました。改めて日本の図鑑で「ザラミノシメジ属」を調べてみましたが掲載されていませんでした。
イギリスと周辺のきのこ洋書図鑑で調べても掲載されていないので,ネットで調べてみましたが,ほとんどヒットしませんでした。
それで教えていただきたいのですが,Melanoleuca albovidaは日本ではまだ報告などはされていないのでしょうか。ご教示よろしくお願い致します。

以下に採取したきのこの形態を記載します。

発生環境はスギ,ナラ属(コナラ?)とブナの混生林地上。散生−束生。周辺に5−7カ所発生(群生とまで言えず)

傘は湿時極弱粘性。微細な鱗片があるような感触あり。中丘があり色がより濃色。傘色は初め帯黄黄土色→黄土色。表皮を擦ると淡褐色変。

柄は傘より淡色。明瞭な条線あり。擦ると淡褐色変。つば無し。基部は小球根状で白色菌糸?見られる。中実。繊維状でしっかりしている(特に表皮はしっかりしている)

ひだは初め帯淡黄白色→淡黄土色。直生−湾生。密。

肉はやや硬い。臭いはかなり強く,煮干し臭と腐敗臭を合わせた臭いがする。

胞子紋は白色。





Re: Melanoleucaについて   nivalis - 2015/06/15(Mon) 21:25 No.2763

konpasさん
いよいよ顕微鏡挑戦でしょうか v(^o^)v

それと丁寧な観察と写真投稿ありがとうございます。
微疣状の胞子からもMelanoleucaで間違いないと思いますが
学名は果たしてMelanoleuca albovidなのでしょうか?
Melanoleuca alboflavidaの間違いではありませんか?

MycoBankでMelanoleucaを検索すると、、登録されているその属のすべての学名がわかります。
http://www.mycobank.org/BioloMICS.aspx?Table=Mycobank&Rec=56901&Fields=All
そこに学名がなければ、図鑑のミスプリントやネット検索時のスペルミスなども考えられます。

日本では報告されていないのかという点については
日本産きのこ目録で調べてみると良いと思います。
DLはされているかと思いますが
フィルタ検索で学名欄でMelanoleucaの文字を入れ検索すると
日本で報告されている種が出てきますので報告されているか否かが分かるかと思います。




Re: Melanoleucaについて   konpas - 2015/06/16(Tue) 17:20 No.2766

nivalisさん
早速のお返事ありがとうございます。

>学名は果たしてMelanoleuca albovidなのでしょうか?
>Melanoleuca alboflavidaの間違いではありませんか?

ご指摘ありがとうございます。間違えてしまいました。Melanoleuca alboflavidaです。
使ったことのない学名を使ったら,一番に間違えてしまいました。
それと日本産きのこ目録を調べてみましたら,alboflavidaの種は無かったので,日本では報告されていないことも分かりました。

ご指摘とご教示ありがとうございました。いつも勉強になります。

>いよいよ顕微鏡挑戦でしょうか v(^o^)v

挑戦とはおこがましいのですが,中古顕微鏡を長期借用させていただいたので,我流ながら頑張ってみようと思っています。
今後ともよろしくお願いします。




Re: Melanoleucaについて   nivalis - 2015/06/17(Wed) 09:13 No.2767

>我流ながら頑張ってみようと思っています。
>今後ともよろしくお願いします。

楽しみながら頑張ってくださいね。顕微鏡写真を拝見させていただくのも楽しみにしています。
こちらこそよろしくお願いします。




Re: Melanoleucaについて   konpas - 2015/06/17(Wed) 20:57 No.2768

>MycoBankでMelanoleucaを検索すると、、登録されているその属のすべての学名がわかります。

ありがとうございます。検索してみたら新たに疑問が出て来ました。再度教えていただきたいのでよろしくお願いします。
検索してみたら,Any ,Species, Genus で検索してもヒットしませんでした。Epithetで検索すると出て来ました。
内容を見るとシノニムがAgaricus alboflavidus,Collybia alboflavida等と記されています。
Epithetで検索するとヒットするということは,このきのこは和訳にすると「仮称」か「公式に認められていない種」とのことでしょうか。




Re: Melanoleucaについて   nivalis - 2015/06/17(Wed) 22:38 No.2769

>検索してみたら,Any ,Species, Genus で検索してもヒットしませんでした。Epithetで検索すると出て来ました。

私も詳しいわけでなく、おっしゃられてる意味がよくわかりません。
MycoBankのHPからはSearch→Taxon nameの入力欄に属名や学名を入力するだけです。

>内容を見るとシノニムがAgaricus alboflavidus,Collybia alboflavida等と記されています。

昔、細分類される前は多くの種がAgaricusでした。その種がかつて研究者によってCollybia に分類され報告されたことが有り、Agaricus alboflavidus,Collybia alboflavidaはいずれもMelanoleuca alboflavidaのシノニムとして扱われています。
当時のその学名種とは同種であり、シノニムとは同義語で同じ種にかつては別の学名がついていたと考えて良いと思います。

Epithetは小種名で、学名は属名+小種名で作られています。小種名で検索しヒットするのは不思議なことではありません。一度付けられた学名は不動ではなく分類によって属名が変わったり、属が変われば小種名も若干変わることもあります。
また、学名の後ろにMelanoleuca alboflavida (Peck) Murrill, North American Flora 10 (1): 6 (1914) と書かれているのは、North American Floraという学術誌にMurrillさんという人が1914年に報告しているところの種ということです。
http://www.mykoweb.com/systematics/literature/NAF_Vol10Part1.pdf

説明不足(下手)ですみません・・・。
イグチさんなら、詳しく説明してくださるかもです。




Re: Melanoleucaについて   konpas - 2015/06/18(Thu) 15:35 No.2776

ピント外れの質問で申し訳ありませんでした。
使い方が分からなくてhomeの隣にあるSearchをクリックしたらsimple queriesがあったので,そこで検索していました。
単純にSearch→Taxon nameで良かったのですね。おかげさまで理解できました。

シノニムやEpithetについて丁寧なご教示ありがとうございました。概略を理解することができました。理解したなどと言うと,そんな簡単に分かることで無いとおしかりを受けそうですが,教えていたただいたことを元に少しずつ勉強していこうと思います。

>説明不足(下手)ですみません・・・。

そんなことはありませんので,これからもよろしくお願いします。




Re: Melanoleucaについて   イグチ 潔 - 2015/06/18(Thu) 20:23 No.2777

 今日、市役所に行ったら、植え込みのヒマラヤスギの樹下にテングタケ、ツツジの植栽の中にアカチャイヌシメジが生えているのをみかけました。




 >ひだが直生−湾生に見えることから…

 >胞子の表面に黒い粒点(いぼ状突起?)が見えた…

 シスチジアも確認したほうがいいですよー?



 >シノニムとは同義語で…

 生物の国際命名規約に含まれている用語の邦訳は厳密に定められており、用語によっては、動物命名規約・植物命名規約・細菌命名規約で、それぞれ異なった邦訳が当てられている場合すらあります。幸い、どの規約においても、synonym という語は現行では「異名」と邦訳されています(命名樹規約の旧版では「同物異名」と訳されていたこともありますが)。



 >Epithetは小種名…

 動物命名規約では「種小名」、植物命名規約では「種形容名」・細菌命名規約では「種形容語」と邦訳されています。

 「小種名」という用語は存在しませんよ…? ^^;



 >昔、細分類される前は多くの種がAgaricusでした。

 Fries の時代には、ひだを有するきのこはすべて Agaricus 属に放り込まれ、さらに胞子紋の色などによって「亜属」に分けられていました。カイガラタケなどまでが、当時は Agaricus 属のメンバーとみなされてました。

また、孔の中に胞子を作る軟質菌は全部 Boletus に放り込まれていたため、当時はカンゾウタケ・クロカワ・イグチ類はいうにおよばず、ナミダタケやアミガサタケまで Boletus 属の一員として扱われていました(ただし、「きのこが硬く、孔の中に胞子を形成するきのこ=多くの硬質菌」は、一年生ならすべてが Polyporus 属、多年生なら Fomes 属におかれましたが)。
 サンゴ状のきのこは、ニカワホウキタケやクロサイワイタケ(=カノツノタケ)まで全部 Clavaria属のメンバーとされ、カップ状のきのこはチャダイゴケやらハチスタケまでを含めて Peziza 属、また、成熟すると内部が古綿状となるきのこは全部(ホコリタケ・ツチグリ、はては変形菌まで)Lycoperdonとしてひとまとめにされていました。


 >Murrillさんという人が1914年に報告しているところの…
 正確にいえば、アメリカのムリル氏が、1914年に「Agaricus alboflavida というきのこは、実はザラミノシメジ属に移すべきだ」と主張し、North American Flora の誌上で、Melanoleuca alboflavidaという名を初めて用いた、ということです。この Murrill さん、アガリクス・ブラゼイ Agaricus blazeiという学名(かつて、ヒメマツタケに当てられていた)の名付け親でもあります。

 Melanoleuca alboflavidaハ、アメリカのペック氏が初めて記載して Agaricus alboflavidus Peck の名を与え、Annual Report on the New York State Museum of Natural History(ニューヨーク州博物館年報)という雑誌の 23巻75ページに発表したものです。 Agaricus alboflavida という学名の最後についている「Peck」は、ぺック氏が命名したことを示すものです。

 イタリアのサッカルド氏は、「Agaricus 属に置くのは間違いで、 Tricholoma 属に入れるのが正しい」として、学名を Tricholoma alboflavidum (Peck)Sacc. に変更し、 Sylloge Fungorm(きのこカタログ集、とでもいうべきか)という大作の本(全部で八千ページほど!)に発表しています(学名の最後の「Sacc.」は、サッカルド氏の名前の略記です)。
 また、アメリカのカウフマン氏は、「ペックもサッカルドも間違ってる。このきのこは Collybia属に所属させるのが妥当なのである」と主張し、Collybia alboflavida (Peck) Kauffmann という学名を提唱しました。

 かっこの中に入っているのは、「そのきのこをはじめて記載した人の名」で、かっこの後ろの人名は、そのきのこを「〜属に移し替えた人」の名である、と覚えておけばいいと思います。
 厳密には、かっこの後に記されている人名は、最初は変種として記載されたきのこを「変種ではなく独立種である」と主張した(すなわち、繰り上げた)人の名であることもありますが。



 >属が変われば小種名も若干変わることもあります。

 属名も種形容名も、原則としてラテン語(あるいはラテン語化したギリシア語そのほか)を用いて命名するように、命名規約で定められています。ドイツ語やフランス語では、現代でも、名詞に「性別」がありますが、ラテン語も同様です。ふつうは、語尾が -s なら「男性」、- a なら「女性」、-um ならば「中性」です。属名と種計世名との間では、この性別をそろえなくては有効な学名とみなされないため、分類学者は、ラテン語辞書は必携です。

 アミガサタケは、Fries の時代には Boletus(性別は男性) 属の一員であったため、Boletus esculentus と呼ばれていました(語尾が -s で揃えられていますよね)が、いまは Morchella 属に入れられていますから、種形容名も語尾をそろえて esculenta と表記されています。

 ただし、「ギリシア語起源の属名はすべて中性として扱う」という命名規約の規定がありますので、Calostoma 属(クチベニタケ属)は語尾が -a で終わるにもかかわらず、クチベニタケの種形容名は japonicum (-m で終わる)と表記されています。

 シロキツネノサカズキは、属名 Microstoma(小さい口、の意)がギリシア語であるにもかかわらず、命名規約の細部を見逃した分類学者によって、floccosa の種形容名が与えられてしまいました。「属名の最後が -a だから、種形容名の最後も -a にして、そろえておけばいいよね」と考えてしまい、属名がギリシア語起源だというのを見逃してしまったのです。
 属名がギリシア語→ギリシア語の属名はすべて中性→それゆえ、種形容名も中性の語尾にしないといけない、ということで、最近になって、やっと Microstoma floccosum という正しい表記に訂正されました(山と渓谷社の図鑑の、旧版と改定増補版との間で比べてみてください)。

Tricholoma(キシメジ属)も Entoloma(イッポンシメジ)も Hebeloma(ワカフサタケ属)もギリシア語起源、-cybe で終わる属名(Inocybe アセタケ属や Conocybe コガサタケ属や Hygrocybe アカヤマタケ属や Clitocybe カヤタケ属など)も、すべてギリシア語起源です。


 なお、Mycobank も便利ですが、Index Fungorumもたまには使ってみてください(運がよければ、1800年代の原記載を読めることがあります)。
 また「ほほー、このキノコの原記載は〜という雑誌に書かれてるのね…」ということが分かったら、CyberLiber(菌学電子図書館、とでもいうべきか:http://www.cybertruffle.org.uk/cyberliber/)の中を捜すと、原記載そのものを読むことができる場合がけっこうあります ^^b




 ほんとうは、PC画面で Mycobank や Index Fungorum の画面をいっしょに見ながら説明したいのですが…ニーズがあれば、そういう場(ゼミ? 勉強会?)を設けてもいいかもしれません。




Re: Melanoleucaについて   konpas - 2015/06/19(Fri) 11:10 No.2778

イグチ 潔 様

詳細なご教示ありがとうございます。内容を見て凄いなぁと感じました。本当に感動しました。
難しい内容(私にとって)を平易に解説していただき,十分に分かりやすかったです。
しかしながら,5〜6回読んでもなかなか覚えることは難しいです。
井口様の解説文とMycobankと付き合わせながら,何度も読み返して覚えたいと思います。

>シスチジアも確認したほうがいいですよー?
ありがとうございます。顕微鏡も始めたばかりで,切片の切り出しすら上手くできません。ピスに挟んで切り出してもグチャグチャになってしまう状況です。これから少しずつできることを増やしていきたいと思っています。

いつも詳細で分かりやすいご教示をいただきありがとうございます。今後もよろしくお願い致します。




Re: Melanoleucaについて   nivalis - 2015/06/19(Fri) 20:18 No.2779

イグチさん ありがとうございます。

>「小種名」という用語は存在しませんよ…? ^^;

そうでしたか、いい加減で覚えていただけですね。
これからはちゃんと裏を取り書き込まなくっちゃと反省です。

いつも詳しい解説、感謝です。





キノコの名前を教えて下さい  投稿者: naratake 投稿日:2015/05/19(Tue) 19:58 No.2751   HomePage

チャワンタケには色々な種類があり、道端の縁に発生していました。
キノコの名前を教えてくださいお願いします。27.5.17撮影しました。





写真だけでは無理   通りがかり - 2015/05/24(Sun) 13:23 No.2752

チャワンタケ属なのか、それ以外の科なのか
胞子や側糸の形態、アミロイド反応の有無もわからず
名前を教えてというのは無謀というものでしょう




Re: キノコの名前を教えて下さい   naratake - 2015/05/24(Sun) 19:49 No.2753   HomePage

通りがかりさん こんばんわ。あいにく顕微鏡など持ち合わせていませんので大変失礼しました。
懲りずに今後ともわかる範囲で結構ですのでよろしくお願いします。




Re: キノコの名前を教えて下さい   イグチ潔 - 2015/05/29(Fri) 22:28 No.2754

 どんなキノコでもそうですが、とりわけチャワンタケ類については、肉眼あるいはルーペのみを用いた手法では、「種」レベルの同定どころか「科」・「目」レベルでの検討すらつけ難いのが実情です。

 このグループの菌は、「顕微鏡を使わないと基本レベルの同定すら不可能」⇔「基本レベルの同定さえできないので、図鑑に載せようにもなかなか載せられない」の悪循環の中にあるとお考えください。

 画像の菌は、フクロシトネタケ(フクロシトネタケ科)の類か、あるいは狭い意味のチャワンタケ属(チャワンタケ科)のようにもみえますが、やはりどちらとも断言できません(きのこを縦割りにし、その断面にメルツァー試薬を垂らすと識別できるのですが)。

 また、成熟した菌体(採取したとき、きのこの上面=へこんだ面から、煙状に胞子が噴き出すぐらいに成熟したもの)でなければ、顕微鏡を使ったとしても、「種」レベルでの同定は不可能です。


 小生、いちおうチャワンタケ類の分類がライフワークですので、もしもこの仲間の菌に興味をお持ちでしたら、成熟したものを小生の手元にお送りいただくのがよいかもしれません。
 その際には、きのこを割ったときの肉の変色性(うっすら黄色くなる種類がかなりあります)・きのこの外面の粘性とざらつきとの有無・発生していた基質がなになのか(樹種レベルで)と、その基質の中に菌糸束が走っていたかどうか、を詳しく観察していただければと思います。





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