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ミカワクロアミアシイグチ  投稿者: 種山 投稿日:2016/10/16(Sun) 21:43 No.3032

以前、ある掲示板で「ミカワクロアミアシイグチには胞子がほとんど無い。有性生殖しているのか疑わしい」と研究系の方が言っていた、なんて話がありましたが、否定されました。極普通に沢山の胞子が見られます。

おそらく未成熟の標本を成熟しているのだと誤認したのでしょう。




Re: ミカワクロアミアシイグチ   gorosuke - 2016/10/18(Tue) 23:21 No.3035

種山様
>ある掲示板で
恐らく私がネタ元だと思います。NO.2619,NO.2623を読んで頂ければ分かりますが種山様のおっしゃる通りです。
>未成熟の標本
私はその逆だと考えています。私が最初入手した標本は老菌で胞子が落ちませんでした。子実層をピンセットでつまんで検鏡してみてもほとんど胞子は見つかりません。発見者に問い合わせたら同じことを言われたのでそう信じ込んでしまいました。




Re: ミカワクロアミアシイグチ   種山 - 2016/10/19(Wed) 22:39 No.3036

gorosuke様

ここの過去ログにもあったんですね。忘れてました。老菌の子実層に胞子がなかったというのは、ちょっと不思議ですね。同様の状況が頻繁に観察されるのかが気になります。





きのこの季節  投稿者: gorosuke 投稿日:2016/09/30(Fri) 22:19 No.3000

私の住む東海地方にもようやくきのこの季節が訪れました。明日10/1の観察会も忙しくなりそうです。





Re: きのこの季節   nivalis - 2016/10/02(Sun) 19:41 No.3005

今年は全国的に、例年通りではないみたいですね。
私の住むあたりは数日前からの晴天続きで、きのこの出は今一つです。
地域によっては、非常に悪いところもあるようです。

観察会はいかがでしたでしょうか。
きっと今までの分を挽回するように、きのこが発生していたのではないかと想像したりしています(^^)。

きょうは、科博のきのこ展にきのこを送ろうと、カメラを持たずにきのこ採集に出かけ
これ・・・と思うものを家に帰って来てからブツ撮りしました。
そのうちの何枚かです。
1枚目、久しぶりに見つけたヤギタケ
2枚目、初めて見つけたキアブラシメジ(齧ってみたら苦かった)
3枚目、お馴染みツエタケの仲間
4枚目、いつも、遅い時期(9月中旬ころから10月中旬)に発生するアワタケの仲間?
5枚目、たぶんハナヨメタケ
6枚目、たぶんPluteus salicinus(ビロードベニヒダタケ)じゃないかと思う・・・?。





Re: きのこの季節   種山 - 2016/10/02(Sun) 23:18 No.3009

4枚目の「アワタケの仲間?」はニセイロガワリImleria badia (= Boletus badius) ではないかと思います。私も秋も深まった頃にドイツトウヒ樹下で一度だけ採集したことがあります。比較的めずらしいのではないでしょうか。




Re: きのこの季節   nivalis - 2016/10/03(Mon) 14:28 No.3011

種山さん、Imleria badiaではないか、とのこと ありがとうございます。

耳慣れない属ですが、最近設立されたのでしょうか。
毎年、トドマツ林で見かけるきのこで、北海道ではそれほど珍しくはないように思われます。
傘は時折赤味があり、柄は旧アワタケ属の雰囲気であまり太くはなりません。
イグチというと夏きのこのイメージがある中、このきのこは秋深く霜の降りるころまで発生し
時折シモフリシメジと同時に見られたりして、いつも何だろうと思ってきました。
全く分からないきのこだったので、画像を出して良かったです。感謝です。




Re: きのこの季節   gorosuke - 2016/10/03(Mon) 18:36 No.3012

nivalis 様

今私の地元はきのこが爆発中です。何時も見ているキタマゴタケのほかにチャタマゴタケ黄色種と思われるきのこも発見できたし、指名手配のきのこの標本発送もできました。しばらく観察地から目が離せません。





Re: きのこの季節   種山 - 2016/10/03(Mon) 19:51 No.3014

nivalis 様
それほど珍しくはないとのこと、さすがは北海道ですね。
というか私は秋になるとフィールドに行かなくなるから、あまり見ないってのもあるかも。

gorosuke 様
その節は大変ありがとうございました。また何かありましたらよろしくお願いいたします。




Re: きのこの季節   konpas - 2016/10/03(Mon) 20:21 No.3015

皆様
こんにちは。遅まきながら私も投稿させていただきます。

当地でも長雨の後に一斉に発生しました。爆発生状態でした。
1値枚目の画像。上左からカバイロツルタケ、ベニタケ属、スッポンタケなどの仲間?自宅に庭にセットして3日経ちましたが、いまだ孵らず。カメムシタケ
下左からハラタケ属、コキイロウラベニタケ?、ワタカラカサタケ、ツチアケビ。他にも多種多量に発生していました。
フウセンタケ属は下画像以外に2〜3種発生していました。



イグチの傘にカエルが・・思わず激写!!! ナメコのような○○○○○



以下不明菌2種  乳液が赤ワイン色に変色のチチタケ属と細長いウスタケ?みたいなもの。ウスタケかな。




Re: きのこの季節   小山 - 2016/10/04(Tue) 05:44 No.3017

八ケ岳産のニセイロガワリと思われるものです。亜高山帯針葉樹林では時々見かけます。





Re: きのこの季節   nivalis - 2016/10/04(Tue) 19:47 No.3018

「爆発中」と「爆発生でした」ですか〜
羨ましい・・・(― ―;

gorosukeさん
お写真が黄色タイプのチャタマゴタケ、お写真がそうですよね
キタマゴタケとチャタマゴタケはそれぞれの種で交配はしないのに
何だか不思議ですね。

konpasさん
○○○○○って、○キ○メ○のことですよね
ホント、傘だけ見るとナメコみたいですね(^ ^)

北海道はそろそろ晩秋きのこに移行で、こんなのが出ていました。


それと、こんなのもありました。おそらくアクイロウロコツルタケじゃないかと思っているんですが


------------
小山さん、お写真見せていただき、ありがとうございます!
「そうそう、これこれっ!」です。
それと、小山さんの写真を拝見して、自分のゴミだらけの写真反省です。




Re: きのこの季節   konpas - 2016/10/05(Wed) 20:03 No.3020

nivalis さん

>○○○○○って、○キ○メ○のことですよね

そう〜で〜す。(*^▽^*)
ここの人達には優しすぎますよね。




Re: きのこの季節   種山 - 2016/10/05(Wed) 23:15 No.3021

小山さんのヤツは、ミヤマアワタケではないかと。多分ですけど。




Re: きのこの季節   小山 - 2016/10/06(Thu) 09:02 No.3022

ミヤマアワタケですか、保育社で検索したのでミヤマアワタケはなく検討しませんでしたね。亜高山帯の針葉樹生でかさに多少粘性があり胞子の大きさが一致したので同定しました。ただし、Fungi of Swizerlandの子実体を見ると柄が太いので違和感はありました。北陸の図鑑では縁シスチジアやかさ表皮の構造に違いがあるようです。標本やFTAカードにもとっていますのでこの冬検討してみます。

胞子サイズは (11.1)12.0-13.4(14.6)×(4.4)4.7-5.3(5.7)
Q値は 2.39-2.70 平均 2.55
n=50





Re: きのこの季節   nivalis - 2016/10/06(Thu) 23:16 No.3023

 小山さんの写真と同じ・・・と思ったのですが、見る人が見ると違うんですね。
乾燥標本にしていたので、組織を見ようとしたら管孔が斜めって乾燥していてうまく切片を作ること出来ず、組織からばらけた胞子を撮ってみました。
小山さんのは11μm以下の小さい胞子が無いようで、私のは10μm以下も結構あり画像にもサイズを書いていますが
(7.1)9.5-13.1(15.5)×(3.9)4.4-5.1(5.7)μm n=100 Q:1.71-2.96 平均2.35 でした。





Re: きのこの季節   種山 - 2016/10/08(Sat) 22:18 No.3027

どの胞子を計測するのか?は結構重要で難しいのですが、イグチ限定ですが私は、明らかに成熟した胞子と相似の形状を持つものに限定する方針でやっています。

具体的には画像で示した通りです。計測結果は以下の通りです。
(10.6–) 11.4–13.7 (–15.0) × (4.6–) 4.7–5.2 (–5.5) μm

このやり方で、ある種のホロタイプを計測した結果は、原記載の記述にぴたりと一致したので、見当違いではなかったものと考えています。




Re: きのこの季節   nivalis - 2016/10/10(Mon) 07:29 No.3028

種山さん、具体的に画像で示してくださりありがとうございます。

褐色になっているなら、嘴状突起が斜め上に見えているなら・・・と、計測しましたが
イグチ類の胞子を計るときは、「明らかに成熟した胞子と相似の形状を持つものに限定」を
念頭に置きたいと思います。

そうそう、成菌〜やや老成気味の例のBoletusの乾燥標本、近々お送りしますので
宜しくお願いいたします。




Re: きのこの季節   種山 - 2016/10/12(Wed) 19:43 No.3029

nivalisさんからニセイロガワリの標本をもらいましたが、ミヤマアワタケとの区別が良く分からなくなってきました。

下画像左が、送ってもらったニセイロガワリと思われるもの。右がミヤマアワタケとして収集してきたもの。柄の表面の様子がちょっと違うようにも見えますが、イグチの場合、このくらい変異するのは当たり前なので、これだけで両者を区別することは難しいです。

やはり顕微鏡的データを見なくてはならないですね。





Re: きのこの季節   nivalis - 2016/10/14(Fri) 01:15 No.3030

まぎわらしいきのこをすみませんm(_ _)m。

昨日、再度行ってみると数本出ていたので採取してきました。
今までになく柄の太い(1p越え)ものがありました。
胞子は前回乾燥標本から写真を撮っていたものから50個選んで計っています。

胞子 (10.7)11.4−13.2(15.5)×(4.5)4.7−5.2(5.5)μm
   Q:2.15−2.81 Ave.2.50 n=50
担子器 24.8−37.7×8.2−12.5μm n=20
縁シスチジア 13.1−42.1×3.7−8.9μm n=25
側シスチジア 29.5−72×6−11.9μm n=12





Re: きのこの季節   種山 - 2016/10/16(Sun) 21:31 No.3031

ミヤマアワタケの胞子を計りました。少し小さいですね。
(9.4–)10.1–11.4(–12.2) × (3.0–)4.0–4.7(–4.8) μm

ニセイロガワリでは?としたものは下記の論文にて記載されたImleria subalpina である可能性が非常に高いです。胞子の大きさ、Habitatが一致します。ヨーロッパ産 Imleria badia とは別系統であることが示されていますが、日本産も同様であると考えるのが妥当です。

Zhu et al. 2014. The genus Imleria (Boletaceae) in East Asia
http://dx.doi.org/10.11646/phytotaxa.191.1.5

蛇足ですが、上記論文ではミヤマアワタケのホロタイプも見ています。胞子の大きさは私の測定値と一致しています。ミヤマアワタケの原記載ではもう少し大きな数字が書かれていますが、正確な測定ではなかったと推定されます。




Re: きのこの季節   nivalis - 2016/10/17(Mon) 18:55 No.3033

ありがとうございます。
ご紹介いただいたURLだとユーザーネームとパスワードが必要なようでFull Textは閲覧できずでしたが
The genus Imleria (Boletaceae) in East Asiaで検索すると出てきました。
たぶん、下のURLにある論文ですよね
http://www.champyves.fr/Library/Synonymy/Imleria.pdf

Imleria subalpinaだとすれば、日本からまだ未報告ということになりますね。
種の特徴はほぼ一致しているように見受けられます。
楕円っぽい胞子があるってのも一致してますし・・・。




Re: きのこの季節   種山 - 2016/10/17(Mon) 19:42 No.3034

その論文で間違いないです。

ひょっとすると、日本産はさらに別系統なんてことになると面白そうです。実はニセイロガワリについては、あまり興味が無かったのですが、この冬にちょっと解析してみます。





教えてください。  投稿者: E-ko 投稿日:2016/10/01(Sat) 23:51 No.3002

はじめまして。たくさんキノコを見ました。
名前を教えてください。





Re: 教えてください。   nivalis - 2016/10/02(Sun) 18:05 No.3003

はじめまして E-koさん

1枚目の画像は、おそらくムラサキアブラシメジモドキ、4枚目はオニタケだろうと思いますが
画像が小さく、また傘の裏面がどうなっているのか全く分かりません。

きのこの名前を尋ねる場合
きのこは傘表面だけではなく、傘・ヒダ・柄、それぞれの特徴がきちんと
相手にわかるように見せていただけると助かります。

以前、このボードでこの掲示板のエチケットを掲載しておりましたが、
再度、上の欄に「投稿時のお願い」として掲載いたしました。
お読みになっていただけると幸いです。




ありがとうございました。   E-ko - 2016/10/02(Sun) 19:40 No.3004

はい。ありがとうございました。
大きいサイズでは2個しか入らず、小さいサイズになっていまいました。
これからは上・中・下シッカリ写すようにします。
以後、お見知りおきください。




Re: 教えてください。   gorosuke - 2016/10/02(Sun) 19:44 No.3006

はじめまして E-koさん

恐らく5枚目の写真のきのこは最近名前がついたコガネキクバナイグチ、6枚目はダイダイイグチのように思います。もしダイダイイグチなら、E-koさんが観察されたきのこは中部地方以西のものと推定されれます。





Re: 教えてください。   E-ko - 2016/10/03(Mon) 19:06 No.3013

ありがとうございます。

発見の場所は滋賀県の里山:湖南アルプスというところでした。

続いて、兵庫県:六甲山で見つけたキノコです。今回は上下写しました。白いのとハダイロのと2種類です。よろしくお願いします。





Re: 教えてください。   gorosuke - 2016/10/03(Mon) 20:51 No.3016

E-ko様

シロオニタケとシロイボカサタケだと思います。





ありがとうございました   E-ko - 2016/10/04(Tue) 21:04 No.3019

早々にありがとうございました。
名前が分かってうれしいです。
また、よろしくお願いいたします。




Re: 教えてください。   E-ko - 2016/10/08(Sat) 14:36 No.3024

キノコの季節ですね。
どこへ行ってもいろいろなキノコに出会います。
滋賀県の里山(鏡山)で見ました。2種類、名前を教えていただけると嬉しいです。





Re: 教えてください。   gorosuke - 2016/10/08(Sat) 17:15 No.3025

傘のリン片がとれたシロオニタケとアンズタケの老菌だと思います。もうぼちぼちこれらの夏のきのこは終わりかけてきました。




ありがとうございました   E-ko - 2016/10/08(Sat) 21:20 No.3026

同じシロオニタケなんですね。
キノコも若いのと老いたのとでずいぶん様子が変わるのですね。
感心したり、びっくりしたり・・・
早々にありがとうございした。





ひだの黄色いテングタケ科  投稿者: konpas 投稿日:2016/09/01(Thu) 22:40 No.2990

皆様

遠目に見たときはウスキテングタケかなと思って近づきました。しかし、色がかなり濃くて山吹色に近い感じでした。匂いを確認すると弱いのですが、甘みのあるような香りでした。微かなバニラ風味のような。


ひだを確認したら淡黄色−黄色なので、ウスキテングタケでは無さそうと思っています。
傘は強粘性とまで言えないのですが、かなり粘性がありました。少なくとも弱粘性ではないと言えます。幼菌の傘は膠質のようにも感じました。
雨は二日前まで数日間降りましたが、昨日は晴れで風があり暑い一日でした。今日も朝から晴れて暑い一日でした。

下記2枚の画像の子実体の傘には、外被膜の名残が圧着しています。


以下の画像の子実体は上記子実体から50p前後離れた所に発生していました。傘の外被膜の名残?は棘イボ状になっています。



同一種でも傘の外被膜の形状がこのように違うことはあるのでしょうか。

以下は3子実体を比較した画像です。共通点は傘に粘性がある、ひだが黄色で縁がフリル状、つばの位置、つばの上下の柄の形状、肉は淡黄色などがあげられると思っています。




Re: ひだの黄色いテングタケ科   イグチ 潔 - 2016/09/13(Tue) 00:53 No.2991

まず、konpas さんが、ウスキテングタケの「種として必須の所見」を把握しているのか否か、はなはだ疑問を感じるのですがいかがでしょう?

 ウスキテングタケか否かを決定するにあたり、「においがあるかどうか」や「においがバニラを思わせるものであるかどうか」・「かさの粘性が強いか弱いか」」を論じても、まったく意味はありません。
 「強い粘性があるかどうか」=「粘性が強いか? 粘性が中程度か? 粘性が弱いか」といっても、天候によってどうとでも変わり得るもので、これにこだわっても無意味かと思います。

 ひだの色・肉の色についても、自然界では変異の幅が大きく、必要以上にこだわっても却って同定を誤るもとになります。今回のようにこだわるなら、客観的な菌学用の色見本に基づいて書きこむべきだと感じます。

 外被膜の断片(つぼのかけら)の形質は、その組織中において、嚢状細胞と糸状菌糸との比率がどちらに傾くかによって、おおまかに決まります。嚢状細胞が大半を示すならば、雷おこしを砕いた時のような粒状断片となり、大部分が糸状細胞で構成されるならば、パッチ状(布片状)となります。外被膜が分厚く、多少とも性質を異にした二つ以上の組織となるならば「パッチの上に、粒状〜とげ状の鱗片が載せられたカナッペ状」のいぼとなります。

つばの位置にしても、柄への付着の度合いが緩すぎてずり落ちただけで、「ウスキテングタケと異なる」とする根拠としては扱えるかどうか疑問に感じます。

 結論として、私ならば、これら画像として挙げられた菌はすべて「典型的なウスキテングタケである」とみなしますが。




Re: ひだの黄色いテングタケ科   konpas - 2016/09/14(Wed) 19:26 No.2995

イグチ 潔 様

コメントいただきありがとうございます。

せっかくコメントいただきましたので、数日間、自分なりにいろいろ考えて見ようと思います。
その後にまたご教示をお願いしたいと思いますので、よろしくお願い致します。




Re: ひだの黄色いテングタケ科   イグチ 潔 - 2016/09/15(Thu) 08:48 No.2997

 konpas さまが観察した事例を、さらに客観的に皆さんに伝えられるように訓練されれば、観察結果もさらに価値あるものになると感じます。

 客観的なものにするためには、用語・観察方法などについて、客観的に述べられた情報に基づいてじっくり訓練することがなによりも早道ではないかと存じます。




Re: ひだの黄色いテングタケ科   konpas - 2016/09/19(Mon) 20:54 No.2999

イグチ 潔 様

ご指摘を受け「種として必須の所見」について、その後いろいろと考えてみました。
初めに、臭い、色、粘性の強弱など人の感覚によるものは、客観的ではないのだろうと考えました。
次に、イグチ 潔 様が私の画像から「典型的なウスキテングタケである」とみなします。とのことから、肉眼的形態で判断されていると考え、顕微鏡的観察つまり子実体の構造にかかる肉眼的形態を観察する必要があると考えました。
そこで原記載を読んでみたいと思い、以前にイグチ 潔 様から紹介のあったIndex FungorumとCyberLiberで検索してみたのですが、notfundでした。そのため、「新版北陸のきのこ図鑑」と他にネットでAmanita orientigemmataを検索したところ、「Studies in the Amanitaceae」というサイトがありした。このサイトがどのようなサイトか分かりませんが、その中にAmanita orientigemmataについて詳細な記述がされていましたので、これを和訳し子実体の構造にかかる部分について、私の画像と記述を比較してみました。
URL;http://www.amanitaceae.org/?Amanita+orientigemmata#top
以下和訳文

直径50 - 100 mm、半球形→丸山形→平らな饅頭形。時にわずかに中央がくぼむ。穏やかな帯灰黄色−淡黄色。そしていくぶん中央が暗色。表面はフェルト状−フランネル状のパッチかやや円錐形の小型の疣状の外被膜の破片がある。疣の幅は幅1-4mmで高さは1.5mm以下で白色。周辺に短い条線がある。


長さ5〜11p、幅1.0〜1.5p。やや円筒形−逆こん棒形。表面の色は類白色−白色で、繊維状の小鱗片で覆われている。柄基部の球状部分は類球形−卵形で直径は20-30 mm。そしてつぼは短く圧着した異なった色で縁取られるか密な綿毛状。球根状の頂部に近いところは白色または帯黄色破片か疣状。
つばは白色−帯黄色。傘が開くと、しばしば柄から引き裂かれる(脱落しやすいとの意味?)

ひだ
離生。密。白色−淡黄色。小ひだは様々な長さに切り詰められている。

傘の粘性と臭いについての記述はありませんでしたが、「新版北陸のきのこ図鑑」には湿時弱粘性、無味無臭と記述されていました。

以上の記述から色と臭いの部分を除いて比較すると、形態がほぼ符合しました。
ちなみにひだの色については、「新版北陸のきのこ図鑑」や日本語サイトでは、白色と記述されていますが、「Studies in the Amanitaceae」では、白色−淡黄色と記述されていましたので、この点でも私の画像と符合しました。

ウスキテングタケの「種として必須の所見」について、自信を持って理解することはできませんでしたが、今回のことでいろいろと勉強になりました。
ありがとうございました。




Re: ひだの黄色いテングタケ科   imoto - 2016/10/01(Sat) 13:43 No.3001

konpas 様
Index FungorumでCurrent Nameの欄にAmanita orientigemmata Zhu L. Yang & Yoshim. Doi [as 'orientogemmata'], Bull. natn. Sci. Mus., Tokyo, B 25(3): 107 (1999)と記載されているのは確認されていると思います。
1999年に発行されたBulletin of the National Science Museum. Series Bの 25巻3号107頁で、楊さんと土居先生によって'orientogemmata'として原記載された、ということです。CiNii Articlesの国立科学博物館 刊行物一覧から、簡単にこの原記載論文「日本産テングタケ属」にアクセス出来ます。お試し下さい。
なお「Studies in the Amanitaceae」 は楊さん本人も editor の一人です。




Re: ひだの黄色いテングタケ科   konpas - 2016/10/02(Sun) 22:14 No.3007

imoto 様

ページの読み方や原記載論文のアクセス場所までご教示いただきありがとうございます。早速検索してみたら、初めは少し戸惑いましたが、すぐに見つけることができました。

私が見た図鑑やサイトのページには記述されていない、ひだの縁が微細なフリル状のことも記述されていて、まだ全部読んでいませんが、特徴がかなり詳細に記述されていました。

すごく勉強になりました。
原記載を和訳して今後の参考にします。ありがとうございました。




Re: ひだの黄色いテングタケ科   imoto - 2016/10/02(Sun) 22:50 No.3008

konpas 様
きのこを始めた頃「疑問があれば原記載に当たれ」と、師から教えられ常に心がけています。
大昔の原記載だと「なんじゃこりゃ?」と思う事も少なくないですが(ラテン語のみとか、ミクロデータが貧弱だったり・・)、大概は図鑑に書かれていない情報が得られ、疑問が納得に変わります。
気をつけるのは「原記載に書かれていない特徴=存在しない特徴」では無いことです。
最近はITのおかげで、私達でも簡単に原記載論文にアクセスできるようになりましたので、是非、原記載に当たる習慣をつけて下さい。




Re: ひだの黄色いテングタケ科   konpas - 2016/10/03(Mon) 06:44 No.3010

imoto 様

ご教示ありがとうございます。
英文の和訳も少しずつ勉強を始めましたので、今後は「疑問があれば原記載に当たれ」を心にとめながら努力していこうと思います。

>「原記載に書かれていない特徴=存在しない特徴」では無い・・・
私は、書かれていないことがつい気になってしまい、そこにとらわれる傾向が強いと自覚し始めてきました。こちらについても、細部のみにとらわれず、全体を見るよう心がけたいと思っています。





害菌?  投稿者: nivalis 投稿日:2016/09/14(Wed) 19:20 No.2994

きのこシーズン本番になり、皆さまお忙しくしていらっしゃると思います。

硬質菌は苦手でサッパリ分からないのですが
6月に、某公園でギョッとした硬質菌に出会いました。
直径50センチくらいの木の根元に
オレンジ色の何かがベッタリと張り付いたような、昨年の子実体らしきものが付いていました。

木はハリエンジュで,すでに立ち枯れていました。他にも切株にもオレンジ色のものが張り付いていたので、多分この菌によって枯れてしまい、切られたのだろうと、その時は通り過ぎました。

そして、今日、あの菌はどうなっただろうと見に行くと新しく子実体を発生させていました。
切株の方にも子実体が発生していました(何という菌かは分かりません)。


公園内をグルッと一回りすると、モミジの木も1本ですがこの菌にやられていて立ち枯れ、
木が弱っているから・・・というか、木の根元を取り囲むように憑りついて、何だかすごい強力な菌のような気がしました。害菌じゃないのかな?と、そう思うのは私だけでしょうか・・・。




Re: 害菌?   イグチ 潔 - 2016/09/15(Thu) 08:44 No.2996

 典型的なベッコウタケ病の症例ですね…生育初期の子実体は卵黄色〜帯桃肌色ですが、次第に赤褐色ないし紫褐色となるのが特徴です.

 菌糸も胞子もデキストリノイド(メルツァー液で濃い赤褐色に染まる)であること・培養下で厚壁胞子を形成すること・白色腐朽を起こすことなどが特徴で、サクラ類・モモ・ユリノキ・スズカケノキ(プラタナス)・イチョウ・ケヤキ・クリ・ハリエンジュ(ニセアカシア)などの根株腐朽を起こし、しばしば樹木の枯死ないし根返りの原因となるため、樹病学上では重要な害菌の一つとして問題視されています.

 植栽時の雑な取り扱いによる根の傷や、幹への植栽後の傷などから感染するとされ、枯死木は樹根をも含めて撤去・焼却しないと周囲の健全木にも感染が広がります.

 ときに、裁判沙汰の原因にもなります(苦笑)→https://www.hido.or.jp/14gyousei_backnumber/2011data/1105/1105soshoujirei.pdf#search='%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%82%BF%E3%82%B1'




Re: 害菌?   nivalis - 2016/09/15(Thu) 20:06 No.2998

イグチさん、ありがとうございます。

>典型的なベッコウタケ病の症例
>樹病学上では重要な害菌の一つとして問題視されています。

そうだったのですか!
ベッコウタケを検索してみると、出てくるわ出てくるわ・・・(@@);
樹病学上、害菌として有名だったのですね。

下の写真は先月、苫小牧市のM公園に行ったとき「ベッコウタケ」と言われましたが

このときは、重要な害菌の一つとは全く知りませんでした。また、某公園で見かけた菌と同じだとはこれっぽっちも思いませんでした。

これまで、ニレなどを枯らすアミヒラタケはヨーロッパで害菌扱いと聞いたことがあり、またナラタケ病と言われるくらいナラタケも林業関係では害菌の一つになっていますが、これまで自然淘汰の役目をしていると、害菌という感覚があまりありませんでした。けれど木の根元をぐるっと回り込み、ベッコウタケの殺傷の仕方を見ると本当に害菌という感覚を持ちました。ベッコウタケは感染率が高いようで、もしかしたら某公園では、ベッコウタケ病にもっと感染しているのかもしれませんね。





全く分からない種  投稿者: konpas 投稿日:2016/08/25(Thu) 11:54 No.2974

皆 様

連続投稿で恐縮です。
8月20日に福島県いわき市の山中で見つけられました。
一見してオオゴムタケかと思ったのですが、近寄ってみると全く違うものでした。
見た感じはシロスズメノワンの幼菌(見たことない。図鑑で確認)のように見えますが、お椀とは言えない浅さい窪みでした。直径は3センチ〜5センチの球形状です。
他の人が見つけたため、根元の確認や持ち帰っての断面確認をできなかったのが残念に思っています。

どの当たりの仲間の可能性が高いでしょうか。ご意見をいただけると幸いです。




Re: 全く分からない種   Discomania - 2016/08/29(Mon) 17:30 No.2984

若いオオゴムタケに見えますが、どのあたりの特徴が「全く違う」と思われたのでしょうか?




Re: 全く分からない種   konpas - 2016/08/29(Mon) 19:58 No.2985

Discomania 様

ご教示ありがとうございました。

>どのあたりの特徴が「全く違う」と思われたのでしょうか?

私が見たことのあるオオゴムタケは成菌ばかりで、楽器のティンパニのようなイメージでした。
このような姿を初めて見たので、オオゴムタケではないと思ってしまいました。
帰宅後に図鑑のイラストや写真画像を見たのですが、このような球形で上の部分が少しだけ空いているものを見つけられませんでした。
ご指摘を受けて改めて「増補改訂新版 日本のきのこ」を見たら、若いオオゴムタケの姿が掲載されていました。
思い込みはいけないことを改めて知らされた思いです。さらに、図鑑はよくよく確認する必要があるなぁと反省しました。

たいへん勉強になりました。ありがとうございました。今後もご教示よろしくお願い致します。




Re: 全く分からない種   イグチ 潔 - 2016/08/31(Wed) 09:25 No.2987

明治神宮の調査の際に撮影したオオゴムタケですが、ご参考になれば。




Re: 全く分からない種   konpas - 2016/09/01(Thu) 16:11 No.2988

イグチ 潔 様

わざわざの画像アップありがとうございます。
出始めの幼菌は口?が少し開いているだけなのが分かりました。
今回のオオゴムタケを教えてたいただいたお陰で、井口様の出始めの幼菌から私の成菌の手前くらいの子実体、そして成菌まで理解することができました。

Discomaniaさま、イグチ 潔様  改めてありがとうございました。




Re: 全く分からない種   イグチ 潔 - 2016/09/13(Tue) 00:58 No.2992

 へたに「まったく違う」などと断言すると、いろいろ突っ込まれることになるかと思います。少なくとも私は「ツッコミ」ます。


 客観的な表現を学び、客観的な情報をあるていど集めてから書きこんでも、時期を逃すことはないかとも思います。




Re: 全く分からない種   konpas - 2016/09/14(Wed) 10:37 No.2993

イグチ 潔 様

ご指摘ありがとうございます。反省しています。

>客観的な表現を学び、客観的な情報を・・・・

ご教示ありがとうございます。十分に肝に銘じたいと思います。今後もご指摘など有りましたらよろしくお願い致します。





不明イグチ2種について  投稿者: konpas 投稿日:2016/08/25(Thu) 11:45 No.2973

皆 様

8月19日にきのこの観察に行って来ました。そこで種々のイグチが確認された中に、下記2種のイグチがありました。

1.柄下方に膨らまないウスキニガイグチのような不明種
発生環境;モミ、アカマツ、コナラ、シデ類の混生林。他のイグチでは、ベニイグチ、セイタカイグチ、アシナガイグチ、アカジコウ、イグチ以外ではコウモリタケ群生。ベニウスタケなど。

傘;ややビロード状の手触りあり。黄褐色。
肉;類白色。切断面がやや黄色化?。味は弱い甘みと渋み(二人が味見し同意見)。
管孔;湾生。帯紅紫色。
孔口;管孔とほぼ同色。傷つけると濃褐色化。

柄について;よれた縦じわ様条線あり、何度か擦っているうちに?褐色化?。下方に向かい膨らまない。

ウスキニガイグチにしては、肉と柄表面の変色性が気になっています。
ウスキニガイグチ若しくは類似種の可能性が高いでしょうか。それとも全く別種の可能性の方が高いでしょうか。ご意見の程よろしくお願いします。


2.傘に小鱗片?のあるイグチ
発生環境;上記1のイグチに同じ。
クリイロイグチの仲間でクリイロイグチモドキあるいはビロードクリイロイグチかなと思っています。
傘の鱗片についてご教示いただきたいと思っています。
図鑑によるとクリイロイグチモドキは小鱗片圧着。ビロードイグチはビロード状と記述されています。その違いがよく理解できていません。
この子実体の傘は小鱗片圧着に近いと思うのですが、いかがでしょうか。
ご教示よろしくお願い致します。




Re: 不明イグチ2種について   har.takah. - 2016/08/25(Thu) 13:24 No.2975   HomePage

2.についてコメントさせていただきます。

ご指摘の通りお写真の標本はクリイロイグチモドキの圧着した小鱗片状に近いと思います。濃い栗褐色を帯びるビロードクリイロイグチと異なり、クリイロイグチモドキは傘と柄がより淡色の肉桂褐色を呈する点で容易に区別できます。
ビロードクリイロイグチの傘表面については微毛に被われたビロード状を呈し、成熟するとしばしば細かくひび割れた細点状になるとされております。

クリイロイグチモドキは南関東で普通に見られ、昔、正式に記載される以前はニッケイイグチというコードネームで呼んでおりました。長澤先生が新種記載を準備しておられるということで、発表を控えていた経緯があります。




Re: 不明イグチ2種について   konpas - 2016/08/26(Fri) 06:03 No.2976

har.takah.様

早速のご教示ありがとうございました。
小鱗片状に近いということで理解することができました。
また2種の傘色などの違いやクリイロイグチモドキのエピソードも教えていただき、大変参考になりました。
今後もよろしくお願い致します。




Re: 不明イグチ2種について   種山 - 2016/08/26(Fri) 20:55 No.2977

クリイロイグチモドキの学名は、Gyroporus longicystidiatusで、長いシスチジアという意味です。縁シスチジアが異様に長いということですのでぜひ顕微鏡で観察してみて下さい。

1.はKOHでの反応は確認されましたでしょうか。写真と肉の味から判断すればウスキニガイグチに見えます。

ちなみに、イグチに関しては、柄の形状には大きな変異がありますので、必要以上に重視しない方がよいです。柄の基部が膨らむことから命名したホテイイロガワリでも、上下同大の場合があります。




Re: 不明イグチ2種について   konpas - 2016/08/27(Sat) 10:42 No.2978

種山 様

2のきのこの縁シスチジアを観察してみました。
これが縁シスチジアか自信がありませんが、先端部分から菌糸みたいのが伸びているのが縁シスチジアかなと思いました。いかがでしょうか。


1の乾燥きのこにKOH液30%液を滴下してみました。傘肉はわずかに帯黄色となり、傘表皮は茶色より濃褐色(こげ茶色)になりました。管孔も濃褐色になりました。

傘表皮と管孔の変色の仕方が違うのは、乾燥標本による可能性はあるのでしょうか。

いつものようにしつこい質問で申し訳ありません。m(_ _)m




Re: 不明イグチ2種について   種山 - 2016/08/28(Sun) 18:40 No.2980

クリイロイグチモドキの縁シスチジアについては以下を参考にしていただければ。
http://gajin.sblo.jp/article/4575814.html

乾燥標本での肉眼的呈色反応はやったことが無いです。同一標本で、生と乾燥で反応が違うのか試してみるのもよいと思います。




Re: 不明イグチ2種について   konpas - 2016/08/29(Mon) 05:56 No.2982

種山 様

ご回答ありがとうございます。
さっそくT様のオケラ日記「クリイロイグチモドキ」の記事を見てきました。
比べてみると私のは縁シスチジアと断定するには微妙な気がします。胞子と菌糸も含め少し時間をかけて観察してみようと思います。

乾燥標本の肉眼的呈色反応は一般的ではないのですね。今度見つけたら生で挑戦してみます。

いろいろ勉強になりました。ありがとうございました。




Re: 不明イグチ2種について   イグチ 潔 - 2016/08/31(Wed) 09:19 No.2986

乾燥標本の肉眼的呈色反応は、原則としてまったく当てになりません。

例外として、ベニタケ属の一部の種では、乾燥標本で会ってもアンモニア水で鮮やかなワインレッドになったり、硫酸ヴァニリンで赤変するものも知られていますが。

少なくとも、テングタケ類・フウセンタケ類・イグチ類では、生のうちに呈色反応を調べる必要があるといってよいようです。




Re: 不明イグチ2種について   konpas - 2016/09/01(Thu) 22:34 No.2989

イグチ 潔 様

>乾燥標本の肉眼的呈色反応は、原則としてまったく当てになりません。

そうなのですか。ありがとうございました。このような基本的なことも分からないので、教えていただきとても勉強になります。
ありがとうございました。





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