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キタマゴタケ  投稿者: gorosuke 投稿日:2016/07/05(Tue) 22:46 No.2922

野生のきのこの関しては「また」とか「この次」は無いと思っていましたがありました。今朝撮り立ての写真です。去年と同じねたではコンテストにも出せないので今年はここで公開したいと思います。





Re: キタマゴタケ   konpas - 2016/07/06(Wed) 10:05 No.2923

gorosuke さん、 こんにちは。

見事な群生と菌輪ですね。一度は出会ってみたいです。
2枚目の幼菌は亀が砂場に卵を大量に産み落としたように見えます。(笑)




Re: キタマゴタケ   gorosuke - 2016/07/06(Wed) 19:27 No.2924

Konpas様

写真はけっこうかっこ良く撮れていますが実際に生えているところはこんな所です。場所が狭いので何時発生が止まっても不思議ではありません。




Re: キタマゴタケ   konpas - 2016/07/06(Wed) 20:31 No.2925

gorosuke 様

おお!驚きです。
駐車場の植え込みの一角なんですね。

>何時発生が止まっても不思議ではありません。

そうですね。これからもずっと発生して欲しいですね。




Re: キタマゴタケ   nivalis - 2016/07/08(Fri) 15:19 No.2927

 キタマゴタケの写真、見せていただきありがとうございます。
今年も無事発生し良かったですね。

でも、駐車場とは
珍しいきのこと知らず、蹴とばす輩がいるかも・・・
「採取するべからず」の看板を立てたいですね。





ハルシメジの材上生について  投稿者: konpas 投稿日:2016/05/05(Thu) 17:07 No.2909

5月3日にいわゆるハルシメジを探しにサクラ混じりの広葉樹林を歩きました。
そこで2種類のハルシメジを見つけましたが、1種については10pを超え、コナラ倒木腐朽材上に3本発生していました。1本はほぼ形がなくなり、1本は老成し傘にヒビワレを生じ、残りの1本は成熟した子実体でした。一見草地から発生していると思ったのですが、採取するときコナラの倒木に,子実体の柄基部がしっかりと貼りついている状態でした。また菌糸か毛根か分かりませんが、毛根状のものが付いていました。
図鑑によるとハルシメジは地上生と記述されていましたので、コナラ倒木腐朽材上に発生しているのが不思議でなりません。
私の根拠のない想像ですが、桜の細根が倒木付近まで伸びて,さらに毛根が倒木にまとわりついたところから,ハルシメジが発生しているのではと考えました。
このようなことは可能性としてあり得るでしょうか。ご意見などいただけると有り難いです。よろしくお願いします。
画像2枚目は老成した子実体で、コナラ材上から発生しているのが写っています。
先頭画像と画像1枚目は成熟した子実体で、柄が中実で、胞子などを観察したところ、担子器なのかよく分からないものが多数見られました。
画像7枚目には大きな担子器見たいのと,よく見ると小さな担子器みたいのが、微かに写っていました。どちらが担子器なのか,どちらも違うのか分かりません。
9番目の画像で胞子は角ばっていないように見えました。とは言え自信がないです。

画像10番目は他の1種で、100m前後離れた一角に,束生気味に散生していました。どれも傘径が8p前後で柄が中空でした。胞子は観察しませんでした。





Re: ハルシメジの材上生について   konpas - 2016/05/05(Thu) 17:46 No.2910

追記です。
傘径8p前後で柄が中空の子実体の胞子は確認していなかったのですが、思い直して胞子を確認してみました。
胞子は角ばっていました。
画像左からドライ、3%KOH、ドライにフロキシン染めの胞子を確認撮影しました。





Re: ハルシメジの材上生について   種山 - 2016/05/05(Thu) 22:42 No.2911

これと同じ仲間ですね。このシスチジアは非常に特徴的で、これを見ただけでなんなのか分かるほどです。




Re: ハルシメジの材上生について   gorosuke - 2016/05/05(Thu) 23:22 No.2912

私も種山さんに一票。2909は広義のウラベニガサ、2910は別のイッポンシメジ属のきのこの胞子です。




Re: ハルシメジの材上生について   nivalis - 2016/05/05(Thu) 23:44 No.2913

>これを見ただけで

そうですね。
分かっている人には一目瞭然です。

>コナラ倒木腐朽材上に発生しているのが不思議でなりません。

2種のハルシメジとのことですが、確かにNo2909の最後の写真の上はEntolomaですが
一番最初の冒頭の写真は違います。
同じ種にしてしまわれたようですが、その違いが分かりますでしょうか?




Re: ハルシメジの材上生について   konpas - 2016/05/06(Fri) 17:36 No.2914

皆 様、ご教示ありがとうございました。

種山 様、gorosuke 様
>このシスチジアは非常に特徴的で・・
>2909は広義のウラベニガサ・・

なるほどと,これで合点がいきました。

nivalis 様
>その違いが分かりますでしょうか?

はい、ウラベニガサのひだは離生です。それと柄に暗褐色繊維紋が明瞭です。
正解でしょうか。

実は、No.2909の投稿時に書かなかったのですが、子実体が随分しっかりしている。柄に暗褐色繊維紋が明瞭にあることが気になっていました。それと、以前に2度ウラベニガサを撮影していました。それなのになぜ2種のハルシメジとしたのか、自戒を込めて振り返ってみました。

1.今まで見たことのないハルシメジを探しに行った。
2.この時期はハルシメジしかない。と思い込んでいた。過去ウラベニガサ採取日は6月中旬。
3.ハルシメジを「原色日本新菌類図鑑」で調べたら、柄はほぼ中実と記されている。

特に1.ハルシメジを探しに行ったことで、見つけたときに「あった。」と喜び勇んでしまった瞬間から、ハルシメジ以外に頭に浮かびませんでした。
これからは初心に帰って、もっと謙虚に慎重に採取したきのこの観察をしないといけないと猛省しました。と思いつつ、私のサル頭ではどうなることかですが。

今回はたいへん勉強になりました。
皆様、改めてありがとうございました。




Re: ハルシメジの材上生について   nivalis - 2016/05/06(Fri) 18:25 No.2915

>正解でしょうか。

はい、ウラベニガサのヒダは離生で、Entolomaのヒダは離生になることはありません。
ただ、Entolomaも種によっては暗色の繊維状となることがありますので柄からは判断できません。

また、この季節、ハルシメジだけが出るわけではなくハルシメジに似たきのこも出ます。
近くにバラ科ニレ科の樹木があればハルシメジかもしれないと思って良いと思いますが
ハルシメジと同定するには菌根の有無を確かめる必要があります。
ハルシメジ似のきのこがいくつもあることを念頭に置いたほうが良いと思いますよ。




Re: ハルシメジの材上生について   konpas - 2016/05/07(Sat) 06:49 No.2916

nivalis 様

今回はいろいろ勉強になりました。

>菌根の有無を・・

今までほとんど意識したことがありませんでした。樹木と共生するとのことで、周辺の樹種を少し確認する程度でした。ネットで検索してみたところ、幾つかヒットしてイメージとして掴むことができました。樹木の細根を顕微鏡で確認することを理解しましたが、まだ分からないことが多いです。

今回のことで顕微鏡による観察が,非常に大事なことを改めて実感することができました。




Re: ハルシメジの材上生について   nivalis - 2016/05/07(Sat) 09:28 No.2917

>顕微鏡による観察

ハルシメジ類の菌根の有無は目視で可能です。
過去にも一度掲載したことがあるのですが、記事を開いても画像が表示されないので
再掲載しておこうと思います。

>樹木と共生

ハルシメジの場合、他の菌根と違って樹木と助け合うというより
細根の先に菌根を作って菌根内部で細根の先を破壊してしまうので共生より寄生の方に近いかもです。
菌根にも色んなタイプがあると思っていて良いと思います。





Re: ハルシメジの材上生について   konpas - 2016/05/07(Sat) 11:08 No.2918

おお!!
ハルシメジの菌根って蜘蛛の卵みたいのが付いているんですね。
菌根について考えたこともなかったので、いっぺんにかなり採取しましたが、柄基部に指を突っ込んで、雑に採ってきました。今年はまた見られるか分かりませんが、今度見つけたらしっかり確認してみます。

4枚目の画像は菌根の断面を顕微鏡で見たものでしょうか。




Re: ハルシメジの材上生について   nivalis - 2016/05/07(Sat) 22:45 No.2919

>蜘蛛の卵みたいのが

(^ ^; そうかもしれませんね。

>4枚目の画像は菌根の断面を顕微鏡で見たものでしょうか。

はい、そうです。




Re: ハルシメジの材上生について   konpas - 2016/05/08(Sun) 16:08 No.2920

種山様、gorosuke様 nivalis様

いつも教えていただきありがとうございます。
今回も「なるほど そうなのかぁ」と思うことばかりです。
ウラベニガサやハルシメジのことは、きのこを研究・勉強されている皆さんには、周知のことと思いますが、今の私は一つ覚えると嬉しくてたまりません。
今後もご教示よろしくお願いします。





テンガイカブリタケについて  投稿者: konpas 投稿日:2016/04/22(Fri) 12:08 No.2903

4月16日、17日に当地にてテンガイカブリタケと思われるきのこを採取しました。
16日のものは妻が採ってきたのですが、傘にアミガサタケのような模様がありました。図鑑では「平滑」と記されています。
翌日、同じ場所に行って撮影と採取をしてきました。周辺にはコナラ類とサクラ(ヤマザクラ?)が多数ありました。数本採取した子実体の内、傘の平滑なものと半分の範囲に網目をあらわしている子実体がありました。テンガイカブリタケは成熟すると網目を表すのだろうかと思いました。それともテンガイカブリタケの近縁の種と考えられるでしょうか。
ご教示よろしくお願い致します。
先頭画像と画像1と2が4月16日採取です。画像3,4,5が17日採取です。
胞子などは4月17日の子実体です。
画像6は傘の網目を拡大撮影しました。





Re: テンガイカブリタケについて   nivalis - 2016/04/22(Fri) 23:14 No.2904

桜の咲くころ、山菜取りに出かけると時折見かけるきのこですね。
テンガイカブリタケは
仰るように成熟し老成してくると表面は網目を生じるようです。
私もかつて「えっ?」と思ったことがありましたが、いくつも子実体を見るうちにそうだったのか
と一人で合点したことがあります。

ネットで検索してみるとテンガイカブリタケにはいくつかの変種があるみたいですが
IndexFungorumではその変異種はどれもシノニムになっているようです。

近縁ではなく本種として良いと思います。

顕微鏡写真は、なんだか以前よりずっと綺麗になったような気がします。
練習の成果でしょうか(^^v




Re: テンガイカブリタケについて   konpas - 2016/04/23(Sat) 06:11 No.2905

nivalis さま

ありがとうございます。
やはり成熟すると網目を生じるのですね。最近少しずつ観察力が付いてきたかなと思います。自画自賛お許しを。

>顕微鏡写真は、なんだか以前よりずっと綺麗になったような気がします。練習の成果でしょうか

ウフフ(^^  ありがとうございます。nivalisさんに褒められると嬉しいです。
先日、菌懇会のTさんにアダプターのアドバイスをいただき、低価格の商品を購入し使い始めました。
ピスと切断をまだ課題ありですが少し工夫しました。
一番の理由はテンガイカブリタケの胞子が大きいことと傘肉?が硬くて切りやすいからだと思います。

アダプターの記事をアップしましたので、気が向いたときにでもご覧いただけると幸いです。
http://birdfungi.blog.fc2.com/blog-entry-914.html




Re: テンガイカブリタケについて   nivalis - 2016/04/23(Sat) 12:48 No.2906

>菌懇会のTさんにアダプターのアドバイスをいただき

なるほど、そうでしたか〜。
また、アダプターの記事を拝見しました。
カメラのレンズを押し当てて撮った写真とは段違いですし、綺麗に撮れるようになると
顕微鏡写真を撮るのも楽しみですよね。
使用されているカメラ機種が載っているともっと親切かな?とは思いましたが
カメラのレンズを押し当てて撮っている方々やアダプターのことを知らない方々にはとても朗報かと思いました。

 これからkonpasさんの顕微鏡写真も楽しみにしていますよ〜。




Re: テンガイカブリタケについて   konpas - 2016/04/23(Sat) 21:06 No.2907

>使用されているカメラ機種が載っていると・・・・

アドバイスありがとうございます。早速記事を加筆修正しました。

>これからkonpasさんの顕微鏡写真も楽しみにしていますよ〜。

気が弱くて・・・プレッシャーです(汗)





広島産シロキツネノサカズキモド...  投稿者: imoto 投稿日:2016/03/18(Fri) 15:35 No.2896

皆様
大変ご無沙汰してます。
昨年、広島県で初めてシロキツネノサカズキモドキが確認されました。先日、私も確認に行ったのですが、胞子がブラシの様になっているものが観察され、慌てました。大谷先生の記載はもとより、原田&工藤(2000)の記載にも、こんなことは記されていなかったと思います(思います…って表現は勉強不足を露呈してますが)。子実体によって異形胞子が大半を占めるものと、正常胞子がほとんどのものとが見られます。ひょっとして発芽機構に関係するのか?と何の根拠もなく思い、PDAプレートに胞子を置いてみたところ、正常胞子を置いた場所ではコロニーが形成されていますが、異形胞子は全く変化が見られませんでした。ブラシ状の異形胞子は発芽能力に障害が起きている可能性があるようです。バクテリアかウィルスによる感染という想像もしていますが、なんなのでしょうか。北海道ではありふれたきのこだと思いますが、この現象についてnivalisさん、なにかご存知ないですか?




Re: 広島産シロキツネノサカズキ...   imoto - 2016/03/18(Fri) 15:41 No.2897

すいません。
添付画像が落ちちゃいました。





Re: 広島産シロキツネノサカズキ...   nivalis - 2016/03/18(Fri) 22:21 No.2898

imotoさん こんばんは

ホント、胞子がブラシのようになっていますね(@ @)。
一体どういうことなのか、私にはまったくわかりません。すみません。
培養されたことについても「すご〜い」と思ったのですが
ブラシ状の異形胞子(3枚目)を見て、仰るように感染か何かによって異形になったのではないかと
私も想像しています。
シロキツネノサカズキモドキは北海道では春先にしばしば見つけるきのこなんですが、
残念ながら胞子観察はしたことがありません。今度見つけたら私も観察してみますね。

どなたか、この異形の原因などわかると良いのですが…。




Re: 広島産シロキツネノサカズキ...   イグチ 潔 - 2016/03/22(Tue) 03:04 No.2899

 御無沙汰しております。まだ細々と生きてます 0へ0 ;)

 挙げた画像は、キンカクキン類の一種 Rutstroemia firma の子嚢胞子です。子嚢胞子が成熟すると、隔壁を生じるととともに、小さな球形細胞が次々と芽出するのが特徴です。

 古い文献では、この球形細胞は「分生子(コニディア conidia)」の呼称で扱われていますが、現代では「不動精子(スペルマティア spermatia)」と呼ばれるようになっています。
 一般に、培地上ではいつまでたっても発芽せず、さらに通常は一個の核しか含んでいない単相(n)のステージにあります。
 「分生子」は、典型的には二個の核を含む重相(n+n)の状態にあり、「分生子」から発芽した菌糸もまた重相で、性別を異にする他の菌糸と接合しなくても有性生殖ができるため、それができない「不動精子」と区別されるに至ったのですが、蛍光染色などの手法によって核の数が確定できないかぎり、「分生子」と「不動精子」との厳密な識別は不可能な場合が大半です。

アカキクラゲ属の菌の担子胞子も、しばしば球形細胞をたくさん芽出させますが、この場合は球形細胞の内部の核は重相の状態にありますので、R. firma のそれと似てはいても「分生子」の呼称のもとに扱われます。

 さて、「不動精子」はそのままではまったく発芽しないのですが、別の子嚢胞子を発芽させて得た菌糸(これも単相の状態で、培養し続けても有性生殖器官を形成することはない)と接触すると、後者の菌糸の一部に形成されたこぶ状の細胞(造嚢細胞とか造嚢糸、または雌性器、あるいは子嚢母細胞と呼ばれることが多い)の中へと侵入し、内部で核融合を行い、結果として複相(2n)となります。複相となった核は減数分裂を開始し、分割された核(各々が単相に戻る)は一個ずつが新しい細胞壁を作って子嚢胞子となります。
 すなわち造嚢細胞は、その呼称が示すとおり、「若い子嚢」あるいは「子嚢の基(もと)」ということになります。

 このような有性生殖過程を示す菌は、「ヘテロタリック(自家不和合性)である」と一般には呼ばれます。ピロネマやアカパンカビなどがよい例ですが、担子菌類にも多数の例があります(厳密には、胞子が複数の核を含むことが、そのままヘテロタリックであることの証明にはならないのですが^^;)。

 前置きが長くなりましたが、一つの属の中に、ヘテロタリックな生活史を持つ種とそうでない種(後者は「ホモタリック(自家和合性)である、と称される)とが含まれる場合がむしろ珍しくなく、さらに、種同士の識別が「ヘテロタリックであるかホモタリックであるか」を根拠として行われることも多いのです(^ へ ^ ;)。
 シロキツネノサカズキ属 Microstoma に近縁なベニチャワンタケ属 Sarcoscypha にも、ヘテロタリックな種とホモタリックな種とが両方含まれているらしいという研究がありますので、前者にもその可能性はおおいにあります。
 ただし、シロキツネノサカズキ属の菌については、そもそも培養所見が詳しく検討された例がなく、今後の研究課題とされています(現代では、子嚢菌の新分類群を記載する際には、培養菌株の所見について詳細に記述することが望ましいとはされていますが、それが記載されていなくても命名規約に違反するわけでもないため…)。センボンキツネノサカズキなどにしても、大谷博士による新種記載文上では、培養所見にはいっさい触れられていません。

 今回の菌は、あるいは、日本産のシロキツネノサカズキ属の所属種の中で、初めて見出された「ヘテロタリックな種」かもしれません。子嚢盤あるいは培養菌株の形態では他の種と区別できず、生活環がヘテロタリックかどうか…が、他の種との唯一の識別ポイントとなる可能性もあります。
 これを証明するには、通常の(=ブラシ状をなさない)子嚢胞子のみを発芽させた菌株に、ブラシ状の子嚢胞子(=不動精子ではないかと思われる小さな球形細胞)を接触させ、造嚢細胞が形成されるかどうかを確認するとともに、「小さな球形細胞が、本当に一個の核しか含んでいないこと」も確かめる必要があります。
 日本各地のシロキツネノサカズキの生標本(である、と、形態観察からは思われる標本)から、手当たり次第に培養菌株を集めないと難しいのですが。

 子嚢菌類の研究に培養所見が重視される理由の一つは、上記のような事情によるものです。ごく普通に見いだされる子嚢菌であっても、研究者は可能な限り培養を試み、培養が成功したかしなかったかだけでなく、成功した場合には菌株の詳しい所見を記録しようとします。非常に重要な作業なのです。


 判りにくい説明になってしまったかもしれませんが、もし理解し難い点がありましたら、またお問い合わせ下さい。  m(_ _)m





Re: 広島産シロキツネノサカズキ...   imoto - 2016/03/24(Thu) 22:47 No.2900

nivalis 様
是非、観察してみて下さいね。

イグチ 様
詳しいコメント、ありがとうございました。
ヘテロタリズムとホモタリズムって、とても面白いところで興味がある(ダイモン交配も)のですが、私の頭では半分くらいしか理解できていないと思います。が、諦めずに勉強してみます(現代菌類学大鑑も届いたことですし)。
ブラシが不動精子ではないかとのご指摘、確かにブラシの先端が球状に膨らんでいるものも観察されます。プレートは、油断していたら異形胞子が正常胞子由来のコロニーに完全に覆われ、異形胞子の所在が判らなくなってしまいました。その付近の菌糸を拾って検鏡したところ、造囊菌糸らしきものが見られましたが・・。
ところで、「自分で勉強しろ」と怒られるかもしれませんが、不動精子を出芽した後の子嚢胞子自体はどうなるのでしょうか?萎縮消滅?





Re: 広島産シロキツネノサカズキ...   イグチ 潔 - 2016/03/25(Fri) 08:13 No.2901

   imoto さま:

 御無沙汰申し上げております…


 アップされた画像、左下の鈍頭状三角形の部分あたりは、確かに造嚢細胞にみえなくもありませんね。

 ただ、子嚢菌類では、子嚢果中心体(アスコカープ・セントゥラム Ascocarp centrum)と称される構造が形成されてから、その内部で重核化が行われる分類群と、造嚢細胞内部で重相化が終了した後に、造嚢細胞を取り囲むようにして立体的に菌糸が伸長して内部に造嚢細胞をパッキングする分類群とが大別されます(要は「重相化→減数分裂による単相核の複数形成→子嚢および子嚢胞子の発達」が、子嚢果中心体よりも早く起こるか、同時進行的に起こるか、に大別される、という意味)。

 その観点からみれば、造嚢細胞形成が起こるには、培養ステージが早すぎるような気もしなくはないですが、これを確認するとすれば、アップされた構造の内部で重相化が確かに成立しているかどうかを、蛍光顕微鏡観察などの手法によってチェックするしかありません ^ ^ ;

 センチメートル単位の大きな子実体を形成する子嚢菌類では、培地上での子実体形成が成功していないものが大半(それどころか、培地上における子嚢胞子の発芽→菌糸生長さえ成功しないものも非常に多い)であるため、菌糸生長からの形態形成学的研究例もはなはだ乏しいのが現状です。

 今後、「ブラシ状の子嚢胞子」が検鏡によって確認されたら、その胞子はプレパラートとして保存し、併せてその子嚢胞子が射出された子嚢盤そのものも標本として、しかるべき研究機関に委託収蔵されるべきかと思います。

 なお、「不動胞子を形成した後の『ブラシ状の子嚢胞子』は、そのあとはどうなるのか」というご質問ですが、核と細胞質とはほぼすべて不動精子の内部へと移行してしまい、「ブラシ状の子嚢胞子」そのものは空っぽになってしまっているかと考えられますので、おそらく、改めて発芽し菌糸生長を開始することはないかと思われます。

 菌類の性的挙動(ホモタリズム or ヘテロタリズム、二次的ホモタリズム、ダイ=モン交配、パラセクシュアリティ etc.)に関しては、アマチュアの菌類研究者の間でははなはだ理解が薄く、話題にのぼることさえまれなように見受けますので、興味を抱いていただけるのは嬉しいです。また、なにかアドバイスできそうな機会があれば歓迎させていただきます。


 蛇足:いわゆる地下生菌に関して、日本語の図鑑が出版されるという話を耳にしました(今年の6月ごろ?)。
 それに触発されたのか、「スイス図鑑第一巻のような、チャワンタケ図鑑を作ったら、その方面に興味を持つ人たちの役に立つのではないか」という声が、私の周囲からちらほら挙がってきたりしています。

 出版社が決まるとか、具体的な動きがすでにあるわけではなく、企画倒れになる可能性もあるのですが、個人的に、収録したい種の選定(および、図版の収集)と、収録すべき情報の根拠となる文献の集積は始めています。もう少し具体的になれば、いろいろ協力いただきたくなる場面もあるやもしれませんが、そのおりには改めて御相談を申し上げたく。





和訳について教えて下さい  投稿者: konpas 投稿日:2016/01/29(Fri) 10:27 No.2882

こんにちは。
英語解説の和訳について教えていただきたく投稿しました。

きのこ図鑑「FUNGI OF SWITZERLAND」の148ページにRussula chloroidesが掲載されています。
その中のStipeの解説で,「surface finely longi-tudinally venose」と記述されている箇所があります。直訳で「表面は微細な縦方向の静脈がある」と和訳してみたのですが,きのこに「静脈」があると思えませんので,比喩を使っているのだろうと考えました。しかし,この比喩をきのこ用語に和訳するときの適切な言葉が分からず悩んでいます。おそらく条線のことだろうと考えていますが,どの様な形態を指しているのかが分かりません。

ご教示のほどよろしくお願い致します。




Re: 和訳について教えて下さい   konpas - 2016/01/30(Sat) 11:19 No.2883

皆 様
自己レスです。

新菌類用語集に「脈がある」と解説されていました。
よく調べずに投稿しお騒がせして申し訳ありませんでした。

また,分からないことがあったら教えていただきたいと思っています。よろしくお願い致します。

追記致します。
「図解きのこ鑑別法」にも柄の解説で,「venose」が記述されていました。
もう少しいろいろ調べなければいけないと反省中です。




Re: 和訳について教えて下さい   イグチ 潔 - 2016/01/31(Sun) 07:00 No.2884

「血管状のしわがある」と訳されていたりしますね。「不規則にうねったしわがある」でもいいかもしれません。




Re: 和訳について教えて下さい   konpas - 2016/01/31(Sun) 21:00 No.2887

イグチ 潔 様

いつもご教示ありがとうございます。

「血管状のしわがある」はイメージがよく湧きませんが,「不規則にうねったしわがある」ならイメージがつかめ,理解することができました。

今後もよろしくお願い致します。





イグチ  投稿者: はなちゃん 投稿日:2016/01/26(Tue) 21:01 No.2879

いつもお世話になっております
このたび、皆さまにご教授いただきたいイグチが2種ございます。
兵庫県の方が夏に撮られた写真なのですが発生環境はどちらも低地の公園でメタセコイアの木が多いと言う事です。

1 傘は柄と同色で茶褐色とのこと。菅孔は白色です。(チャニガイグチ??)
2 菅孔は赤色とのこと(ヒイロウラベニイロガワリ??)
  (    )内は私の個人的な意見です。

画像はそれぞれ1枚しかなく変色性や匂い苦味など詳細な情報が無く大変申し訳ないのですがよろしくお願いいたします。





Re: イグチ   種山 - 2016/01/27(Wed) 19:46 No.2880

チャニガイグチについてほとんど見た事も調べた事もないので、1はわかりませんが、2はヒイロウラベニではなく、広くアメリカウラベニイロガワリとされているものですね。




Re: イグチ   はなちゃん - 2016/01/27(Wed) 21:40 No.2881

種山さま回答ありがとうございます。
アメリカウラベニイロガワリとさせていただきます。




Re: イグチ   イグチ 潔 - 2016/01/31(Sun) 07:03 No.2885

チャニガイグチでは、柄の表面の網目がもっと繊細で、通常はこれほど著しく隆起しないかと考えます。むしろ、アミアシコガネヤマドリと俗に称されるものに近いヤマドリタケ属の種かと、個人的には思うのですがいかがでしょうか…?




Re: イグチ   はなちゃん - 2016/01/31(Sun) 19:23 No.2886

イグチ潔 様 コメントありがとうございます。
アミアシコガネヤマドリですか! ネットで画像を見てみましたが、柄の網目模様や色合いは良く似ていると感じました。

菅孔は画像では白色っぽくみえますが、実際の色は黄色であったのなら可能性はありそうと感じました。





入選しました  投稿者: gorosuke 投稿日:2016/01/19(Tue) 21:22 No.2874

nivalis 様 皆様

年末年始にかけてこちらでお知らせしたコンテストの結果がわかりました。昨年に続いて「佳作」入選です。毎年たくさんきのこの写真を撮っていますが、こうして時々第三者から客観的評価を受けることは良い刺激となります。また秀作が撮れたら是非エントリ-したいと思います。
したがって、昨年私が撮った写真の「ベストワン」はお見せできなくなりました。その代わりといっては失礼かもしれませんが、別方向から撮った写真があるのでアップします。今年の入選作は、これら2枚の写真に写ったきのこが1枚の写真に納まる構図で撮りました。





Re: 入選しました   nivalis - 2016/01/20(Wed) 21:21 No.2875

gorosukeさん
入選おめでとうございます! ^ ^v

>また秀作が撮れたら是非エントリ-したいと思います。

自然史という一つのテーマを考えると単に美しいキノコ写真では済まなさそうで
難しいものを感じますけれど、ぜひエントリーしてください。
「自然史を語る1枚」
その言葉を頭の片隅においておけば、私たちにもそのチャンスがあるのだと
きっとシャッターチャンスにも巡り合えるそんな時が来るような気がしています。

>別方向から撮った写真があるのでアップします。

写真UPありがとうございます。
そちらはキタマゴタケ、ポコポコ出るのですねぇ。
うらやましいです!




Re: 入選しました   gorosuke - 2016/01/21(Thu) 21:55 No.2876

nivalis 様

>入選おめでとうございます
ありがとうございます。3回のエントリ-で2回入選は出来すぎですが、元々コンテストだけを目的に撮っているわけではないので大満足です。

>単に美しいキノコ写真では済まなさそうで
ご明察です。最初にアップした写真は初めて応募して落選したものです。その時の主催者のコメントに「自然の造形に頼り過ぎた作品」という言葉がありました。

>ポコポコ出るのですねぇ
とんでもありません。近所の公園に植えられたコナラ、アベマキ、シラカシの周りで10年ほど前に見つけた時はそれ程ではありませんでしたが、最近群生するようになりました。地元にはほとんど分布しない珍菌で、自治体が独自に定める「絶滅危惧種」のリストに入れるよう手続きをしているくらいです。しかしこんな写真を見せても説得力がないので困っています。(笑)





Re: 入選しました   konpas - 2016/01/22(Fri) 09:23 No.2877

gorosuke 様

入選おめでとうございます!

普通に人が歩きそうなところに発生しているんですねぇ。蹴飛ばされそうですね。

No.2876の左写真は随分広角なのですね。2枚ともすごく素敵で,私ももっと勉強しなくてはと思ってしまいました。
刺激になりました。ありがとうございます。




Re: 入選しました   gorosuke - 2016/01/22(Fri) 22:16 No.2878

konpas 様

>入選おめでとうございます!
本当のところ「佳作」は結果であって「目標」ではないのであまり言われると何か恥ずかしい気がします。しかしカサとヒダのあるきのこの写真での入賞はあまり無かったようなので素直に喜んでいます。ありがとうございます。

>普通に人が歩きそうなところに
そうなんです。昼過ぎに現場へ行くとほとんど蹴飛ばされたりちぎられています。夜明けから始めて午前7時までには撮影を終えます。

>随分広角なのですね
以前使っていたコンデジはズームの広角端でないとマクロがきかなかったため、いつもそうやって撮っていたのがくせになっているだけです。今は意識して望遠も使います。

>2枚とも
前の写真はC-760という320万画素のコンデジで撮ったもので、後のものはフォサ-ズの一眼E-620とキットレンズで撮ったものです。今改めて見ると画質の差がわかりますね。





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