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子実体3教えて下さい  投稿者: konpas 投稿日:2010/10/27(Wed) 11:01 No.1998   HomePage

科・属も全く見当のつかない子実体です。

樹種不明の若木と思われる樹高4m以下の疎林の雑木林で,高さが1m程の疎らな下草の中に,直径4m以上の菌輪(半円)を形成していた。


直径7p〜4p。湿時粘性無し。
表面は周辺部が明るい黄褐色で中央部に向かう程赤褐色となる。ほぼ平な丸形で縁部が内に巻いている。写真では中心付近が凹んで見えるが,子実体は凹んでいない。
ルーペで観察すると周辺部7ミリ前後を残し,不規則な網目模様が顕著で,あばた模様にも見える。中央部に棘状の繊維紋?(菌糸?)がある。
肉は淡黄白色。
柄付近が厚く傘周辺に向かい急激に薄くなり脆くはない。カッター切断時に黄褐色に変色したが,その後は変色しない。
ヒダ
淡橙黄色で長く垂生し極密。周辺から中間までのヒダとヒダの間に短い小ヒダがあり,その小ひだの間の縁に近いところに小小ひだがある。

高さ5センチから10センチ弱で直径8ミリ〜5ミリ。ほぼ上下同太さだが基部付近でやや太くなっていく。やや屈曲するものから大きく屈曲するものが多い。
橙黄色でルーペで観察すると,縦溝線が見える。また大きいものは絹糸状毛羽立ちがあり,白色と橙黄色の斑に見える。
表皮は剥きやすい。
内部は淡黄白色で充実しカッター切断時に黄褐色に変色した。6時間後には橙黄色味がやや強くなった。
ツボは無く基部に白色菌糸の塊?を付着。

教えて下さいばかりで恐縮です。よろしくお願いいたします。





Re: 子実体3教えて下さい   konpas - 2010/10/27(Wed) 11:04 No.1999   HomePage

投稿画像の数変更ボタンを押しても,うまくいかないので,返信で画像を1枚追加投稿させていただきました。




Re: 子実体3教えて下さい   nivalis - 2010/10/27(Wed) 19:55 No.2001

最初、コブミノカヤタケ(ムラサキシメジ属)かな?と思ったのですが
No1998の下の2枚目のお写真を拝見して
斑紋があるのを見て
たぶん、ヒイロイヌシメジ(ムラサキシメジ属)じゃないだろうか、と思っています。お写真のきのこの柄は少し華奢な感じがしますので、もしかしたら違うかもしれません。
 パッと見の感じです。すみません。

下はコブミノカヤタケの写真です。





Re: 子実体3教えて下さい   konpas - 2010/10/29(Fri) 11:14 No.2002   HomePage

nivalisさん,回答ありがとうございます。

ヒイロイヌシメジで調べてみたところ,私の幾つかの図鑑には写真なく,辛うじて種名と少しの解説が載っている程度でした。
ヤフーで検索したところ,2件がヒットしました。何れも北海道の情報でした。

知床で撮影されたヒイロイヌシメジの画像がありましたので,ひだを確認したところ,小ひだと孫ひだ?が確認され,「このきのこに近いかな」との印象を持ちました。ただnivalisさんがおっしゃるとおり,私の画像に比べると,柄の部分がしっかりしているように見えます。

どなたか肉眼的形態について教えていただけると有り難いです。




Re: 子実体3教えて下さい   nivalis - 2010/10/29(Fri) 12:37 No.2003

>ヒイロイヌシメジで調べてみたところ,私の幾つかの図鑑には写真なく,

国内の図鑑で写真が掲載されているのは、たぶん高橋郁夫先生の「北海道きのこ図鑑」(増補版)のみだと思います。
 ネット検索は和名のほか、学名で検索してみてください。国内ではヒット数が少なくても、世界中をネット検索すると結構ヒット数があるかと思います。

高橋先生の図鑑記載でヒイロイヌシメジ(p168)は
『 学名 Lepista gilva
生態 9月上旬〜下旬頃、広葉樹、時に針葉樹林内の地上に発生
形態 かさは径4〜10cm、初めまんじゅう形から平らに開き、中央部を広くくぼませ、縁部は内側に巻く。表面は黄褐色、外周でその色は淡い。黄土色の淡いドロップ状または湿性状で黄土色の点状のしみを生じる。ひだは淡黄色、やや密、長く垂生。柄は3〜6×0.4〜0.7cmで、淡黄色。胞子紋はクリーム黄色。胞子はほぼ球形で微細なイボを有し、3.5〜5μm。
分布 北海道、欧州。
食毒 食。
メモ 本菌はコブミノカヤタケに近似する。』とあります。
図鑑の写真では、konpasさんの柄と同じ華奢な感じですが、傘の周辺部が淡色とあり質感が若干違うようにも見え、その点がきになりますが、ネット検索で色々な写真をご覧になり確かめてみてください。

それと
ヒイロイヌシメジの胞子紋の色はクリーム黄色とありますね。
コブミノカヤタケの胞子紋は白色とありますので
胞子紋の色を確認する必要がありそうです。

ヒイロイヌシメジの写真です。
一部白飛びしていて見難いですが・・・。





Re: 子実体3教えて下さい   konpas - 2010/11/01(Mon) 09:16 No.2004   HomePage

nivalis さん,こんにちは。
形態的特徴の紹介ありがとうございます。返信が遅れてすいませんでした。土日は外出してネット環境にないので,遅れてしまいます。

学名で検索してみました。幾つかの画像を見たところでは,みなしっかりした柄がついているように見えます。
私のはやはり華奢ですね。結局結論が出せませんでしたが,また勉強になりました。
それと,わざわざ画像を探し出して,掲載していただきありがとうございます。こちらの画像もガッシリした感じですね。

今後もまたよろしくお願いします。




Re: 子実体3教えて下さい   イグチ 潔 - 2010/11/01(Mon) 14:44 No.2005

   >その小ひだの間の縁に近いところに小小ひだがある。

 「小小ひだ」という菌学用語はありません。また、小ひだがあるかどうかは、通常は分類群を区別する重要なキーとはなりません。
 通常、柄の周囲からかさの縁にまで達する長いひだを「L」と表記し、それより短くて柄に達しないひだを「ℓ」と記し、さらに短いひだ(konpas氏のいう「小小ひだ」)があれば、これを「ℓ2」として、以下のように記載します。

 →ひだはごく密(L=7〜8、ℓ=3〜4、ℓ2=1〜3)で柄に長く垂生し、淡い橙褐色を呈し、・・・

 必要があれば、ひだの縁の色や形態(全縁か? 鋸歯状か?、など)、ひだそのものの分岐の有無なども記述します。


   >やや屈曲するものから大きく屈曲するものが多い。

 屈曲するか否か、屈曲が大きいか小さいかという点を記述していただいても、種の同定に際してはまったく無意味です。
 また、柄ががっしりしているか否かも、同定のキーポイントとしては評価されていません。

 もう少し記載の練習を積んでいただいてから指摘しようと思っていたのですが、種を決定するために重要な形質(たとえば nivalisさんが指摘した、胞子紋の色など)を見逃し、「柄ががっしりしているか否か・柄が屈曲しているか否か」という点を記載していただいても、種を推測するには意味がありません。
 ひとことで申し上げてしまえば、「ピントはずれな形質記載」になってしまっています。
 どのような形質を挙げて記述すれば「ピントはずれ」にならずに済むのか、という点は、分類群ごとに異なっています。

 まずは属を特定し、保育社の図鑑などを使って、その属の中での種レベルの同定に際しては、どのような点を検討するべきなのかを確認されてから、種の同定作業にとりかかることを強くお勧め致します。




Re: 子実体3教えて下さい   nivalis - 2010/11/01(Mon) 22:11 No.2006

以前、ある方から記録をどう書けばよいのか分らないので
「書き方を教えて下さい」といわれた事があります。
最初から記録をきちんと書ける人はいないと思います。
何度か書いて、「あっそうか〜」(こんな書き方をすれば良かったんだ〜)を繰り返しているうちに、ずんずん記録のとり方って出来ていくんじゃないでしょうかね。

 書き方を「教えてください」と言われ、私が答えたことは
日本新菌類図鑑をよく読むこと、どんな書き方をしているのか
何の種でも良いので、日本新菌類図鑑をお手本にまず書いてみること
と勧めたことがあります。
でも、その人からはそれ以来何の音沙汰もありません。
たぶん実践しなかったのでしょうね。
思うに、日本新菌類図鑑に書かれてあることが、その人にはわかっていないのだと思います。よく読もうとしない、記録をとりたいと口でいうものの実践しようとしない人は、いつまでたっても進歩がないのだと思います。

そんな経験もあるせいか
私はkonpasさんなりに慣れないながら気の付いたことを一生懸命書いていらっしゃると思いました。実践されていることは偉いと思いましたよ。 
 イグチさんから辛口の評価を頂きましたが、そう言ってくださる方も実は稀有で貴重なのだと思います。
 konpasさん、めげずにこれからも頑張ってくださいね!!




Re: 子実体3教えて下さい   konpas - 2010/11/04(Thu) 09:47 No.2010   HomePage

イグチ 潔 様 コメントありがとうございます。
Nivalis さん,フォローありがとうございます。

イグチ 潔 様
小ひだや柄の屈曲が,「種の同定に重要なキーとはなりません」「種の同定に際してはまったく無意味です。」には驚きました。ほんの少しショックです。

>どのような形質を挙げて記述すれば「ピントはずれ」にならずに済むのか、という点は、分類群ごとに異なっています。

こちらのコメントにはさらに驚きです。
私の持っている図鑑類にはきのこの特徴が記載されていますが,きのこの同定に際し,観察不用な形質などは記載されていませんでした。私が気がつかないだけかもしれませんが。
しかも,分類毎に確認すべき形質が違うようなことも,初めて知りました。
他にも初心者が観察の際に陥りそうな,不用な観察点などあれば教えていただけないでしょうか。

>まずは属を特定し、保育社の図鑑などを使って、その属の中での種レベルの同定に際しては、どのような点を検討するべきなのかを確認されてから、種の同定作業にとりかかることを強くお勧め致します。

う〜ん,ここの掲示板で種の同定の質問をするには,私のレベルでは難しいようです。
イグチ 潔 様の文面からも,怒りが読み取れましたので,少し勉強してみます。

Nivalis さん
新日本菌類図鑑は持っていましたので,この図鑑で観察記録の書き方を勉強してみようと思います。ありがとうございます。
これからも,きのこに関する質問や,こんなきのこが採れました〜。等の投稿はさせていただきたいと思っていますので,よろしくお願いいたします。
でも,皆さんの投稿を拝見するとレベルが高いので,「こんなきのこが採れました。嬉しいです」的な投稿は,迷い鳥が間違って,掲示板に止まってしまったようものかもしれませんね。




きのこを楽しみましょ。   nivalis - 2010/11/04(Thu) 20:00 No.2011

>レベルが高いので

きのこは色んな楽しみ方があると思っています。
きのこの写真を撮ることが好きな人
きのこ画を描くのが好きな人
きのこを見つけることが好きな人
きのこ料理が好きな人
きのこを食べることが好きな人
このきのこ何というきのこ?と色んなきのこの名前を知りたい人
楽しみ方に優劣はないと思います。自分はこれが好きなんだ…それで良いんじゃないでしょうか。
うわぁ〜というくらいの食べごろ食用きのこの群生に出会えたらルンルン気分嬉しいじゃないですか。採り頃の立派なマツタケとかマイタケとかホンシメジに思いがけず出会えたら嬉しいじゃないですか。綺麗なきのこ写真を撮れたら嬉しいじゃないですか。本命は「きのこを楽しむ」ことだと、私は思っています。

>う〜ん,ここの掲示板で種の同定の質問をするには,私のレベルでは難しいようです。

きちんとした詳しい記録がなければ投稿できない、質問出来ないなんてことはありません。
詳細な記述も勉強になるけれど、パッと見も楽しいよね、と言う声もあります。私自身、このきのこじゃないのかと詳細な部分を挙げて的確に答える能力もありませんし、もし詳しい記録を要するなら、「このきのこ何ですか?」と管理人の私も投稿できません。
 この掲示板は、色んな方からの投稿があって、お互いの勉強になったり学んだり、こんなきのこもあるんだぁ「へぇ〜」と思ったり、「こんなところにこんなきのこがありました」も情報提供のひとつだと思っています。「こんなきのこが採れました。嬉しいです」的な投稿大歓迎です。投稿はこうでなければならないなんてものはありません。
 しばしば…敷居が高くて投稿なんてとんでもない…なんていう人もいますが、管理人としてはたくさんの方にもっと気軽に投稿して欲しいと切に願っています。皆様から投稿あっての掲示板です。




全然怒ってませんよ〜(苦笑)   イグチ 潔 - 2010/11/04(Thu) 21:53 No.2012   HomePage

   konpas さま:

 私がここの掲示板の「牢名主」というわけでもなんでもありませんので、あまり怖がらなくてもだいじょうぶですよ。

   >怒りが読み取れました…

 いえいえ、むしろ頼もしく感じております.食いついてきてくれない方には、こちらもレスのしがいがありませんので嬉しく存じます.

   >どのような形質を挙げて記述すれば「ピントはずれ」にならずに済むのか

 たとえばベニタケ科の菌については、いかに細かい記載がなされていても、「子実体を傷つけた時に、乳液が分泌されるか否か」について述べられていなくては、属レベルの分類(ベニタケ属? チチタケ属?)すらできません.

 ベニタケ属においては、かさの粘性の有無と強さ・かさの表皮が容易に剥ぎ取れるか否か・かさの周縁部に条線または条溝ないしは粒条線が認められるか否か・ひだに横ひだや分岐が認められるか否か(アカカバイロタケでは,ひだが頻繁に二叉分岐する)・肉の味やにおい(多くのベニタケ類では辛味があり,ニオイベニハツではカニの缶詰を開いた時のにおいがある)・胞子紋の色・試薬に対する変色性のパターン・発生地の樹種などが重視されますので、これらをきちんと観察しないと「ピンぼけ」記載になります^^;
 チチタケ属については、かさの粘性の有無および強さ(ベニタケ属と同様)・かさの表面における同心円状の色調の濃淡(=環紋)が認められるか否か(ニオイワチチタケやチョウジチチタケなど)・かさの周縁部において毛があるかどうか(カラハツタケなど)・乳液の色および味と分泌量に加えてその変色性・肉のにおい(ニオイワチチタケのカレーのようなにおいや,ヤミイロタケのココナツのような甘いにおい)・発生地の周囲の樹種(ベニタケ属と同様)などが着目点となります.


 また、かさの裏が針状をなす菌類については、「肉が肉質であったか? 革質であったか? それとも脆くて壊れやすい肉質だったか?」という所見と、「胞子紋の色が褐色系をおびるか、それとも白色〜クリーム色であったか」という所見との組み合わせによって、シシタケ属・マツバハリタケ属・カノシタ属・イボタケ属およびクサハリタケ属の区別がなされるので、上記の2点についての観察を怠っていては「ピント外れ」になってしまうのです.

 一方で、保育社の図鑑においては、「〇〇タケと△△タケとは、小ひだの有無によって区別される」とか「〇〇タケは××タケに酷似するが、前者は柄が屈曲することで異なる」という記述は恐らくまったくないはずです.
 また、日本では一種の樹木からなる純林は非常に少ないため、「広葉樹林に生えるか、針葉樹下に発生するか」という所見も、採集したきのこを同定するためのキーポイントにならないことがしばしばあります.

 konpas さまには、これからも積極的に投稿していただきたいと思います.「〇〇属のきのこのようですが」とか「△△タケか××タケか、どちらかだと思うのですけれど」という風な投稿をお待ちしております.




Re: 子実体3教えて下さい   konpas - 2010/11/08(Mon) 09:33 No.2014   HomePage

Nivalis さん  イグチ 潔 様

相変わらずの遅レスで恐縮です。
諸般の事情で土日とその前後は,ネット環境から外れてしまいます。

Nivalis さん
皆さんの投稿内容レベルが高いと感じていて,つい余計なことを書き込んでしまいました。
これからも時々投稿させていただきますのでよろしくお願いします。
と言ってもこれからはきのこが余り発生しませんね。

イグチ 潔 様
詳細なご教示ありがとうございます。
内容を何度も読み込んで参考にさせていただきます。





子実体2教えて下さい  投稿者: konpas 投稿日:2010/10/22(Fri) 12:36 No.1994   HomePage

ホテイシメジでしょか?
ブナ,アカマツ,コナラの混生林で,下草はあまり生えていない登山道脇に群生。
子実体全体の高さは4p〜5p。
図鑑と見比べてホテイシメジと思ったのですが,
ルーペで観察すると,中央部付近にクロムメッキ状に光る点々が見える(中央部程より顕著)ので,ホテイシメジにこのような特徴があるのでしょうか。


直径6.5p〜3p。湿時粘性無し。
灰褐色で中央部がやや濃い。ルーぺで観察すると,中央部付近にクロムメッキ状に光る点々が見えるが(中央部程より顕著),デジタルカメラで撮影すると確認できない。拡大部分で白く見えるのが光っているようだ。

ヒダ
柄に長く垂生。やや粗で白に近いクリーム色で,老成するとクリーム色になる。


ツバ無し。
大きい方の子実体は傘と同色。小さいものは傘よりやや薄褐色。大きい方は光沢があり縦筋が顕著。
基部に向かって太まる。
内部は充実しているが,指でつまんでみるとマシュマロのような弾力がある。

ツボ
無し。基部に白色菌糸付着。

子実体の情報不足で恐縮です。





Re: 子実体2教えて下さい   イグチ 潔 - 2010/10/22(Fri) 21:49 No.1995   HomePage

 提供いただいた所見だけからですと、これが真のホテイシメジかもしれないと感じました.

 ホテイシメジのかさ表皮は、かさの表面に沿って水平に菌糸が走る匍匐性の構造を有しており、その構成菌糸の末端がしばしば斜めに立ち上がりつつ、互いにゆるく絡み合った束となり、肉眼的にはやや毛羽立った外観をなします.
 また、私の経験のみに基づくものではありますが、真のホテイシメジはブナの樹下でよく見つかるような気がします.

 カラマツ樹下で見出されるもの(仮称でホテイダマシなどと呼ばれたりしているもの)では、幼時においても,かさが,その周縁部において内側に巻き込まないこと・かさの表皮の構成菌糸が斜めに立ち上がることはなく(従って、かさの表面はほぼ平滑で毛羽立たない)、かさの表面がやや吸水性を示すこと・子実体の生長に伴って柄がすみやかに中空になること・カラマツ林でよく採集されることなどから、個人的には別種ではないかと考えています.

 なお、かさの肉の色や質や厚みなどについても、今後は必ず観察されるようにお奨め致します.




Re: 子実体2教えて下さい   konpas - 2010/10/25(Mon) 11:22 No.1996   HomePage

イグチ 潔 様

ご回答いただきながら,お礼が遅れて申し訳ありませんでした。

傘や柄についての詳細なご教示ありがとうございます。
クロムメッキ状に光る現象も菌糸が蛍光灯の光を受けて反射?しているのではと納得しました。
カラマツ林でホテイシメジを見かけたら,傘や柄の特徴を確認したいと思います。
いつも勉強になります。ありがとうございました。





登山道で  投稿者: konpas 投稿日:2010/10/19(Tue) 14:56 No.1981   HomePage

こんにちは。
ブナ林の登山道でいろいろなきのこと出会えました。
特にツキヨタケは倒木や立ち枯れ巨木にビッシリ発生しているものが何本もありました。
ツキヨタケを採ってきて,暗くなってから撮影して見たら,思いの外うまくいきました。
デジカメと画像処理ソフトの力は素晴らしいですね。
撮影後に胞子紋取れないかなと軽い気持ちで,一晩茶封筒の上に置いていたら,白の胞子紋がしっかりと落ちていました。チョッとビックリ,かなり嬉しい。でも,チョッと後悔です。

登山道には他にヌメリスギタケ(モドキ?),ヒラタケ,ナメコ,キツブナラタケ,エノキタケ(小)などがありました。他に不明種多数ありました。





Re: 登山道で   nivalis - 2010/10/20(Wed) 01:48 No.1986

ツキヨタケ、ステキに撮れましたですねぇ!
お見事です!!

>でも,チョッと後悔です。

ん?。そう言われれば、全部白色で綺麗にヒダの様子がそのままに胞子紋が取れていれば、ステキな胞子紋になっていたかもですね。茶色くなった部分はヒダが直接ついて水分が茶封筒にしみたのでしょうね。長時間露出と胞子紋が同じに取れていたら、確かにステキさ倍増でしたね。
 また挑戦ですね^ ^。

konpasさんのところも、きのこがいっぱいですね。
今年のきのこは不作と囁かれていましたが
この季節になり挽回している感じですね。




Re: 登山道で   konpas - 2010/10/20(Wed) 10:49 No.1987   HomePage

>ん?。そう言われれば、全部白色で綺麗にヒダの様子がそのままに胞子紋が取れていれば、

そうなんです。今度はヒダが潰れないように慎重に持って帰ろうと思います。

>茶色くなった部分はヒダが直接ついて水分が・・・

あれ,そうなんですか。直接おいてはダメなんですか。知りませんでした。浮かせておくのでしょうか。

今年のきのこは知人の話ですが,こちらの地方では9月頃から大豊作だったらしいです。ウラベニホテイシメジ,ハエトリシメジが大発生していたようです。
ハエトリシメジをいただいて初めて食したところ,その濃厚な味に驚きました。

ヒラタケも賑やかしにハリコしていきます。





Re: 登山道で   nivalis - 2010/10/21(Thu) 01:16 No.1989

>あれ,そうなんですか。直接おいてはダメなんですか。知りませんでした。浮かせておくのでしょうか。

胞子紋を取るのは、胞子の色を見ることや胞子を検鏡する場合が大半ですが
柄のあるきのこならヒダが直接つかない高さに柄を切ったり、丸山形になっている場合はそのまま置いてもヒダが直接つくことがないので特に浮かせる必要はないと思います。でもツキヨタケやヒラタケのように柄がなく、絵画的に胞子紋を作ろうとするなら、ヒダが直接紙につかないほうが綺麗な胞子紋が取れると思いますよ。

>ハエトリシメジをいただいて初めて食したところ,その濃厚な味に驚きました。

ハエトリシメジの旨み成分もすごいと聞いたことがありますけど、食することはおろか実際に見たことがありません。東北は色んなきのこが出ますものね・・・ちょっと羨ましいかも^ ^。




Re: 登山道で   konpas - 2010/10/21(Thu) 08:49 No.1990   HomePage

こんにちは。
胞子紋の取り方勉強になりました。
近いうちに股胞子紋を,また撮ってみようと思います。ありがとうございました。

ハエトリシメジは濃厚な味もそうですが,イメージしていたより大きく,ガッシリとした子実体だったので,いつか自分でも見つけられると良いなぁと思いながらご馳走になりました。





チョッと気になったきのこ  投稿者: nivalis 投稿日:2010/10/17(Sun) 21:09 No.1975

秋も深まり、皆さまのところのきのこの出具合はいかがですか?
私は、チャナメツムタケ(いっぱい)やモミタケ(3こ)などきのこ狩りをしてきました。羊蹄山麓では雪虫が飛んでいました。早い年なら初雪が降る頃で、北海道はきのこシーズン終盤突入でしょうか・・・。
 
 きょうは小さいので見て見ぬふりしようか、イヤやっぱり気になる・・・と変わったきのこの写真を撮りました。何だかさっぱり分りませんが、こんなきのこもあるんだなぁ〜と思いました。





Re: チョッと気になったきのこ   レオピー - 2010/10/17(Sun) 22:37 No.1976

ニヴァリスさん
今晩はです。

またぁ〜それは見ないふりするきのこでしょ〜(>_<)。
柄の毛羽立った感じとても面白いですね。なんですかね?

自分は近所で、ツバナラタケ(オニナラタケ)、エノキ、ブナシメジ、ムラサキシメジx2’トビイロノボリリュウ、シワカラカサタケ、他いろいろで忘れちゃいました。
今年は10月になってもきのこの数が減りませんね。ざっくりですが100種類を軽く超えています。驚きです。

最後の写真ですが、シラガモミウラモドキですかね?
胞子だけでもと思い持って帰ってきたつもりがどこかで落としてしまたみたいです。m(__)m

そうそう、今になってラクヨウが少し出てきたみたいですがかなり少ないみたいですね。

皆さんも気楽にどんどん情報交換しませんか\(^o^)/
Sさん本○○○かなり採ったみたいだしね。写真みたいです。(笑)





Re: チョッと気になったきのこ   har.高橋 - 2010/10/18(Mon) 04:19 No.1979

ニヴァリス 様

お写真を大変興味深く拝見しました。

柄が総状分岐(racemose branching)しているようにも見えるので、もし根元に黒色の菌核が着いていれば、Dendrocollybia の可能性が高いと思われます。

Dendrocollybia については下記のサイトをご参照ください。

http://en.wikipedia.org/wiki/Dendrocollybia




Re: チョッと気になったきのこ   nivalis - 2010/10/18(Mon) 09:46 No.1980

レオピーさま
レオピーさんのところもきのこがいっぱい出ているようですね。

>最後の写真ですが、シラガモミウラモドキですかね?

通常、傘はアセタケ形で傘が開いても中丘があるのが普通ですが
見た感じはシラガモミウラモドキですね。
子実体の形状が全く同じで、胞子が角ばっていないのもあるので
今度見つけたら、ぜひ乾燥させておいてくださいね。

har.高橋さま
ありがとうございます!!

胞子の形態からEntolomaではないと分かっただけで全く見当がつきませんでした。仰るように菌核があります。柄の基部は細根の様に分岐し、胞子はアミロイドで、時々大きい分生胞子と思われるものが散見されます。ご紹介いただいたページのDendrocollybia racemosaの特徴によく似ているように思います。
Dendrocollybiaという属名ははじめて知りました。
迷宮入りのきのこだろうと内心思っていましたが、Dendrocollybia racemosaかまたは類縁のきのことわかり、感謝です!

追記
担子胞子サイズ
(2.9)3.7-5.3(7.0)×(2.0)2.4-2.9(3.4),n=50,Q:1.2-2.2(平均1.7)


柄の総状分岐している部分です。
2枚目は分生胞子、3枚目は非アミロイドの様子です。





Re: チョッと気になったきのこ   har.高橋 - 2010/10/19(Tue) 20:50 No.1982

ニヴァリス 様

ニヴァリス様の標本は Dendrocollybia racemosa (Pers.) R.H. Petersen & Redheadと基本的特徴においてほぼ一致しているようです。ただ、柄の総状分岐が欧州産に比べてやや繊細に見えるので、変種レベルで分化している可能性も考えられます。

Dendrocollybia は一属一種の単型属で、ヨーロッパおよび北米の寒帯〜温帯に分布し、柄の分岐物先端の球状(傘状)部分に分生子(アナモルフ)を形成するユニークな分類群です。分類学的に大変重要ですので、今後更にデータを集めていただき、日本新産種または新変種としてぜひ正式に発表していただきたいと思います。

Dendrocollybia racemosa の詳細なデータに関しては、以下の文献をご参照ください。

1) Antonín, Vladimír & Machiel E.. Noordeloos (2009) A monograph of marasmioid and collybioid fungi in Europe. IHW-Verlag

2) Flora Agaricina Neerlandica 3 (1995) p.109-110.

3) Hughes, Petersen, Johnson, Moncalvo, Vilgalys, Redhead, Thomas & McGhee, Mycol. Res. 105(2): 169 (2001)

4) Lennox, JW (1979) Collybioid genera in the Pacific Northwest. Mycotaxon 9:117-231




Re: チョッと気になったきのこ   種山 - 2010/10/19(Tue) 22:48 No.1984

なんかすごいです。どんな環境だったのでしょうか。ひょっとしたら長野にもあるかもしれません。

>柄の総状分岐している部分
未知の世界ですね。なんじゃこりゃあ!って感じです。




Re: チョッと気になったきのこ   nivalis - 2010/10/20(Wed) 01:18 No.1985

har.高橋 さま
種山 さま

>分類学的に大変重要ですので

チョッと気になるきのこだったのが・・・ビビッてます(@_@;
私の手に負えるきのこではないような・・・
でも、データは出来るだけ集めたいと思います。
参照文献を紹介してくださり、ありがとうございます。

>未知の世界ですね。なんじゃこりゃあ!って感じです。

ホント、なんじゃこりゃあ!って感じです。
以前虫草のアナモルフをのぞいた時やカビの分生子柄を見たときに
形としては初めてではないのですが
傘のある子実体の柄に分生子柄?、ですよね。
ヤグラタケもたしかあの茶色い粉は分生胞子(分生胞子とは言わないのかな?)なので、
Collybiaにしてみると形成場所が違えど、もしかしたら決して不思議じゃないことなのかなぁと思いはじめていますが、あらためて、きのこの不思議さを垣間見ています。

>どんな環境だったのでしょうか。ひょっとしたら長野にもあるかもしれません。

トドマツ林内の散策路で、トドマツ(モミ属)の落ち葉の上にコケが生えているような場所でした。小さいので、きのこ写真を撮るのにしゃがみこんでいるときなど偶然あるいはヒョンなきっかけで目が行かなければ、見過ごされてしまいがちなきのこです。きっと長野にもありますよ、ぜひ見つけてください!




Re: チョッと気になったきのこ   K.Y - 2010/10/21(Thu) 13:58 No.1992

初めまして。冬虫夏草に興味がある大学生です。
Dendrocollybia、すごいですね。このアナモルフはTilachlidiopsisなのですが、この仲間がちょっとだけ冬虫夏草とも関係があるので書き込ませていただきました。
関東地方に多いオサムシタケは Tilachlidiopsis nigraとして1930年に植物学雑誌に記載されました。この学名は今も多くの図鑑で採用されているので聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
ところでTilachlidiopsisは、Dendrocollybia racemosaのアナモルフであるTilachlidiopsis racemosaをタイプとして記載されたようです。つまりTilachlidiopsisは担子菌のアナモルフを指しており、オサムシタケの所属には問題がありそうです。
もっともオサムシタケとオサムシタンポタケの関係も単純なアナモルフとテレオモルフの関係でなく、前者が後者に重複寄生しているという意見は古くからあります。PetchはHirsutella eleutheratorumをオサムシタンポタケのアナモルフとし、海外ではこの考えが主流のようです。
少し脱線してしまいましたが、オサムシタケがTilachlidiopsisとして掲載されている図鑑を見ると、研究者のあいだでは常識になっているであろうことがきのこ好きの人々のもとまで伝わるのに時間がかかる現状を如実に現している気がします…




Re: チョッと気になったきのこ   nivalis - 2010/10/21(Thu) 23:20 No.1993

K.Yさん、ようこそ!です。
もしかしたら支笏湖で(7・8年前)お会いしたことがあるかもしれませんね^ ^。

>オサムシタケの所属には問題がありそうです。

なるほどです。オサムシタケの学名は外国で主流とされているHirsutella eleutheratorumが妥当なのかもしれませんね。図鑑を見てもネット検索をしてもオサムシタケはTilachlidiopsis nigraになっているので、きのこ好きな私たちには全く(殆ど?)伝わってはいないです。なんでまた担子菌のアナモルフを?・・・と、これまた不思議ですね。
お教えくださりありがとうございます。

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話は変わり
(私の頭は混乱しているかもしれません)
例えばCordyceps takaomontana(ウスキサナギタケ)のアナモルフはPaecilomyces tenuipes(ハナサナギタケ)で、全く子実体の形状がちがいますよね。
Dendrocollybia racemosaのアナモルフがTilachlidiopsis racemosaならば、T. racemosaとはどんな子実体なんだろう?と思ってしまいました。けれど落ち着いて思い起こしてみると
見つけたときに、傘のない柄だけのものがあり
これは傘が老成して落ちてしまったのかな?と最初思っていたのですがWikimediaに書かれている中に、しばしば傘のない子実体を発生させるとあり、下の写真の赤い⇒部分

これがT. racemosaなんだろうなぁと思っています。





オオキイロイグチ?  投稿者: gorosuke 投稿日:2010/10/15(Fri) 22:39 No.1972

種山さんのH.Pに日本菌学会愛媛フォ-レで見つかったオオキイロイグチが紹介されていたのですが、私も先日地元の観察会でそれらしいきのこに出会いました。急病の師匠の代わりに講師として行ったところ、参加者の一人が採取してきました。私はきのこを一目見て、以前講演会で神戸のNさんから見せて頂いた写真を思い出しました。「松の倒木にたくさん生えていました。」とのことだったので場所を聞いたところ「初めてここへ来たので何処に生えていたのかわかりません。」といわれてしまって、あわててそれらしい場所を捜索したのですが結局見つかりません。管口の長さ以外はほぼ青木図版の記載と一致しました。もしこれがそうなら当然愛知県でも初観察です。





Re: オオキイロイグチ?   nivalis - 2010/10/16(Sat) 12:36 No.1973

西日本中心に発生するきのこなのでしょうかね
図版をお持ちでない方もいらっしゃると思いますので
参考にオオキイロイグチ(No2031)の図版を掲載いたします。





Re: オオキイロイグチ?   きらら - 2010/10/16(Sat) 21:56 No.1974

gorosuke様
nivalis様

今晩は。
今年は、いろいろ興味深いキノコや探していたキノコがあちこちで発生しているようで、嬉しいやら泣きたいやら・・・です。

さて、gorosukeさんに京都の講演会でご覧いただいた神戸産のものは青木さんのオオキイロイグチと同種であると考えています。
愛媛で観察されたものも肉眼的特徴から同種としました。
画像を拝見したところでは、愛媛で発生していたものと大変よく似ています。
ただ、これらがすべて同一種であると断定するにはさらによく検討したいと思っています。
もし差し支えなければ、愛知の標本を一部分けていただけましたら幸いです。




Re: オオキイロイグチ?   gorosuke - 2010/10/17(Sun) 22:55 No.1977

採集当日、新鮮なうちに胞子だけでも取ろうと管口を下にしておいてもミカワクロアミアシイグチほどではありませんが、あまり胞子が落ちません。結局胞子紋は確認出来ませんでしたがなんとか写真だけは撮れました。画面上のものを計測してみると、平均5.5×3.2μmでイグチの仲間としては小さめです。
>きらら様
いつもお世話になります。私は普段標本は残さない主義なのに今回だけは作りました。しかし道具を持っていないのでスライスして天日乾燥させただけです。作り慣れないので果たして標本としての用を成すかどうかわかりませんが送らせて頂きます。送付先は神戸市西区の方で良かったでしょうか?





Re: オオキイロイグチ?   きらら - 2010/10/17(Sun) 23:30 No.1978

gorosuke様

ありがとうございます。

>送付先は神戸市西区の方で良かったでしょうか?

はい、よろしくお願いいたします。
送料は着払いにしてくださいね!




Re: オオキイロイグチ?   種山 - 2010/10/19(Tue) 22:42 No.1983

>Buchwaldoboletus sphaerocephalusは希少種
とサイトに書きましたが、情報網を広げると、案外そうでもないのかもしれませんね。愛媛でも、フォーレで見つかった以外にも観察例があるようです。関東での再発見があれば一気に「発表へ向けてまっしぐら」でしょうか。期待してます。




Re: オオキイロイグチ?   きらら - 2010/10/20(Wed) 23:21 No.1988

>情報網を広げると、案外そうでもないのかもしれませんね。

そうですね〜 愛媛では(今年の大発生は特別らしいですが)毎年観察されていたようですし・・・

>期待してます。

ええ〜っ! 相棒が密かにコツコツ調べておりましたが、なんだか火がついてきそうですね。(私はこれ以上関わらない予定・・・)





子実体3種教えて下さい  投稿者: konpas 投稿日:2010/10/13(Wed) 17:21 No.1968   HomePage

懲りずにまた教えていただきたく投稿しました。
3種類の子実体についてお願いします。
子実体1(発生日;平成22年10月9日(土)
ハラタケ類でしょうか?
福島県の標高800m付近のブナ,アカマツ,コナラの混生林で,下草はあまり生えていない中に,ポツンと発生していた。
子実体全体の高さは15センチ。
周辺にはドクツルタケ,ツルタケダマシかミタマタマゴタケが散生していた。
遠目で最初に見た時はシロタマゴテングタケかと思った。

直径5.5p,高さ3.5p。白色で中央部が僅かに薄褐色を帯びる。湿時粘性無し。ルーペで観察すると繊維状のウロコ模様を形成している。
ヒダ
柄に離生。密で初め薄いピンク色で6時間後には褐色味を帯びていた。20時間後には黄褐色に変色。

初め白色。採集6時間後にはやや褐色味を帯びてきた。
上部は絹糸繊維状で中〜下部は細かなササクレを生じる。
内部は固くて中空で,絹状光沢がある。
基部に菌糸?がまとわりついている。また,直径6ミリと3ミリの丸い粒が付いている。これから成長する子実体なのだろうか。
ヒダを覆うように大きな内皮膜があった。成長と共に大きなツバとなるのだろうか。
傘と柄はかなり離れにくい。柄の基部を逆さに持ち歩いても離れない。
ツボ
無し。基部が僅かにコブ状に膨らむ。

子実体1については以上です。
よろしくお願いします。





Re: 子実体3種教えて下さい   nivalis - 2010/10/13(Wed) 19:35 No.1969

こんばんは konpasさん

>ハラタケ類でしょうか?

ハラタケ属のきのこですね。
最初、ハラタケそのものかな?と思ったり、白いハラタケ属のきのこはいくつかあり写真と記載だけでは判断がつかない・・・感じなのですが
柄がややピンク色を帯びていることから(単なる絵合わせ^ ^;)
Agaricus silvicola (シロモリノカサ)ではないかな?・・・そんな気もします(かなり無責任)。
http://users.skynet.be/deneyer.mycology/champis/agaricus_silvicola_%28yd%29_1.htm

>また,直径6ミリと3ミリの丸い粒が付いている。

原基かもしれませんね。




Re: 子実体3種教えて下さい   イグチ 潔 - 2010/10/13(Wed) 23:57 No.1970   HomePage

 今回もたっぷり添削させていただきますよー(ぉぃ !?)


   >繊維状のウロコ模様

 単なる「模様(二次元的で、かさの表面から盛り上がらない)」なのか、それとも「繊維状の微細な鱗片(かさの表面からは多少とも盛り上がる)」のかが不明ですね。写真から見る限りでは、後者のように見えますが・・・
 また、もし後者であるならば、個々の鱗片が、手で触れてもかさの表面に固着して脱落しない(永存性)であるのか、容易に脱落する(消失性)であるのかも記述する必要があります.
 さらに、繊維あるいは鱗片のおおまかな配列パターンも、見逃さずに観察しなくてはなりません.


   >基部に菌糸?がまとわりついている

 まとわりついているのは、綿毛状の菌糸の塊(菌糸マットとか、菌糸塊とか、あるいは菌糸堆などと呼ばれる)でしょうか? それとも、細いひげ根状の「菌糸束」でしょうか? あるいは、その両方でしたでしょうか?


   >ヒダを覆うように大きな内皮膜

 内被膜はひだや管孔を保護するための器官ですから、「ひだを覆う」のは当たり前で、記述する必要はないかと思います.

 むしろ、つばの質がどのようなものなのか・二層以上からなっているのか一層のみなのか・上面(ひだに面した側)に光沢や条線あるいは条溝などはなかったのかどうか、などを詳しく記述するべきです.
 写真のきのこでは、つばは、やや厚くて丈夫な下層と、砕けやすくてもろい上層との二層で構成されているように見えます.


 柄のサイズ(おおよその長さ・最も細い部分と最も太い部分とにおける径)が記述されていないのも問題ですが、かさの肉についての所見がまったく述べられていない点はもっと問題です.
 肉の質や厚みなどについては、ハラタケ型のきのこならば、どのグループでもいちおう記述する必要がありますが、ハラタケ属の種レベルの分類では、特に肉のにおいと、傷つけたり触ったり砕いたりしたときの変色性(赤変するか黄変するか、あるいは変色性がないのか)とが特に重視されます.
 ちなみに、Agaricus sylvicola においては、肉にはアオイヌシメジに似た香りを有し、さらにゆっくりと黄変する性質があり、傷ついて黄色く変色した部分は長時間を経ても黄色が褪せないといいます.

 また、水酸化カリウム溶液に対する黄変性も重要です.Agaricus sylvicola では、肉は水酸化カリウムに対して強く反応して鮮黄色となります.

 なお、ハラタケ属の分類においては、濃硝酸(無色)とアニリン(微黄色)とを用いた「シェーファー反応」という検査法も重要なキーとして用いられています.
 ハラタケ属のきのこのかさの表面に、細いガラス棒の先に着けた硝酸でラインを引き、このラインと直交するように、別のガラス棒に付着させたアニリンで二本目のラインを引きます。二本のラインの交点において鮮橙色の変色が認められた場合には「シェーファー反応は陽性」、ほとんど変色しなかった場合には「シェーファー反応は陰性」と判断しますが、A. sylvicola ではこの反応は陽性です.
 硝酸は強い酸化力(≠腐蝕性)を有する劇薬ですし、アニリンも変異原性(≠発ガン性)を多少とも有するため、初心者には少々難しいテクニックではありますが.



  画像だけから判断する限りでは、シロモリノカサではない!と断言はできないですが、肉のにおいと変色パターン、およびつばの構造の詳細が不明ですので、シロモリノカサである!との断言もまた、できません.




Re: 子実体3種教えて下さい   konpas - 2010/10/14(Thu) 11:51 No.1971   HomePage

Nivalisさん,こんにちは。
早速の返信ありがとうございます。
お礼遅くなりましたが「「東北きのこ図鑑」2009を教えていただきありがとうございました。早速セブンネットで注文しましたので,今日到着予定です。

ハラタケも同定が難しいのですね。私の持っている図鑑で確認したのですが,名前までは載っていますが写真や詳細な解説は載っていませんでした。
原基というものあるんですねぇ。また分からない言葉が出てきました。(笑)
いつもありがとうございます。この後,子実体2と3も投稿したいと思いますので,よろしくお願いいたします。

イグチ 潔 さん,こんにちは。
詳細な記述ありがとうございます。
今後の参考とすべく,イグチ 潔 さんの解説をコピーして保存しておきます。

子実体2と3も投稿したいと思いますので,よろしくお願いいたします。





ミヤマタマゴタケでしょうか  投稿者: konpas 投稿日:2010/10/05(Tue) 10:42 No.1961   HomePage

こんにちは。
10月2日に宮城県の標高1,000m付近にたくさん出ていました。
それぞれの個体を見ると微妙な違いがあり,頭の中が混乱しています。
ツルタケダマシかと思いましたが,傘の中央と周辺が同じ色,条線が短いことから,疑問を持ち図鑑などで確認すると,ミヤマタマゴタケ(仮称)のようにも思われます。ただ,柄のササクレがほとんど目立ちません。
ツルタケダマシ?ミヤマタマゴタケ?それとも他のキノコでしょうか。





Re: ミヤマタマゴタケでしょうか   konpas - 2010/10/05(Tue) 10:55 No.1962   HomePage

他にもよく似たキノコがでていました。
先頭画像のキノコは笠に条線が見られませんので,コテングタケまたはコテングタケモドキかなと思っています。

画像の1〜3枚目はまた別の個体です。
ミヤマタマゴタケだったら初めて知るキノコなので嬉しいのですが。
条線が短い,柄のササクレが顕著ですが,ツバがハッキリしません。このような場合は,ツバが無いと見て良いのでしょうか。それとも個体が若い?のでこれから垂れ下がってくるのでしょうか。
用語もよく分からないので,お教えいただきたいのですが,柄の内部のこのような状況を「中実」と見て良いでしょうか。

ご教示の程よろしくお願いします。





Re: ミヤマタマゴタケでしょうか   イグチ 潔 - 2010/10/05(Tue) 22:53 No.1963   HomePage

  >標高1,000m付近

 きのこの同定に重要なのは標高ではなく、その標高において、発生地の付近にどんな樹木があったのか、ということです。標高をチェックするよりも、樹種が正しく見極められる知識が重要です.
 ただし、テングタケ類は、外生菌根を作る樹種をあまり厳密には選ばないとされています.


  >それぞれの個体

 一本の子実体は「個体」ではありません! 私は「個々の子実体」とか「それぞれの生標本」などと記述することにしています.
 Konpasさんだけではありませんが、地中の菌糸と地上の子実体とをすべて合わせて初めて「個体」扱いです.菌核などから発生するきのこなら、その菌核も含めて「個体」扱いとするべきです.


   >微妙な違い

 kompasさまが観察した結果として、結局のところ「違い」はあったのですか? なかったのですか? 違いがあるのかないのか、自信が持てなかったのですか?


  >ミヤマタマゴタケ(仮称)

 ミヤマタマゴタケの名は、すでに正式和名となっているはずですが…いまだに仮称として挙げている図鑑があるのでしょうか???


  >柄のササクレ

 柄の表面がささくれるかどうかは、子実体の発育段階の違いや、発生地周辺の環境にも大きく影響されるため、種の「決め手」としてあまり重視しないほうが無難かと思われます.


  >図鑑などで確認・・・

 具体的に図鑑名を挙げ、その図鑑の記述とどのような点で共通し、どのような点が相違しているのかを書き込んでいただくと、他の方々もコメントがいっそうやりやすくなるでしょう。


  >ツバがハッキリしません

 3枚目の写真を拝見するかぎり、きわめて明瞭な内被膜が認められています.これを「ハッキリしません」とする理由がむしろ判りませんが(汗).
 厳密にいえば、「柄の上に、リング状に残った内被膜」こそが「つば」であるというべきで、「内被膜」は、「将来は明瞭なつばとなるもの」ばかりでなく、フウセンタケ類に認められる「クモの巣膜」なども含めた、やや広い意味を持つ用語です.


   >柄の内部のこのような状況

 最後の写真で、子実体の柄の縦断面をみると、この状態は「柔らかい髄を有する」と表現しておくのが無難である(おそらく、子実体のさらなる生長に伴って、すみやかに中空となるでしょう)と考えます.


 子実体のサイズも判りませんし、顕微鏡的特長も不明、さらに発生地の林相についても記述がないので断定はできませんが、与えられた情報のみだけに基づいて判断するとすれば、「ミヤマタマゴタケ」と同定しても間違いとはいえないと(ごく控えめに)考えます.


 今回の「観察レポート」は甘く採点して10点ぐらい? 100 点を目指してさらに練習してくださいませね(ぺこり)




Re: ミヤマタマゴタケでしょうか   konpas - 2010/10/06(Wed) 19:31 No.1964   HomePage

イグチ 潔 様
詳細なご教授ありがとうございます。

>与えられた情報のみだけに基づいて判断するとすれば、「ミヤマタマゴタケ」と同定しても間違いとはいえないと(ごく控えめに)考えます

とのことと,他にも詳細にご教示いただいたので,再度投稿させていただきました。

>その標高において、発生地の付近にどんな樹木があったのか、ということです。

最初の投稿(No.1961)の写真は同一子実体で,スギ,アカマツ,カラマツがポツポツと混じる,コナラなどの雑木林の登山道付近に発生していました。カラマツのあった登山道付近には幾つかのハナイグチが発生していました。

No1962の写真の子実体はブナが少し混じるコナラなどの雑木林からブナが全く見られない雑木林の登山道付近に発生していました。スギ,カラマツ,アカマツは全く見られませんでした。この付近にはドクツルタケORシロタマゴテングタケがかなり発生していました。
ちなみ周回コースの登山道なので,林相が違っています。

また,宮城県の標高1,000m付近なので日最低気温は10度前後,最高気温は15度前後の日が続いていました。

 >一本の子実体は「個体」ではありません! 私は「個々の子実体」とか「それぞれの生標本」などと記述することにしています.
 Konpasさんだけではありませんが、地中の菌糸と地上の子実体とをすべて合わせて初めて「個体」扱いです.

なるほど勉強になりました。つまり,一つ?(一塊?)の菌糸から数本?(数個?)の子実体が発生していても1個体となるわけですね。個体という表現は迂闊に使えないと言うことが分かりました。別々の個体の菌糸が地中で絡み合うと,それぞれの個体の識別?はかなり困難な作業ですね。この解釈で間違っていないでしょうか。
これらの「子実体」や「個体」と言う用語は学会等で用語として確立されているのでしょうか。趣味の範疇として知りたいと思いますので,教えていただけると幸いです。

>kompasさまが観察した結果として、結局のところ「違い」はあったのですか? なかったのですか? 違いがあるのかないのか、自信が持てなかったのですか?

私が「微妙な違い」と表現したのは,以下のとおりです。
No1961の写真は条線が見られる。柄のササクレがほとんど目立たない。
No1962の先頭の写真には条線が見られない。僅かに条線らしきものは写真を見ると感じられるが,子実体を確認した時には気がつかなかった。
No1962の3枚の写真は同一子実体で,条線が見られる。柄のササクレが顕著。
以上を「微妙な違い」と表現しました。これらをきのこの同定でレベルの高い人達が「微妙」というのか「大きな」言うのか私には分かりません。
なお,サイズは高さ(でいいんでしょうか)が何れの子実体も10センチ程度。笠の直径はNo.1961では7センチ程度,No.1962のそれぞれの子実体4センチ程度でした。

>ミヤマタマゴタケの名は、すでに正式和名となっているはずですが…いまだに仮称として挙げている図鑑があるのでしょうか???

ミヤマタマゴテングタケ(仮称)の間違いでした。
ミヤマタマゴタケが正式和名として記載された,いわゆる全国版的な図鑑があれば,購入したいと思いますので,図鑑名をお教えいただけないでしょうか。

>具体的に図鑑名を挙げ、その図鑑の記述とどのような点で共通し、どのような点が相違しているのかを書き込んでいただくと、他の方々もコメントがいっそうやりやすくなるでしょう。

参考にした図鑑名と写真の子実体との違いに見えるところを記載します。
日本の毒キノコ150種記載のミヤマタマゴテングタケ(仮称)
傘:灰白色〜褐灰色。周辺に短い溝線を現す。
ヒダ;白色
柄;上部に膜質白色の大きいツバを持つ。表面は白色。綿くず状でささくれる。

画像の子実体は
No1961の写真は短い条線が見られる。柄のささくれがほとんど目立たない。
No1962の先頭の写真には条線が見られない。僅かに条線らしきものは写真を見ると感じられるが,子実体を確認した時には気がつかなかった。ササクレも目立たない。
No1962の3枚の写真は同一子実体で,条線が見られる。柄のササクレが顕著。ツバが無い(下記ご教示で内皮膜がツバであることは理解しました)と思ったが,ツバがある。

>3枚目の写真を拝見するかぎり、きわめて明瞭な内被膜が認められています.これを「ハッキリしません」とする理由がむしろ判りませんが(汗).
厳密にいえば、「柄の上に、リング状に残った内被膜」こそが「つば」であるというべきで、

申し訳ありませんでした。用語の意味すらよく理解できないので,「はっきりしません」と書きました。No.1962の1枚目の子実体全体を見て,「ツバが無い。」でも,切断してみると「薄膜」が見られることから,どのように判断したらよいか迷いました。

「柄の上に、リング状に残った内被膜」でツバの意味が理解できました。切断し内皮膜がある場合には「ツバがある」と表現して良いことが分かりました。ありがとうございます。

>>柄の内部のこのような状況
 >最後の写真で、子実体の柄の縦断面をみると、この状態は「柔らかい髄を有する」と表現しておくのが無難である(おそらく、子実体のさらなる生長に伴って、すみやかに中空となるでしょう)と考えます.

「柔らかい髄を有する」と言う表現は初めて聞きました。勉強になります。用語もいろいろ変わるものなのですね。

以上です。まだ,表現が不足していると思いますが,林相,子実体のサイズ等を記載し,再度投稿しました。ミヤマタマゴタケの可能性が少しは高くなったでしょうか。
よろしくお願いいたします。

さて,管理人のnivalisさま
長々の文面の投稿となってしまい申し訳ありません。なにとぞご容赦よろしくお願いします




Re: ミヤマタマゴタケでしょうか   nivalis - 2010/10/07(Thu) 07:53 No.1965

>さて,管理人のnivalisさま
>長々の文面の投稿となってしまい申し訳ありません。

いえいえ、とんでもありません。
きのこの部分的な用語や、違いを見る目、それを持ち始めた方にとって
イグチさんのコメントは厳しいと思いましたが
でも、勉強になったようで良かったです。

チョッと気になりましたのは
>なお,サイズは高さ(でいいんでしょうか)が何れの子実体も10センチ程度
タマゴから傘を出し始めた幼菌なら、10cm程度のものもありますが
ミヤマタマゴタケは大型で全体の高さが40cmに及ぶものがあり
konpasさんの見られたものは・・・小さ目のものなのかなぁ?と思いました。

なお、ミヤマタマゴタケは
「東北きのこ図鑑」2009、「北海道きのこ図鑑」2007、に載っています。




Re: ミヤマタマゴタケでしょうか   イグチ 潔 - 2010/10/07(Thu) 12:05 No.1966   HomePage

   nivalis さま・konpas さま:

   >コメントは厳しいと思いました

 入試、ではありませんが、敢えて辛めに「採点」させていただきました.きのこの観察の要点について、まったくご存知ない方でしたら甘々・揉み手、の採点を致しますが(笑)

 nivalis さまの、先日の Mycena の日本新産種の発表原稿完成までの、査読者のコメントに比べればぬるかったのではないでしょうか?
 konpas さまも、くじけないでください! まだまだ修行の道は遠く険しいですよ!(笑×2).


   >樹木があったのか

 テングタケ類については「外生菌根を形成する樹木が、発生地周辺にあったかどうか」程度を確認するだけでいいのですが、イグチ類やチチタケ類などを調べる際には、子実体の発生地点から半径30〜50mの範囲内に生えている樹木を網羅しておく必要があります.
 特に、Abies モミ属(モミ・ウラジロモミ・シラビソ.オオシラビソ、およびトドマツ)・Alnus ハンノキ属(ハンノキ・ヤマハンノキ・ミヤマハンノキ・ケハンノキ)や Betula カンバ属(シラカンバ・ダケカンバ・ウダイカンバおよびアズサ)、あるいは Salix ヤナギ属などは、孤立木であってもよく外生菌根を形成します.

 スギ林の中にぽつんと混じったモミから100m近くも離れた場所に、アカモミタケが群生している、といった状況もしばしば観察されます.


   >「子実体」や「個体」と言う用語

 子実体を指す用語としては「Fruiting-body(フルーティング・ボディ)」という語が広く知られていますが、担子菌の子実体に対して「basidiocarp(バシディオカープ)」とか「basidioma(バシディオーマ)」の語も用いられ、「担子器果(たんしきか)」と邦訳されています.
 子嚢菌類の子実体は、同様に「ascocarp(ェイスコカープ)」または「ascomata(ェイスコマタ)」と称されることがあり、「子嚢果(しのうか)」の訳語があてられています.

 菌類の「個体」を近似的に指す用語としては、最近では「genet(ジェネット)」という語が用いられる場合があります.詳しくは、レス No.1928をご参照ください.


   >柄の内部のこのような状況

 柄の中が空洞ではないが、柄の表層が堅く、内部がふわふわと柔らかい場合に「髄を有する(stuffed スタッフド)」の語が当てられますが、「海綿状に充実する」という言い方も使われることがあります.
 きのこの特徴を表現する用語は、「図解 きのこ鑑別法−マクロとミクロによる属の見分け方」を参考にしてくださいませ(笑).


   >「東北きのこ図鑑」2009、「北海道きのこ図鑑」2007

 ミヤマタマゴタケが、新種として正式に記載発表されたのが2001年ですが、店頭で入手できる一般向けの書籍に掲載されるまでのブランクがずいぶんありますよね orz

 日本菌学会の会報に掲載されて「日本のきのこ登録簿」に加えられても、菌学会に入会していないきのこ愛好者に、その情報が行き渡るまでには、時には10年以上の時間が要することもあります.

 菌類研究者の絶対数が少なく、研究に専念できる環境もきわめて限られていること・菌学関係のレポートなどを発表できるメディアが非常に限定されていること、および出版社が、きのこ愛好者にとって有意義な図鑑などの出版に消極的すぎること、の3点が絡み合って負の循環を形成しているのが現状なのでしょう.
 これは、私のような立場に在る者の怠慢が、一つの原因ではありますが.

 一方で、特に、きのこ観察会などで同定を担当する人(あるいは「担当させられてしまう人」^^;)は、「難しい本は読んでも判らない」とか「英語は読めないから Mycoscience は読んだことがない」などとは言っていられない状況に、そろそろなりつつあると感じます.
 ミヤマタマゴタケの原記載は、アメリカ菌学会のオフィシャルマガジンである「Mycologia(マイコロジア)」誌上に発表されたものですし、同じく米国で発行されている「Mycotaxon(マイコタクソン)」誌上にも、多くの日本産のきのこについて、原記載や分類学的再検討の報告がなされています.




Re: ミヤマタマゴタケでしょうか   konpas - 2010/10/07(Thu) 17:09 No.1967   HomePage

nivalisさま,イグチ 潔さま
こんにちは。

>>コメントは厳しいと思いました

nivalisさま,ご配慮ありがとうございます。

 >入試、ではありませんが、敢えて辛めに「採点」させていただきました.きのこの観察の要点について、まったくご存知ない方でしたら甘々・揉み手、の採点を致しますが(笑)

イグチ 潔さまの以前のどなたかへのコメントが厳しかったので,どのような方かなとイグチ 潔さまのサイトを拝見しました。
「きのこの世界の楽しさを,一人でも多くの方に味わっていただきたい」との思いが書き込まれていました。
私自身はほとんど初心者同然で,質問にあたって何を書き込む必要があるかも分かりませんでしたし,私の質問にもまさかこのように厳しいコメントが付くと思っていませんでした。ので,正直ビックリしました。
その上で,nivalisさま,イグチ 潔さまへ
1.言われて向かっ腹が立つ程,より知識が身につく(笑)
2.これだけの情報が瞬時に得られる。しかも無料で。(笑)
今回ご教授いただいた知識を得るには,多大な時間・労力・費用が必要。

と言うことで,厳しいと思いましたが有り難いと思っています。
私の周囲にはきのこに詳しい方がいらっしゃらないので,図鑑やネットを見ながら子実体を見比べています。が,他の趣味もあって,きのこは中途半端な取り組みになっているのが実情です。(地元の「きのこの会」にも参加したりするのですが,1〜2年で退会せざるを得ない状況にあります)

虫のいい話ですが,この掲示板の皆様には当分の間いろいろご教授いただければ幸いです。よろしくお願いします。





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