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Re: 白いイグチ   投稿者: 佐野書店 投稿日:2011/09/25(Sun) 00:24 No.2189

Tylopilus ballouii var. fuscatusの学名がたまたま目に付きましたので、お知らせまで。
佐野書店は、9月19日のブログで次の文献を紹介いたしました。
Horak, Egon (2011)
Revision of Malaysian species of Boletales s. l. (Basidiomycota) Describeb by E. J. H. Corner (1972, 1974) (コーナー先生によって1972年・1974年に記載されたマレーシア産広義のイグチ目の種の改定)
Malaysian Forest Records No. 51
http://sanoshoten.blog13.fc2.com/blog-entry-1014.html

本書で東南アジア産の多くのイグチの仲間が再検討されました。Boletus (Tylopilus) ballouii var. fuscatus Coner は、Gyroporus fuscatus (Coner) E. Horakに変更されました。
 本書には標本写真はありませんが、顕微鏡図と検索表を完備していますので記載文とあわせ、本書に当たられてみてはいかがでしょう。
 なお、本書は紹介した途端、イグチに関心を持つたくさんの方々からご注文をいただきすぐに在庫切れになってしまい、現在11月の次回入荷待ちになっています。




Re: 白いイグチ    gorosuke - 2011/09/25(Sun) 23:44 No.2190

今私は一年でも一番忙しい季節を迎えているので、この話題の続きはオフにでもと考えていましたが、佐野書店様の投稿があったので再開したいと思います。
 最近、何年ぶりかで「白いイグチ」の標本が手に入りました。早速調べてみた結果、やはり種山様のご指摘のようにTylopilusでした。胞子紋は取れませんでしたが、包んでおいた紙に付いた胞子の色は紅褐色で肉には苦味がありました。山口産のウツロイイグチ属ののものとは別種です。

また買うとく様から頂いたアドバイスに基づいて「北陸のきのこ図鑑」のヨゴレキニガイグチとの比較を試みました。肉眼的には“傘のひび割れ”“柄は下方が細まる”“胞子紋が黄土色”等が一致しないものの、かなりの部分で一致しました。顕微鏡観察的には、胞子やシスチジアのサイズはほぼ一致、傘表皮は錯綜皮で同じ、また側シスチジアも有色で尖った紡錘形といった具合で、多くの共通点がありました。しかし兵庫きのこ研究会の旧H.Pの写真に比べ、微妙に胞子の形が違うようだし、また「北陸のきのこ図鑑」にあるようにKOH溶液に入れた胞子の変色は見られません。今回はこの標本のみの観察であることから断定は出来ませんが、極めてTylopilus ballouii var. fuscatusに近いきのこではないか?と思います。






アンズタケ似緋色不明種  投稿者: gorosuke 投稿日:2011/09/04(Sun) 22:35 No.2184

白いきのこばかり見飽きたかと思いますのでやはり今が旬の違う色のきのこを見て下さい。十数年前、近所の緑地で見つけました。発生時期や見た目から初め「こんな大きなベニウスタケもあるんだ。」と考えていましたが、現在ではさすがに別種と気がつき、どなたか詳しい方に見て貰わなければと感じていました。そして昨年、広島の観察会に行った仲間がお土産にくれた「大分と九州のきのこ」図鑑(大分きのこ会編)を見ていたらP.26に良く似たきのこが「アンズタケ似緋色不明種」として載っています。さっそく大分きのこ会に連絡を取ると「このきのこは菌糸にクランプがないので確認して下さい。」とのこと。今年も発生したので調べてみるとクランプはなく、標本を送って見て頂いたところでもやはり間違いないとのことです。





Re: アンズタケ似緋色不明種   nivalis - 2011/09/18(Sun) 11:55 No.2185

とっても稀菌のようで、見せていただきありがとうございます。
「大分と九州のきのこ」には『2000年に宮崎県境で2本見つかった』とありますね。
本文にも組織はヌメリガサ科に近いとありますが、確かに見た感じヌメリガサ科のきのこにも見えます。
今度、青森のK藤さんに送って見てもらってはいかがでしょうか?




Re: アンズタケ似緋色不明種   gorosuke - 2011/09/18(Sun) 23:02 No.2186

nivalis様

>とっても稀菌
大分では発生が止まってしまったようですが、こちらではまだ出ています。自生地は一箇所だけで、広さも数百メ-トルの範囲とはいえかなりの数が見られます。当初、「ベニウスタケの大型の物」と勘違いしていたため、普通のベニウスタケと混同して食べていました。地元のきのこ会の仲間にも食べさせてしまっていたので、菌糸や担子器基部にクランプが無いのが判った時は体が凍りついてしまいました。

>組織はヌメリガサ科
ヌメリガサ科の組織とは何を指して言っておられるのか私には理解できません。しかしこのきのこはアンズタケ以上にアンズ臭も強く、仮にフリ-スが設けた「アンズタケ科」にクランプが必要用件であっても、私にはアンズタケ科のきのこに思えます。

>青森のK藤さんに
今、大分きのこ会では広島のどなたかに調べて頂いているそうです。その結果を待ちたいと思いますが、可能なら是非「コナン」様にも見て頂ければと考えています。現場は「ナラ枯れ」が急速に広がっていて、コナラ、アベマキ、モンゴリナラなどと菌根共生していると想像されるこのきのこも、絶滅の可能性を持っています。せっかく見つけたきのこなので、その前に何とか世の中に出してやりたいと思っています。




Re: アンズタケ似緋色不明種   gorosuke - 2011/09/19(Mon) 19:35 No.2187

>アンズタケ科
アンズタケ属の間違いです。ちゃんとアンズタケ属と書いたつもりだったんですが〜。最近、若い頃には絶対なかったことが良く起こります。

このきのこの大きさは平均直径4〜5センチといったところですが、12センチを超えるものもあって圧巻です。





Re: アンズタケ似緋色不明種   nivalis - 2011/09/19(Mon) 20:38 No.2188

>大分きのこ会では広島のどなたかに調べて頂いているそうです。

結果が楽しみですね。
どちらなんだろうと私も興味を持ちましたので
もしわかりましたら、ぜひ教えてくださいね。

>その前に何とか世の中に出してやりたいと思っています。

叶うと良いですね。




Re: アンズタケ似緋色不明種   種山さんの地元S大のE - 2011/09/28(Wed) 19:50 No.2191

>組織はヌメリガサ科
>菌糸にクランプがない

近年まで、アンズタケ属とクロラッパタケ属の違いがクランプの有無で分けられていましたが、アンズタケ目の系統解析の結果から、両者の間にクランプの有無は関係ないことが分かっています。現に、ミキイロウスタケにはクランプがありますが、同属のクロラッパタケにはクランプがありません。このようなことがあるので、クランプの無いアンズタケ属菌がいてもおかしくはありません。いないという証明は不可能だと思います。

アンズタケ属であれば、菌糸内に多量の油滴(透明〜黄色)がみられ、多くの場合2-8胞子性(担子器の小柄が2-8本)なので、油滴と担子器小柄を観察されてみてはいかがでしょうか?




Re: アンズタケ似緋色不明種   gorosuke - 2011/09/29(Thu) 22:42 No.2195

>E様へ

図鑑を見ていくら勉強しても得られない貴重な情報をいつもありがとうございます。
偶然ですが私の従兄弟もしばらく前からS大でお世話になっています。医学部で神経化学を専門にしています。彼をみているとプロの研究者の皆様がいかに普段多忙かよく分かります。貴重なお時間を私の様なアマチュアのためにさいて頂いて感謝感謝です。

>クランプの有無は関係ないことが
私はこのきのこを「オオベニウスタケ」と仮称していますが、もしアンズタケ属でなければ「オオベニラッパタケ」と改称しようと思っていました。もう少し待つことにします。

>油滴と担子器小柄
アンズタケの仲間はどこをポイントに検鏡すればよいか分からなかったのでとても参考になりました。また、私は今まで16個の胞子をもつ子嚢は見ていますが、ステリグマが8本の担子器をまだ見たことがありません。是非見てみたいです。






白いイグチ  投稿者: gorosuke 投稿日:2011/08/17(Wed) 22:35 No.2179

>イグチ様
いろいろご教授、ありがとうございます。長くなったのでスレットを変えます。
次のきのこも何年か前から写真は撮ったもののわからずにいるものです。山口県で見つかっているウツロイイグチ属のきのこに似ているので海華さんの掲示板にもアップしてあるのですが、おなじ「白」つながりでこちらでも見て頂きたいと思います。傘に粘性があり変色性(赤変の後オリ-ブ褐色)もあります。もし次回、見つけたらウツロイイグチ属であることを確認したいと考えています。管口が黄金色で胞子紋が黄褐色という特徴は調べるつもりでおりますが、その他にはどんな点に注意して観察すれば良いでしょうか?





Re: 白いイグチ   種山 - 2011/08/18(Thu) 22:17 No.2180

gorosukeさま

返信したくとも、どたばたしていたため、なかなかできませんでした。

No.2170の白いイグチは、すでにどなたかが発表すると聞いています。その方が「追加標本は必要ない」ということでしたら、ぜひ標本をいただければと思います。>だれかご存じないでしょうか?

No.2179の新たな白いイグチは、なんかTylopilusのようにも見えますね。管孔が喝変した感じが良く似ています。

胞子の色を見る場合、胞子紋でなくともおよその傾向を見る事は出来ます。

1)乾燥標本から子実層托実質の切片を切り出す。
2)水で柔軟化する。
3)柄付き針で切片から胞子を洗い流す。
4)切片を取り除く
5)水滴の中には胞子が含まれている。
6)ドライヤーで水分をとばし乾燥させる。
7)カバーグラスをかけて検鏡。

上記手順でドライマウント時の胞子の色を確認できます。ウツロイイグチでは胞子が黄色を帯びている事を確認できました。ウラベニイロガワリ節では緑を帯びた胞子を確認できました。




Re: 白いイグチ   買うとく - 2011/08/18(Thu) 23:24 No.2181

買うとくです。

gorosukeさん、横槍を入れてすいません。

白色の写真のイグチは非常に興味深いですね。

もしかしたら、「Rubinoboletus ballouii var. fuscatus」に近いキノコではないかと思いました。

ちなみに私はまだ、実物を見た事はありません。
ただ、一度だけ写真を見た事があります。

兵庫きのこ研究会の旧ホームページの中の「情報掲示板」の「INDEX 7」にMushyさんがTylopilus ballouii var. fuscatusの写真を投稿されています。
この時の写真のキノコは長沢先生が同定されたようです。
http://hyogo-kinoko.chicappa.jp/kinoko2006/

その写真とgorosukeさんの写真を比べると管孔と柄の感じがよく似ているなと感じました。
ただ、傘の色が合わないのかなと思ったりもしています。
ですが、北陸のきのこ図鑑では類白色と書いていたりしています。

Rubinoboletus ballouii var. fuscatusの情報は非常に少ないです。
私が知っている範囲で記載情報を列記してみました。


@勝本謙. 2010. 日本産菌類集覧 p. 874. 日本菌学会関東支部.
 ヨゴレキニガイグチ Rubinoboletus ballouii var. fuscatus = Tylopilus ballouii var. fuscatus

AHongo, T. 1980. 滋賀大学教育学部紀要 30:66.
 「傘や茎が黒みを帯びる。アカマツ・コナラ林に発生」

BHongo, T. & Nagasawa, E. 1977. Rept. Tottori Mycol. Inst. 15:53.
 ヒビワレニガイグチ Tylopilus areolatus として顕微鏡図が掲載されているが、
 「Nagasawa, E. 1997. Rep. Tottori Mycol. Inst. 35:65.」
 で、Tylopilus ballouii var. fuscatus の間違いであったと指摘されている

C今関六也・本郷次雄編. 1989. 原色日本新菌類図鑑 (U) p. 38. 保育社.
 「胞子が小型(6〜7.5×4〜5μm)、類卵形〜短楕円形」

D池田良幸. 2005. 北陸のきのこ図鑑 No. 812. 橋本確文堂.
ヨゴレキニガイグチ Tylopilus ballouii var. fuscatus
 記載文を抜粋すると
 傘:類白色〜淡黄色、成熟すると暗褐色
 柄:頂部〜上位は黄色、中位〜下位は傘と同色か淡い
 管孔・孔口:白色→帯褐黄土色、傷口は汚褐色 
 肉:白色、傷口は徐々に淡紅褐色に変色、苦味あり
 胞子紋:黄土色


こんな程度です。
Rubinoboletus ballouii var. fuscatusと確信のない情報で恐縮です。

一度ご検討いただけると幸いです。




Re: 白いイグチ   gorosuke - 2011/08/19(Fri) 20:52 No.2182

種山様

>ぜひ標本をいただければと思います
今回採集したシロヤマドリタケは種山様に貰って頂くことにしました。今、冷蔵庫を見たらまだ生標本も何とか形を保っています。後ほどメ-ルを差し上げますので、送付先ご住所をお知らせ下さい。

>なんかTylopilusのようにも見えますね
私のパソコンではニガイグチ属のファイルに入っています。その可能性は高いと考えています。

>ドライマウント時の胞子の色を確認できます
ドライヤ-は髪の毛を乾燥させるだけに使っていました。今後私もやってみたいと思います。

買うとく様

貴重な情報をいつもありがとうございます。今、このほかにも大分きのこ会のH.Pに写真をアップしたきのこも新種みたいで、そちらが一段落したらゆっくり検討したいと思います。このきのこは紡錘形の縁シスチジアがびっしりはえていたり、側シスチジアも有色で内容物があるなどするのでそのあたりからなにかわかるかもしれません。




Re: 白いイグチ   種山 - 2011/08/19(Fri) 22:14 No.2183

gorosuke様

ありがとうございます。
サイトに表示したアドレスは事務所に行かなければ見れないので、明朝、確認して返信致します。

よろしくおねがいいたします。





シロヤマドリタケ  投稿者: gorosuke 投稿日:2011/08/13(Sat) 22:59 No.2170

この季節は山に入ると蚊の襲撃がすごいのであまり行きたくないけれど、この時期にしか見られないきのこを見るため連日通っています。昨日も、何年か前から気になっていたきのこを見つけました。昔師匠に見せたところ、カビが生えているんじゃないか?と言われてそのままにしてありましたが、前にgajin様のサイトの画像置き場で見たものと同じきのこではないか?と思って調べてみました。肉眼的特徴や胞子、シスチジア等も矛盾する点は無いので「北陸のきのこ図鑑」に載っているシロヤマドリタケとして間違い無いようです。真っ暗なカシの雑木林に生えていて幻想的ではありましたが、銀レフも役に立たないので仕方無く林外に持ち出して標本撮影をしました。




Re: シロヤマドリタケ   gorosuke - 2011/08/13(Sat) 23:01 No.2171

画像がうまく送れなかったので再投稿します。





Re: シロヤマドリタケ   nivalis - 2011/08/14(Sun) 17:24 No.2172

こんにちは gorosukeさん

稀なきのこを見せてくださり、ありがとうございます。
稀なきのこのシロを知り、今年もその発生を確認できたって嬉しくなりますよね。
ただ・・・写真を見せていただく側としてもう少し画像が大きいと嬉しいです。

そちらは、そこそこ色々なキノコが発生しているのでしょうか?
こちらは
昨日、お墓参りの帰省途中、マイフィールドに立ち寄ってみましたが
このところのカラカラお天気で、キノコの姿は全くありません。
昨年は雨が多く、この季節には多種のきのこが見られたのですが
今はホントに全くないと言っていいほどです。
今日は、久しぶりにまとまった雨がふりましたので
2〜3日後には出てきてくれると思うのですが・・・。

皆様の所は、きのこの発生状況いかがでしょうか。




Re: シロヤマドリタケ   gorosuke - 2011/08/14(Sun) 21:14 No.2173

nivalis様

>もう少し画像が大きいと
画像サイズが大きいと送れない場合が多いので縮小しています。送信が可能なら以後フルサイズの3648×2736で送ります。

>そこそこ色々なキノコが発生しているのでしょうか
こちら(東海地方)では例年7月に発生するきのこが今出始めたけれど雨が無くて出るに出られないといった感じです。ゲリラ的降雨に恵まれた所や湿度の高い場所では結構見られます。

*試験的に老菌の写真を縮小せず添付します。




Re: シロヤマドリタケ   gorosuke - 2011/08/14(Sun) 21:32 No.2174

きれいなきのこの写真はよそのサイトでも公開されいるのでシロヤマドリタケの老菌もご覧下さい。





Re: シロヤマドリタケ   nivalis - 2011/08/14(Sun) 22:38 No.2175

>画像サイズが大きいと送れない場合が多いので縮小しています。送信が可能なら以後フルサイズの3648×2736で送ります。

「当BBSマナー」が上の欄にありますが
画像は大きすぎても見難いので、1200ピクセル以下、容量は1MB以下にお願いしています(ひとつの記事で容量合計が1MB以上になると投稿できないよう設定しています)。一般に見易いのは横幅800ピクセル前後じゃないでしょうか。

>こちら(東海地方)では例年7月に発生するきのこが今出始めたけれど雨が無くて出るに出られないといった感じです。

なるほど、そうでしたか。
いつもなら、ヤマドリタケやススケヤマドリタケは7月の中旬頃には発生しているのですけど、全く見当たらず。もしかしたらこれから発生するのかもしれませんね。テングタケ科のきのこもこれからなのかもしれません。

>シロヤマドリタケの老菌もご覧下さい。

ありがとうございます。
ヤマドリタケ属だけあって、最初孔口は白色菌糸でふさがれていても
こんなにまっ黄になるんですね。それと、結構網目は大きくなるんですね。




Re: シロヤマドリタケ   イグチ 潔 - 2011/08/15(Mon) 06:30 No.2176

 関東地方は雨が少なすぎてヒマ、です −へ−;


   >ヤマドリタケ属だけあって、最初孔口は白色菌糸でふさがれていて
  もこんなにまっ黄になるんですね。

 2174の画像を眺めて、少し考え込んでしまいました.

 ヤマドリタケ属では、胞子紋は多少とも緑色を帯びるはずで、もしまったく胞子紋にオリーブ色の色調を含まないとすると、ウツロイイグチ属に入ってしまう可能性があるからです.

 個人的には日本産の「ムラサキヤマドリタケ」や今回の「全体が白いヤマドリタケ」はウツロイイグチ属に置かれるべきなのか…とも感じるのですが、ウツロイイグチ属は、「かさの表面はアルカリで緑変せず、柄は網目を欠く」と定義されていまして、日本産「ムラサキヤマドリタケ(かさはアルカリで緑になるし、柄には隆起した網目模様がある)」などとは、明らかに性質を異にしております.

 将来は、あるいは新属ないし新亜属が設けられることになるかもしれません(汗)が、もしまた発見されましたら、この類を専門に調査されている方(長野の種山氏や、北海道の北原女史とか?)に送ってさしあげるとおおいに役に立つのではないかと思います.




Re: シロヤマドリタケ   gorosuke - 2011/08/16(Tue) 22:46 No.2177

古い生態写真が残っていたのでそれもアップします。見て頂くとわかりますが、非常に奇形や虫食いが多く、今回きれいなきのこを見つけたので初めてこのきのこだと気が付きました。

>新属ないし新亜属
私は最初このきのこを見た時、質感や柄の網目からホオベニシロアシイグチのアルピノではないか?と思いました。もしBoletusではなくても不思議ではないと思います。

>送ってさしあげるとおおいに
もしご迷惑でなければ是非お送りしたいと考えています。

今回のきのこの同定には「きのこワ-ルド」さんやgajinさんの「あやしいきのこ」を大いに参考にさせて頂きました。皆様に感謝します。





^^;   イグチ 潔 - 2011/08/17(Wed) 00:13 No.2178

   >質感や柄の網目からホオベニシロアシイグチのアルピノではないか?


 アルピノ、ではなくてアルビノ(albino)、ですね、まず(入力ミスですか? それとも記憶ミスですか?)^^;


 質感や柄の網目の有無では、属レベルでのイグチ類の正しい分類はできませんのでご注意ください.(−へ−b)


 イグチ類の分類の肉眼的なキーポイントは、まずは胞子紋の色調と、外生菌根を形成している(と思われる、発生地周辺の)樹木の種類、の二点です.

 イグチ類の胞子紋はなかなかうまく作れないことも多いようですが、せめて成熟した子実体の管孔の色調だけは確認する必要があります.
 ホオベニシロアシイグチでは、胞子紋は肌色(胞子の落下が少ない時)ないし帯褐ブドウ酒色〜くすんだ灰紫色を呈し、かさが開いたものでは管孔面が淡紫色を帯びるので、その点に注目しなくてはなりません.

 いっぽう、ヌメリイグチ属の菌は、ほぼすべてがマツ科の針葉樹(アカマツ・クロマツ・ゴヨウマツ・ハイマツ・カラマツ.ヒマラヤスギ・エゾマツ・トドマツその他)に外生菌根を形成することで特徴づけられますし、ヤマイグチ属はカンバ属(亜寒帯〜温帯産のヤマイグチ類)またはブナ・コナラ・クリ・カシ類・マテバシイなどのナラ属(温帯〜暖帯ないし亜熱帯に分布するアカヤマドリなど)と菌根を作ります.

 胞子紋は、ともに黄褐色〜暗褐色(ときに紅褐色または帯オリーブ褐色)で、ニガイグチ属のように赤みを帯びることはなく、ウツロイイグチ属やクリイロイグチ属のような黄色系を呈することもありません.


 どんな樹木に外生菌根を形成しているのか、野外で確実に確かめるのは困難ですが、せめて胞子紋の色調(ひいては成熟した子実体の管孔の色)については、イグチ類を採集したおりには、絶対に見逃さずに観察していただきたいと存じます.





標本撮影法  投稿者: har.高橋 投稿日:2011/08/01(Mon) 12:07 No.2163   HomePage

種山様の生け花風標本撮影法を大変興味深く拝見させていただきました。私も20年ほど前から似たようなスタジオ撮影を行っておりますが、私の場合剣山の代わりに油粘土を用いています。油粘土は適度な硬さがある反面柔らかく伸縮自在ですので、きのこを固定する針として爪楊枝やへら形楊枝、串など、きのこの大きさや形に合わせて様々な形の物を選べるメリットがあります。またきのこを刺した針を自由に動かせるので傘の裏側や表面を拡大して写す時も固定針に刺したまま簡単にアングルを変えて撮影できます。虫に食われて柄が中空になっている場合は串を2本以上用いて固定します。柄だけでうまく固定できない場合は傘にも固定針を刺すようにしています。ツエタケやオオシロアリタケのような偽根のついた長いきのこは垂直に立てるのが困難なので、横に寝かした形で傘と柄に複数の串を刺すようにしています(添付写真を参照)。このように何回でも使えて、どのような条件にも対応できるのが油粘土のメリットと言えます。最後にphotoshopのコピースタンプツールで固定針やゴミなどを消去すれば空中に浮いた標本写真は出来上がりです。

照明に関しましては、フィルムを使っていた頃はphoto reflector lamp (フラッドランプ500w)2灯を光源に使っていましたが、小型の軟質菌は熱で萎れやすいのが欠点でした。色温度を合わせればデジタルカメラは光源を選ばないので、今は室内の蛍光灯と銀レフのみで撮影しています。ちなみに先頭写真のフチドリタマゴタケは室内の蛍光灯を光源にしています。





Re: 標本撮影法   種山 - 2011/08/01(Mon) 22:06 No.2164

高橋様

コメントありがとうございました。油粘土のアイデア、早速取り入れたいと思います。また偽根のついた種の撮影を一度もした事が無いので、大いに参考になりました。皆で自身の方法を公開し、皆でレベルアップしていける事は素晴らしい事だと思います。


前々スレッドでコメントいただいたトクさんとは個人的に連絡をとりあいました。良い写真が撮れた際にはぜひここに投稿して頂ければと思います。分からないきのこの事など、みなさんからアドバイスいただけると思います。




Re: 標本撮影法   nivalis - 2011/08/02(Tue) 14:22 No.2165

う〜〜〜っ、あまりの見事さに手も足も出ない!
ではなく「宙に浮く標本写真」手を出して見たくなりました。
これだけカラクリを公開してくださったのですから
やってみにゃ損!です。
高橋さん、種山さん、ありがとうございます。
ところで
高橋さんの写真にバックで使用されているのは、花嫁さんとか記念写真とか写真屋さんが使うバック(紙?)のようにも見えるのですが、何をお使いですか?

お尋ねしても、すぐには出来そうにないのですが
フォーレが終わってからじっくり取り掛かってみたいと思います。




Re: 標本撮影法   har.高橋 - 2011/08/02(Tue) 22:17 No.2166   HomePage

>高橋さんの写真にバックで使用されているのは、花嫁さんとか記念写真とか写真屋さんが使うバック(紙?)のようにも見えるのですが、何をお使いですか?

私はスタジオ撮影用のグラデーションペーパーと布製の背景紙を使い分けています。大型のきのこ、特に偽根のついたオオシロアリタケ等を写すとき以外はグラデーションペーパーはあまり使用しません。
またphoto reflector lampを使用する場合はディフューザーは用いず、光の柔らかいフラッドランプ2灯と銀レフを組み合わせて光を拡散させています。

スタジオ撮影といってもそれほど大がかりなセットは必要ありません。室内の明かりを光源にすれば、銀レフ、背景紙、油粘土と爪楊枝だけで簡単に撮影できます。ぜひ一度お試しください。




Re: 標本撮影法   種山 - 2011/08/02(Tue) 23:23 No.2167

油粘土法を早速実践しました。かさ径20cm以上の大型菌(しかも束生してる)を立てて撮影することができました。串がちょっと見えてますが・・・ 「一本剣山」のみでは不可能だったでしょう。

ところでホームの写真が新しくなってますね。>nivalisさん
きのこの質感、葉っぱのテカリ具合から、照明はほぼ真上からディフューザーを使っているとお見受けしましたがいかがでしょう。背景のこけは合成?光の方向を見れば、すべて並べて撮影したようにも見えます。そうであれば、かなり良い線をいってますね。




Re: 標本撮影法   nivalis - 2011/08/04(Thu) 23:21 No.2168

har.高橋 様

>スタジオ撮影用のグラデーションペーパーと布製の背景紙を使い分けています。

ありがとうございます。
私の場合、技術(腕)も足りませんが背景・照明に気配りが欠けていたなぁと思わされています。でも、今シーズン中には絶対試してみますから、そのときは「おっ、やってるな」と見てくださいね。

種山 様

>照明はほぼ真上からディフューザーを使っているとお見受けしましたがいかがでしょう。背景のこけは合成?

(ーー;;;、実は何もしちょりませんです。全くの自然光で、画像に手を加えたのは縮小とトリミング、コントラストを少々だけです。
 フォーレの受付終了が間近で、何か別の画像を掲載しなくっちゃと過去の写真を見ていて、何というきのこかも分からないのですが、何となく宙に浮いた感じがしないでもない・・・と言う理由で、あの画像を選びました。
 合成も、もう少し手慣れなくっちゃ(練習要)です・・・。合成と言えば、いつだったかCMZで感激ぃーっと思ったのもつかの間、どんな使い方だったっけと忘れてる有様です(_"_);;。




Re: 標本撮影法   イグチ 潔 - 2011/08/05(Fri) 01:35 No.2169

 かつて、銀塩カメラを使っていたころは、白紙の上に無反射ガラスを置き、その上にきのこを並べて撮影していました(懐)。

 光源は、曇天時の自然光で撮影していましたが、やはり照明ムラが出てしまうんですね.「KinokoLabo」のギャラリーに挙げてある標本写真は、大部分がこの方法で撮影したものです(汗)。

 きのこの配置には、油粘土・練り消しゴム・画鋲などを適宜に使い分けていましたっけ。

 昨今は、黒い布の上にきのこを並べて撮影し、後で切り抜く「O」氏方式で手抜きをしてますが…^^;





観察会。  投稿者: レオピー 投稿日:2011/07/24(Sun) 23:09 No.2155

皆さんご無沙汰しておりました。
二ヴァリスさん今日はいろいろと教えて頂きありがとうございます。

今日、北海道フォーレ採取会場の一つの場所で観察会が行われ、

きのこを見つけるに苦労するかと思いきや、30〜40種位のきのこが出てきて驚きました。


その中で、自分の気になったきのこをアップします。

1枚目 Amanita sp (多分 ヒメテングタケ青木図版より)
2枚目 バライロウラベニイロガワリ ついにお目にかかれました
3枚目 キイロスッポンタケ 今度は生えてる写真を撮りたいですね

本番の北海道フォーレでどんなきのこに会えるかとても楽しみです。(まだ、申込みしてないや汗、汗(^_^;))





Re: 観察会。   nivalis - 2011/07/25(Mon) 06:18 No.2157

昨日はお疲れ様でした。

1枚目の写真のきのこは、数年前富良野で見つけて以来、ずっと何だろうと思ってきたきのこですが、昨日の同定現場で「クロコタマゴテングタケ」と同定されそうになって、違うと否定しました。

でも・・・私、クロコタマゴテングタケというのを知らないんですよね。
これは、おしゃべりボードで「クロコタマゴテングタケ」って
どんなきのこですか?と尋ねてみようかなぁ、と思っていました。
どなたか、クロコタマゴテングタケの写真を撮っていましたら
ぜひ、見せてくださーい!

>その中で、自分の気になったきのこをアップします。

きのこの出がヒジョーに悪い中
かねてから出会いたいと思っていたキノコに出会えて良かったですね。




Re: 観察会。   種山 - 2011/07/25(Mon) 22:42 No.2162

バライロ、いいですねえ。長野では昨年沢山発生しましたが、今年はほとんど見かけません。北海道フォーレでの標的は、例の真っ赤なイグチです。





日の丸タマゴタケ?  投稿者: 種山 投稿日:2011/07/21(Thu) 20:32 No.2152

なんか、面白そうなタマゴタケが採れました。傘は中心部のみが赤く、周辺は淡い黄色。日の丸っぽい。柄には段だら模様が全く無く、ひだは、淡い黄色で、普通のタマゴタケはもっと黄色いはずですね。

発生環境は、アカマツ、コナラ、クリなどが混生する雑木林で標高1000程度です。

結構おもしろいと思うのですが、さて、皆さんの見解はどんなでしょう?





Re: 日の丸タマゴタケ?   nivalis - 2011/07/22(Fri) 23:32 No.2153

とっても綺麗なきのこですねぇ。
一枚目の写真は、宇宙に浮いているような感じで
感嘆しました。かさ表面も柄もヒダも流石ですね!

さて
何だろうとAmanitaを一寸検索したりして
Amanita arkansanaかもと思いましたが、
いやキタマゴタケの方に似ているか・・・とか
やっぱどれとも違うかぁ〜〜〜っと、ホントなやましいばかりのきのこですね。
何なのでしょ?




Re: 日の丸タマゴタケ?   種山 - 2011/07/24(Sun) 19:45 No.2154

>宇宙に浮いているような感じ

まさにその通り!宙に浮いているのです。近々、サイトにて種明かしの予定。

日本産菌根菌の不明種は、ほとんどが新種なのではないかと思うようになりました。さらには、既知種であっても実は誤同定で実は新種というケースも沢山あるのではないかとも思っています。

この「日の丸タマゴタケ」も、しかるべき筋に標本を謹呈しますので、どんな結果が出るのか楽しみです。




Re: 日の丸タマゴタケ?   nivalis - 2011/07/25(Mon) 06:07 No.2156

>既知種であっても実は誤同定で実は新種というケースも沢山あるのではないか

そうかもしれませんね。
「似ている」というのはクセモノで環境の変化などの個体差の範囲か?と、既知種に押し込めてしまっているケースも多々あるような気がします。

>近々、サイトにて種明かしの予定。

バックの黒は、紙なのか布なのか、それも教えてくださいね〜。
9月のフォーレで、種山さんの標本写真の取り方の現場も
参加される皆さんにとっては勉強の場になると思います。
私もジックリ見させてもらおうと思っています。
ヨロシクです。




Re: 日の丸タマゴタケ?   イグチ 潔 - 2011/07/25(Mon) 21:07 No.2159

 関東地方はカラカラで,地上生のきのこはほとんど皆無です.昨日は茨城県南部の低地林を調査してまいりましたが,ハチタケ・アケボノオシロイタケ・センベイタケ・ザラツキトマヤタケなどが僅かに見出されただけに終わり,お目当てのきのこは採集できませんでした (−へ−;)


  Nivalisさまが指摘された A. arkansana Rosen は,種形容名が示すように北米のアーカンサス産の標本に基づいて記載された種ですが,記載によれば「つばは白色」であるとされており,多少の疑問を感じます.

 パキスタン産の A. pakistanicaもかさの中央部が帯オレンジ褐色を呈し,周縁部に向かってクリーム色となるとされていますが,その原記載によれば「ひだが白色ないしかすかにピンク色を帯びる」と記述されていますので,種山さんの標本とはやや趣を異にするもののように思えます.
 ちなみに,この菌のタイプ標本は海抜2400mほどのモミ属の林で採集されたものだそうです.種山さんの地元あたりで,今後発見される可能性があるかもしれません.

 Amanita pakistanicaの原記載は,http://pluto.njcc.com/~ret/amanita/species/PAKIST01.PDFにて閲覧できるはずです.

 大変残念なのですが,北海道は参加できません.フォーレでは多数のきのこが発生しているようにお祈りしております m(_)m




Re: 日の丸タマゴタケ?   トク - 2011/07/25(Mon) 21:59 No.2160

初めまして、キノコに興味がありますが、皆さんのように詳しくないので、
いつも見ているだけです。
日の丸タマゴタケ?
ものすごくきれいな写真ですね。
どうやって撮影されたのか非常に興味があります。
種山さんのサイトのアドレスを教えていただきたいのですが
よろしくお願いします。




Re: 日の丸タマゴタケ?   種山 - 2011/07/25(Mon) 22:28 No.2161

nivalisさん、イグチさんコメントありがとうございます。
しかるべき筋の方の予想ではA.hemibaphaの変異かもしれないということですが、標本の検討後に明らかになる予定です。

トクさん
初めまして。私のサイトは「牛肝菌研究所」http://w1.avis.ne.jp/~boletus/です。この写真の撮影法につきましては近日中に掲載する予定です。





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