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クロサイワイタケ?  投稿者: nivalis 投稿日:2016/07/04(Mon) 17:38 No.2921

いよいよ、きのこ本番少し前になりましたが
皆様のところはいかがでしょうか?

きょうは、ちょっとドキッとしたきのこに出会いました。
広葉樹腐朽木から発生していて、最初ハマキタケ?と思ってしまいました。
もしそうなら北海道初発見じゃないか?なんてドキドキしたのですが
ネット検索でハマキタケを見ると、柄が黒くない…
なんか違うみたい、いったい何だろうと、さらに検索してみると
http://www.koreamushroom.kr/bbs/board.php?bo_table=mushroom_data&wr_id=3193
クロサイワイタケ? これが? と思ってしまいました。
これまで、平べったく先端が小枝のように分岐し白い粉を吹く下のがカノツノタケ(=クロサイワイタケ)って思っていました。

でも、それはアナモルフで、テレオモルフは違っていたんだと思いました。
クロサイワイタケのテレオモルフ初めて見ました。


棒状のは子嚢果がこれから出来てくるところのようで、子嚢胞子は全く出来ていません。
追熟させようと思っていますが、アナモルフの白い粉を検鏡してみました。


上のサイトのクロサイワイタケが正しいとすれば
クロサイワイタケのテレオモルフって珍しいんじゃないでしょうか?




Re: クロサイワイタケ?   nivalis - 2016/07/08(Fri) 15:50 No.2929

きょうはマメザヤタケがあった、と思ったら
すぐそばにアナモルフらしきものがありました。

細く白いのは、たぶんマメザヤタケのアナモルフですよね?





Re: クロサイワイタケ?   イグチ 潔 - 2016/07/11(Mon) 09:05 No.2935

一枚目の「葉巻状・クリーム色」の菌は、クロサイワイタケのテレオモルフではなく、マメザヤタケの「分生子を形成し始める前の状態にあるアナモルフ」ではないかと思います…

引用されている韓国のサイトは、あまり信用できません、

二枚目の画像の「先端が鹿の角状になっている菌」は、正しくカノツノタケであり、三枚目の標本画像の左側のものもまた、カノツノタケのアナモルフだと考えていいかと思いました。

「Re:」にて、手前の白く細いものもまたカノツノタケのアナモルフで、この画像は二種の Xylaria が、たまたま隣接して生じているに過ぎないとみます。

アップした画像は、かつて茨城県下で撮影したマメザヤタケのアナモルフ(分生子形成中)です。これを採集せずにおくと、分生子形成が終了した後で同一の子座に子嚢殻が形成され、子嚢胞子を作ります。





Re: クロサイワイタケ?   nivalis - 2016/07/11(Mon) 21:31 No.2937

イグチさん、ありがとうございます。

仰るように、テレオモルフだと思っていた皮色の子実体はアナモルフのようです。
基部の方にプチプチと黒い粒(まるで子嚢果っぽい)が出来てきたので、検鏡してみました。


押しつぶしてみると、一瞬子嚢が並んでる?というような様相です。


でも子嚢ではなくて、菌糸が並んでいて分生胞子を産出していました。


コブリマメザヤタケはアナモルフが本体と全く違う形態をしているので
マメザヤタケも形態が全く違うのかな?って思ってしまいました。
そういえば柄からなるようなXylariaの子実体にもストローマいう言葉を使うのでしょうか?




Re: クロサイワイタケ?   イグチ 潔 - 2016/07/12(Tue) 05:58 No.2939

 ストロマというのは冬虫夏草類にのみ適用される用語ではなく、「子嚢殻を内蔵する、無性菌糸で構成された組織」のことを指します.マメザヤタケやハチスタケ・ホネタケ・クロコブタケ・ヘタタケやクロコバンタケなどの子実体も、ストロマと呼んで差し支えありません.

 Xylaria 属には、「子座表面に初めは分生子が形成され、分生子が飛散した後もその子座がそのまま生長を続け、子嚢殻(と子嚢・子嚢胞子)を形成した後で朽ちる」分類群と、「分生子を形成する子実体と、子嚢殻を形成する子実体とが別々に形成される」分類群とがあります.マメザヤタケ・カノツノタケ・ホソツクシタケ・ブナノホソツクシタケや、フウの偽果に生える種あるいはミズキやクスノキの落果から出るものは、すべて前者のタイプです.

nivaris さまの顕微鏡写真からみるかぎり、分生子形成細胞が細長くて隔壁が少ない点から、Xylaria の一種ではあるものの、マメザヤタケそのものではないかもしれません.引き続き観察を続け、子嚢殻・子嚢・子嚢胞子が形成されましたら、ぜひお送りいただければと思います.

 この類では、自然乾燥した子実体から子嚢胞子を取り出し、培地に植えつければかなり高い確率で発芽し、分生子を形成させることができます.さらに、培養下における光条件を工夫すると、培地上で再び子座を作り、子嚢や子嚢胞子の形成にまでこぎつけられたりもしますので.




Re: クロサイワイタケ?   nivalis - 2016/07/14(Thu) 00:21 No.2944

>ストロマと呼んで差し支えありません.

お教えいただきありがとうございます。
形態(子嚢殻が内蔵)が冬虫夏草と似ていて、Xylariaはストローマと言わないのかなとずっと疑問でした。
採集したものが成長を続けられるのか、自信がありませんけれどもうしばらく様子を見てみたいと思います。それと採集現場に、子実体がまだ(ほんの2〜3本ですが)残っていますので
本体は一体何なのか、これからも観察を続けていきたいと思います。





名前を教えてください  投稿者: shino 投稿日:2016/07/08(Fri) 09:06 No.2926

はじめて投稿させていただきます。
先日(7月6日)、雑木林の中で低木についている白いキノコを見つけました。
大きさは5ミリ前後でヒダは放射状、柄がなく傘の上が枝にくっついていました。
ニセコナカブリかと思っていましたが自信がありません。
よろしくお願いします。





Re: 名前を教えてください   nivalis - 2016/07/08(Fri) 15:25 No.2928

はじめまして shinoさん

私もよくわかりませんが、シロキクザタケではないでしょうかね。
http://tohki.weblike.jp/kn2/2009/09/post-125.html
http://dokitto.com/database/D-sirokikuzatake.html




Re: 名前を教えてください   shino - 2016/07/08(Fri) 17:12 No.2930

こんなに早く教えていただけるとは感激です。

シロキクザタケ、もしかしたら漢字だと「白菊座茸」なのでしょうね。
青木氏の仮称とありましたが素晴らしい命名だと思いました。(まさにそんな感じでした)

質問時に掲載していなかった写真(傘に穴が開いている写真)を追加掲載します。この穴は写す直前にいたハイイロチョッキリの仕業かもしれません。(ハイイロチョッキリはキノコを食べるかどうかは分かりませんが・・・)

教えていただき本当にありがとうございました。





Re: 名前を教えてください   nivalis - 2016/07/09(Sat) 00:14 No.2931

ハイイロチョッキリ、初めて知りました。
どんぐりに穴が開いているのは、ハイイロチョッキリかその仲間だったのですね。
穴をあけるのは、ハイイロチョッキリの習性なのかもしれませんね(^ ^)

シロキクザタケ(青木仮称)は、何度かその種名を見かけているものの
どんなきのこなのかは知りませんでした。
お陰様で、シロキクザタケがどんなきのこなのか
私も知るきっかけを頂きました。ありがとうございます。

名前の分からないきのこだけでなく
こんなきのこ見かけましたよ〜と、また投稿してくださいね。
お待ちしています。




Re: 名前を教えてください   shino - 2016/07/09(Sat) 10:36 No.2932

ありがとうございます。
またよろしくお願いします。




ケカゴタケ属について   har.takah. - 2016/07/10(Sun) 21:54 No.2933   HomePage

シロキクザタケの仲間(ケカゴタケ属)は日本では現在数種類確認されています。学名の特定されているものとして、九州(熊本, 長崎)産ケカゴタケ「Chaetocalathus ehretiae Neda」 (チシャノキの樹皮上)、東南アジア、ハワイ、沖縄に分布するヒダフウリンタケ「Chaetocalathus fragilis (Pat.) Singer」が知られていますが、熱帯性のヒダフウリンタケはかなり微小(径2-3mm)でシロキクザタケとはやや外観的な印象が異なります。傘が基質に直接背着し、子実層托側(傘裏側)の中央部に痕跡柄(columella)と呼ばれる柄が退化したと考えられている器官を形成する変わった特徴を持ちます。写真のヒダ中央部に見える丸いボタン形のものが痕跡柄です。以下のtwitterもご参照ください。
https://twitter.com/search?q=Chaetocalathus%20&src=typd





Re: 名前を教えてください   shino - 2016/07/11(Mon) 06:07 No.2934

ありがとうございました。
大変参考になりました。




Re: 名前を教えてください   nivalis - 2016/07/11(Mon) 21:22 No.2936

har.takah.さん、ありがとうございます。

一昨年の会報誌に室蘭でヒダフウリンタケ類似種が見つかったと、記事が載っていたことがあります。けれど、読み直してみると、何だか違う種(胞子の色が褐色なのと表面が粗面からしてCrepidotus)と間違っているようで、ヒダフウリンタケの仲間のきのこは北海道ではかなり稀なのかなぁと思っています。
北海道にもあればいいなぁーと、今年は小枝についた白いきのこにも目を向けたいと思います。




ヒダフウリンタケに似た退化系き...   har.takah. - 2016/07/12(Tue) 02:48 No.2938   HomePage

Nivalis様、ご無沙汰致しております。

確かにチャヒラタケ属に統合されている旧コナカブリモドキ属(Pleurotellus)の分類群は微毛に被われたヒラタケ型の白色子実体を形成する点で、外観はヒダフウリンタケの仲間に似ていますね。ヒダフウリンタケの仲間は熱帯性のものが多く、北方系の種類は稀かもしれません。

この他、広義のキシメジ科には退化系と呼ばれる類型の似通った脈状ヒダを持つヒダフウリンタケ類似種がいくつか知られています。先頭画像は今年五月兵庫で和田君が見つけた Cellypha goldbachii類似種です。この種類に関しては兵庫きのこ研究会のサイト「定点観察会2016.5」に詳しいデータがアップされています。
http://www.hyogo-kinoko.jp/modules/tinyd1/

画像1、2は東京都高尾山で見つかったテナガフウリンタケ(仮)です。長い付属糸を持つ縁シスチジアが特徴です。系統的な所属位置はまだ分かっていません。





Re: 名前を教えてください   イグチ 潔 - 2016/07/12(Tue) 06:06 No.2940

 明治神宮の菌類相調査(テレビで放映された… ^ ^ ;)においても、広葉樹の立ち枯れ木に発生した「退化型のチャヒラタケ科の菌」が得られています.外面は白っぽくて微毛におおわれ、内面は淡い黄褐色でひだはまったく退化して平滑になっており、径1-1.5 mm の茶碗状で柄も欠いています.

 小田原市でも同様の菌が得られており、樹種は若いシラカシの立ち枯れ樹です.

 どちらも過熟で胞子が見られず、未同定のままになってしまっていますが、今年も捜しています.




明治神宮のきのこ   har.takah. - 2016/07/12(Tue) 19:12 No.2941   HomePage

NHKの「明治神宮 不思議の森」拝見させていただきました。コゲイロサカズキホウライタケ、ハゴロモイタチタケの他、明治神宮にはけっこう変わった珍菌がしばしば見られる様ですね。全国から献呈された多様な樹種が植林されていることが大きな要因かもしれません。比較的稀なクロムラサキニガイグチも本郷先生と村上康明氏によって明治神宮で確認されております(まだ林内の立ち入り調査がうるさくなかった時代)。

所謂、広義のハラタケ目退化系の仲間でも子実層托が完全に平滑になるチャワンタケ型分類群は世界に多数知られておりますが、日本ではまだ研究が遅れているようですね。兵庫産 Cellypha cf. goldbachiiは、子実層托が白色で脈状隆起が発達する点で恐らく退化系チャヒラタケ科とは異なるものと推測しております。





キタマゴタケ  投稿者: gorosuke 投稿日:2016/07/05(Tue) 22:46 No.2922

野生のきのこの関しては「また」とか「この次」は無いと思っていましたがありました。今朝撮り立ての写真です。去年と同じねたではコンテストにも出せないので今年はここで公開したいと思います。





Re: キタマゴタケ   konpas - 2016/07/06(Wed) 10:05 No.2923

gorosuke さん、 こんにちは。

見事な群生と菌輪ですね。一度は出会ってみたいです。
2枚目の幼菌は亀が砂場に卵を大量に産み落としたように見えます。(笑)




Re: キタマゴタケ   gorosuke - 2016/07/06(Wed) 19:27 No.2924

Konpas様

写真はけっこうかっこ良く撮れていますが実際に生えているところはこんな所です。場所が狭いので何時発生が止まっても不思議ではありません。




Re: キタマゴタケ   konpas - 2016/07/06(Wed) 20:31 No.2925

gorosuke 様

おお!驚きです。
駐車場の植え込みの一角なんですね。

>何時発生が止まっても不思議ではありません。

そうですね。これからもずっと発生して欲しいですね。




Re: キタマゴタケ   nivalis - 2016/07/08(Fri) 15:19 No.2927

 キタマゴタケの写真、見せていただきありがとうございます。
今年も無事発生し良かったですね。

でも、駐車場とは
珍しいきのこと知らず、蹴とばす輩がいるかも・・・
「採取するべからず」の看板を立てたいですね。





ハルシメジの材上生について  投稿者: konpas 投稿日:2016/05/05(Thu) 17:07 No.2909

5月3日にいわゆるハルシメジを探しにサクラ混じりの広葉樹林を歩きました。
そこで2種類のハルシメジを見つけましたが、1種については10pを超え、コナラ倒木腐朽材上に3本発生していました。1本はほぼ形がなくなり、1本は老成し傘にヒビワレを生じ、残りの1本は成熟した子実体でした。一見草地から発生していると思ったのですが、採取するときコナラの倒木に,子実体の柄基部がしっかりと貼りついている状態でした。また菌糸か毛根か分かりませんが、毛根状のものが付いていました。
図鑑によるとハルシメジは地上生と記述されていましたので、コナラ倒木腐朽材上に発生しているのが不思議でなりません。
私の根拠のない想像ですが、桜の細根が倒木付近まで伸びて,さらに毛根が倒木にまとわりついたところから,ハルシメジが発生しているのではと考えました。
このようなことは可能性としてあり得るでしょうか。ご意見などいただけると有り難いです。よろしくお願いします。
画像2枚目は老成した子実体で、コナラ材上から発生しているのが写っています。
先頭画像と画像1枚目は成熟した子実体で、柄が中実で、胞子などを観察したところ、担子器なのかよく分からないものが多数見られました。
画像7枚目には大きな担子器見たいのと,よく見ると小さな担子器みたいのが、微かに写っていました。どちらが担子器なのか,どちらも違うのか分かりません。
9番目の画像で胞子は角ばっていないように見えました。とは言え自信がないです。

画像10番目は他の1種で、100m前後離れた一角に,束生気味に散生していました。どれも傘径が8p前後で柄が中空でした。胞子は観察しませんでした。





Re: ハルシメジの材上生について   konpas - 2016/05/05(Thu) 17:46 No.2910

追記です。
傘径8p前後で柄が中空の子実体の胞子は確認していなかったのですが、思い直して胞子を確認してみました。
胞子は角ばっていました。
画像左からドライ、3%KOH、ドライにフロキシン染めの胞子を確認撮影しました。





Re: ハルシメジの材上生について   種山 - 2016/05/05(Thu) 22:42 No.2911

これと同じ仲間ですね。このシスチジアは非常に特徴的で、これを見ただけでなんなのか分かるほどです。




Re: ハルシメジの材上生について   gorosuke - 2016/05/05(Thu) 23:22 No.2912

私も種山さんに一票。2909は広義のウラベニガサ、2910は別のイッポンシメジ属のきのこの胞子です。




Re: ハルシメジの材上生について   nivalis - 2016/05/05(Thu) 23:44 No.2913

>これを見ただけで

そうですね。
分かっている人には一目瞭然です。

>コナラ倒木腐朽材上に発生しているのが不思議でなりません。

2種のハルシメジとのことですが、確かにNo2909の最後の写真の上はEntolomaですが
一番最初の冒頭の写真は違います。
同じ種にしてしまわれたようですが、その違いが分かりますでしょうか?




Re: ハルシメジの材上生について   konpas - 2016/05/06(Fri) 17:36 No.2914

皆 様、ご教示ありがとうございました。

種山 様、gorosuke 様
>このシスチジアは非常に特徴的で・・
>2909は広義のウラベニガサ・・

なるほどと,これで合点がいきました。

nivalis 様
>その違いが分かりますでしょうか?

はい、ウラベニガサのひだは離生です。それと柄に暗褐色繊維紋が明瞭です。
正解でしょうか。

実は、No.2909の投稿時に書かなかったのですが、子実体が随分しっかりしている。柄に暗褐色繊維紋が明瞭にあることが気になっていました。それと、以前に2度ウラベニガサを撮影していました。それなのになぜ2種のハルシメジとしたのか、自戒を込めて振り返ってみました。

1.今まで見たことのないハルシメジを探しに行った。
2.この時期はハルシメジしかない。と思い込んでいた。過去ウラベニガサ採取日は6月中旬。
3.ハルシメジを「原色日本新菌類図鑑」で調べたら、柄はほぼ中実と記されている。

特に1.ハルシメジを探しに行ったことで、見つけたときに「あった。」と喜び勇んでしまった瞬間から、ハルシメジ以外に頭に浮かびませんでした。
これからは初心に帰って、もっと謙虚に慎重に採取したきのこの観察をしないといけないと猛省しました。と思いつつ、私のサル頭ではどうなることかですが。

今回はたいへん勉強になりました。
皆様、改めてありがとうございました。




Re: ハルシメジの材上生について   nivalis - 2016/05/06(Fri) 18:25 No.2915

>正解でしょうか。

はい、ウラベニガサのヒダは離生で、Entolomaのヒダは離生になることはありません。
ただ、Entolomaも種によっては暗色の繊維状となることがありますので柄からは判断できません。

また、この季節、ハルシメジだけが出るわけではなくハルシメジに似たきのこも出ます。
近くにバラ科ニレ科の樹木があればハルシメジかもしれないと思って良いと思いますが
ハルシメジと同定するには菌根の有無を確かめる必要があります。
ハルシメジ似のきのこがいくつもあることを念頭に置いたほうが良いと思いますよ。




Re: ハルシメジの材上生について   konpas - 2016/05/07(Sat) 06:49 No.2916

nivalis 様

今回はいろいろ勉強になりました。

>菌根の有無を・・

今までほとんど意識したことがありませんでした。樹木と共生するとのことで、周辺の樹種を少し確認する程度でした。ネットで検索してみたところ、幾つかヒットしてイメージとして掴むことができました。樹木の細根を顕微鏡で確認することを理解しましたが、まだ分からないことが多いです。

今回のことで顕微鏡による観察が,非常に大事なことを改めて実感することができました。




Re: ハルシメジの材上生について   nivalis - 2016/05/07(Sat) 09:28 No.2917

>顕微鏡による観察

ハルシメジ類の菌根の有無は目視で可能です。
過去にも一度掲載したことがあるのですが、記事を開いても画像が表示されないので
再掲載しておこうと思います。

>樹木と共生

ハルシメジの場合、他の菌根と違って樹木と助け合うというより
細根の先に菌根を作って菌根内部で細根の先を破壊してしまうので共生より寄生の方に近いかもです。
菌根にも色んなタイプがあると思っていて良いと思います。





Re: ハルシメジの材上生について   konpas - 2016/05/07(Sat) 11:08 No.2918

おお!!
ハルシメジの菌根って蜘蛛の卵みたいのが付いているんですね。
菌根について考えたこともなかったので、いっぺんにかなり採取しましたが、柄基部に指を突っ込んで、雑に採ってきました。今年はまた見られるか分かりませんが、今度見つけたらしっかり確認してみます。

4枚目の画像は菌根の断面を顕微鏡で見たものでしょうか。




Re: ハルシメジの材上生について   nivalis - 2016/05/07(Sat) 22:45 No.2919

>蜘蛛の卵みたいのが

(^ ^; そうかもしれませんね。

>4枚目の画像は菌根の断面を顕微鏡で見たものでしょうか。

はい、そうです。




Re: ハルシメジの材上生について   konpas - 2016/05/08(Sun) 16:08 No.2920

種山様、gorosuke様 nivalis様

いつも教えていただきありがとうございます。
今回も「なるほど そうなのかぁ」と思うことばかりです。
ウラベニガサやハルシメジのことは、きのこを研究・勉強されている皆さんには、周知のことと思いますが、今の私は一つ覚えると嬉しくてたまりません。
今後もご教示よろしくお願いします。





テンガイカブリタケについて  投稿者: konpas 投稿日:2016/04/22(Fri) 12:08 No.2903

4月16日、17日に当地にてテンガイカブリタケと思われるきのこを採取しました。
16日のものは妻が採ってきたのですが、傘にアミガサタケのような模様がありました。図鑑では「平滑」と記されています。
翌日、同じ場所に行って撮影と採取をしてきました。周辺にはコナラ類とサクラ(ヤマザクラ?)が多数ありました。数本採取した子実体の内、傘の平滑なものと半分の範囲に網目をあらわしている子実体がありました。テンガイカブリタケは成熟すると網目を表すのだろうかと思いました。それともテンガイカブリタケの近縁の種と考えられるでしょうか。
ご教示よろしくお願い致します。
先頭画像と画像1と2が4月16日採取です。画像3,4,5が17日採取です。
胞子などは4月17日の子実体です。
画像6は傘の網目を拡大撮影しました。





Re: テンガイカブリタケについて   nivalis - 2016/04/22(Fri) 23:14 No.2904

桜の咲くころ、山菜取りに出かけると時折見かけるきのこですね。
テンガイカブリタケは
仰るように成熟し老成してくると表面は網目を生じるようです。
私もかつて「えっ?」と思ったことがありましたが、いくつも子実体を見るうちにそうだったのか
と一人で合点したことがあります。

ネットで検索してみるとテンガイカブリタケにはいくつかの変種があるみたいですが
IndexFungorumではその変異種はどれもシノニムになっているようです。

近縁ではなく本種として良いと思います。

顕微鏡写真は、なんだか以前よりずっと綺麗になったような気がします。
練習の成果でしょうか(^^v




Re: テンガイカブリタケについて   konpas - 2016/04/23(Sat) 06:11 No.2905

nivalis さま

ありがとうございます。
やはり成熟すると網目を生じるのですね。最近少しずつ観察力が付いてきたかなと思います。自画自賛お許しを。

>顕微鏡写真は、なんだか以前よりずっと綺麗になったような気がします。練習の成果でしょうか

ウフフ(^^  ありがとうございます。nivalisさんに褒められると嬉しいです。
先日、菌懇会のTさんにアダプターのアドバイスをいただき、低価格の商品を購入し使い始めました。
ピスと切断をまだ課題ありですが少し工夫しました。
一番の理由はテンガイカブリタケの胞子が大きいことと傘肉?が硬くて切りやすいからだと思います。

アダプターの記事をアップしましたので、気が向いたときにでもご覧いただけると幸いです。
http://birdfungi.blog.fc2.com/blog-entry-914.html




Re: テンガイカブリタケについて   nivalis - 2016/04/23(Sat) 12:48 No.2906

>菌懇会のTさんにアダプターのアドバイスをいただき

なるほど、そうでしたか〜。
また、アダプターの記事を拝見しました。
カメラのレンズを押し当てて撮った写真とは段違いですし、綺麗に撮れるようになると
顕微鏡写真を撮るのも楽しみですよね。
使用されているカメラ機種が載っているともっと親切かな?とは思いましたが
カメラのレンズを押し当てて撮っている方々やアダプターのことを知らない方々にはとても朗報かと思いました。

 これからkonpasさんの顕微鏡写真も楽しみにしていますよ〜。




Re: テンガイカブリタケについて   konpas - 2016/04/23(Sat) 21:06 No.2907

>使用されているカメラ機種が載っていると・・・・

アドバイスありがとうございます。早速記事を加筆修正しました。

>これからkonpasさんの顕微鏡写真も楽しみにしていますよ〜。

気が弱くて・・・プレッシャーです(汗)





広島産シロキツネノサカズキモド...  投稿者: imoto 投稿日:2016/03/18(Fri) 15:35 No.2896

皆様
大変ご無沙汰してます。
昨年、広島県で初めてシロキツネノサカズキモドキが確認されました。先日、私も確認に行ったのですが、胞子がブラシの様になっているものが観察され、慌てました。大谷先生の記載はもとより、原田&工藤(2000)の記載にも、こんなことは記されていなかったと思います(思います…って表現は勉強不足を露呈してますが)。子実体によって異形胞子が大半を占めるものと、正常胞子がほとんどのものとが見られます。ひょっとして発芽機構に関係するのか?と何の根拠もなく思い、PDAプレートに胞子を置いてみたところ、正常胞子を置いた場所ではコロニーが形成されていますが、異形胞子は全く変化が見られませんでした。ブラシ状の異形胞子は発芽能力に障害が起きている可能性があるようです。バクテリアかウィルスによる感染という想像もしていますが、なんなのでしょうか。北海道ではありふれたきのこだと思いますが、この現象についてnivalisさん、なにかご存知ないですか?




Re: 広島産シロキツネノサカズキ...   imoto - 2016/03/18(Fri) 15:41 No.2897

すいません。
添付画像が落ちちゃいました。





Re: 広島産シロキツネノサカズキ...   nivalis - 2016/03/18(Fri) 22:21 No.2898

imotoさん こんばんは

ホント、胞子がブラシのようになっていますね(@ @)。
一体どういうことなのか、私にはまったくわかりません。すみません。
培養されたことについても「すご〜い」と思ったのですが
ブラシ状の異形胞子(3枚目)を見て、仰るように感染か何かによって異形になったのではないかと
私も想像しています。
シロキツネノサカズキモドキは北海道では春先にしばしば見つけるきのこなんですが、
残念ながら胞子観察はしたことがありません。今度見つけたら私も観察してみますね。

どなたか、この異形の原因などわかると良いのですが…。




Re: 広島産シロキツネノサカズキ...   イグチ 潔 - 2016/03/22(Tue) 03:04 No.2899

 御無沙汰しております。まだ細々と生きてます 0へ0 ;)

 挙げた画像は、キンカクキン類の一種 Rutstroemia firma の子嚢胞子です。子嚢胞子が成熟すると、隔壁を生じるととともに、小さな球形細胞が次々と芽出するのが特徴です。

 古い文献では、この球形細胞は「分生子(コニディア conidia)」の呼称で扱われていますが、現代では「不動精子(スペルマティア spermatia)」と呼ばれるようになっています。
 一般に、培地上ではいつまでたっても発芽せず、さらに通常は一個の核しか含んでいない単相(n)のステージにあります。
 「分生子」は、典型的には二個の核を含む重相(n+n)の状態にあり、「分生子」から発芽した菌糸もまた重相で、性別を異にする他の菌糸と接合しなくても有性生殖ができるため、それができない「不動精子」と区別されるに至ったのですが、蛍光染色などの手法によって核の数が確定できないかぎり、「分生子」と「不動精子」との厳密な識別は不可能な場合が大半です。

アカキクラゲ属の菌の担子胞子も、しばしば球形細胞をたくさん芽出させますが、この場合は球形細胞の内部の核は重相の状態にありますので、R. firma のそれと似てはいても「分生子」の呼称のもとに扱われます。

 さて、「不動精子」はそのままではまったく発芽しないのですが、別の子嚢胞子を発芽させて得た菌糸(これも単相の状態で、培養し続けても有性生殖器官を形成することはない)と接触すると、後者の菌糸の一部に形成されたこぶ状の細胞(造嚢細胞とか造嚢糸、または雌性器、あるいは子嚢母細胞と呼ばれることが多い)の中へと侵入し、内部で核融合を行い、結果として複相(2n)となります。複相となった核は減数分裂を開始し、分割された核(各々が単相に戻る)は一個ずつが新しい細胞壁を作って子嚢胞子となります。
 すなわち造嚢細胞は、その呼称が示すとおり、「若い子嚢」あるいは「子嚢の基(もと)」ということになります。

 このような有性生殖過程を示す菌は、「ヘテロタリック(自家不和合性)である」と一般には呼ばれます。ピロネマやアカパンカビなどがよい例ですが、担子菌類にも多数の例があります(厳密には、胞子が複数の核を含むことが、そのままヘテロタリックであることの証明にはならないのですが^^;)。

 前置きが長くなりましたが、一つの属の中に、ヘテロタリックな生活史を持つ種とそうでない種(後者は「ホモタリック(自家和合性)である、と称される)とが含まれる場合がむしろ珍しくなく、さらに、種同士の識別が「ヘテロタリックであるかホモタリックであるか」を根拠として行われることも多いのです(^ へ ^ ;)。
 シロキツネノサカズキ属 Microstoma に近縁なベニチャワンタケ属 Sarcoscypha にも、ヘテロタリックな種とホモタリックな種とが両方含まれているらしいという研究がありますので、前者にもその可能性はおおいにあります。
 ただし、シロキツネノサカズキ属の菌については、そもそも培養所見が詳しく検討された例がなく、今後の研究課題とされています(現代では、子嚢菌の新分類群を記載する際には、培養菌株の所見について詳細に記述することが望ましいとはされていますが、それが記載されていなくても命名規約に違反するわけでもないため…)。センボンキツネノサカズキなどにしても、大谷博士による新種記載文上では、培養所見にはいっさい触れられていません。

 今回の菌は、あるいは、日本産のシロキツネノサカズキ属の所属種の中で、初めて見出された「ヘテロタリックな種」かもしれません。子嚢盤あるいは培養菌株の形態では他の種と区別できず、生活環がヘテロタリックかどうか…が、他の種との唯一の識別ポイントとなる可能性もあります。
 これを証明するには、通常の(=ブラシ状をなさない)子嚢胞子のみを発芽させた菌株に、ブラシ状の子嚢胞子(=不動精子ではないかと思われる小さな球形細胞)を接触させ、造嚢細胞が形成されるかどうかを確認するとともに、「小さな球形細胞が、本当に一個の核しか含んでいないこと」も確かめる必要があります。
 日本各地のシロキツネノサカズキの生標本(である、と、形態観察からは思われる標本)から、手当たり次第に培養菌株を集めないと難しいのですが。

 子嚢菌類の研究に培養所見が重視される理由の一つは、上記のような事情によるものです。ごく普通に見いだされる子嚢菌であっても、研究者は可能な限り培養を試み、培養が成功したかしなかったかだけでなく、成功した場合には菌株の詳しい所見を記録しようとします。非常に重要な作業なのです。


 判りにくい説明になってしまったかもしれませんが、もし理解し難い点がありましたら、またお問い合わせ下さい。  m(_ _)m





Re: 広島産シロキツネノサカズキ...   imoto - 2016/03/24(Thu) 22:47 No.2900

nivalis 様
是非、観察してみて下さいね。

イグチ 様
詳しいコメント、ありがとうございました。
ヘテロタリズムとホモタリズムって、とても面白いところで興味がある(ダイモン交配も)のですが、私の頭では半分くらいしか理解できていないと思います。が、諦めずに勉強してみます(現代菌類学大鑑も届いたことですし)。
ブラシが不動精子ではないかとのご指摘、確かにブラシの先端が球状に膨らんでいるものも観察されます。プレートは、油断していたら異形胞子が正常胞子由来のコロニーに完全に覆われ、異形胞子の所在が判らなくなってしまいました。その付近の菌糸を拾って検鏡したところ、造囊菌糸らしきものが見られましたが・・。
ところで、「自分で勉強しろ」と怒られるかもしれませんが、不動精子を出芽した後の子嚢胞子自体はどうなるのでしょうか?萎縮消滅?





Re: 広島産シロキツネノサカズキ...   イグチ 潔 - 2016/03/25(Fri) 08:13 No.2901

   imoto さま:

 御無沙汰申し上げております…


 アップされた画像、左下の鈍頭状三角形の部分あたりは、確かに造嚢細胞にみえなくもありませんね。

 ただ、子嚢菌類では、子嚢果中心体(アスコカープ・セントゥラム Ascocarp centrum)と称される構造が形成されてから、その内部で重核化が行われる分類群と、造嚢細胞内部で重相化が終了した後に、造嚢細胞を取り囲むようにして立体的に菌糸が伸長して内部に造嚢細胞をパッキングする分類群とが大別されます(要は「重相化→減数分裂による単相核の複数形成→子嚢および子嚢胞子の発達」が、子嚢果中心体よりも早く起こるか、同時進行的に起こるか、に大別される、という意味)。

 その観点からみれば、造嚢細胞形成が起こるには、培養ステージが早すぎるような気もしなくはないですが、これを確認するとすれば、アップされた構造の内部で重相化が確かに成立しているかどうかを、蛍光顕微鏡観察などの手法によってチェックするしかありません ^ ^ ;

 センチメートル単位の大きな子実体を形成する子嚢菌類では、培地上での子実体形成が成功していないものが大半(それどころか、培地上における子嚢胞子の発芽→菌糸生長さえ成功しないものも非常に多い)であるため、菌糸生長からの形態形成学的研究例もはなはだ乏しいのが現状です。

 今後、「ブラシ状の子嚢胞子」が検鏡によって確認されたら、その胞子はプレパラートとして保存し、併せてその子嚢胞子が射出された子嚢盤そのものも標本として、しかるべき研究機関に委託収蔵されるべきかと思います。

 なお、「不動胞子を形成した後の『ブラシ状の子嚢胞子』は、そのあとはどうなるのか」というご質問ですが、核と細胞質とはほぼすべて不動精子の内部へと移行してしまい、「ブラシ状の子嚢胞子」そのものは空っぽになってしまっているかと考えられますので、おそらく、改めて発芽し菌糸生長を開始することはないかと思われます。

 菌類の性的挙動(ホモタリズム or ヘテロタリズム、二次的ホモタリズム、ダイ=モン交配、パラセクシュアリティ etc.)に関しては、アマチュアの菌類研究者の間でははなはだ理解が薄く、話題にのぼることさえまれなように見受けますので、興味を抱いていただけるのは嬉しいです。また、なにかアドバイスできそうな機会があれば歓迎させていただきます。


 蛇足:いわゆる地下生菌に関して、日本語の図鑑が出版されるという話を耳にしました(今年の6月ごろ?)。
 それに触発されたのか、「スイス図鑑第一巻のような、チャワンタケ図鑑を作ったら、その方面に興味を持つ人たちの役に立つのではないか」という声が、私の周囲からちらほら挙がってきたりしています。

 出版社が決まるとか、具体的な動きがすでにあるわけではなく、企画倒れになる可能性もあるのですが、個人的に、収録したい種の選定(および、図版の収集)と、収録すべき情報の根拠となる文献の集積は始めています。もう少し具体的になれば、いろいろ協力いただきたくなる場面もあるやもしれませんが、そのおりには改めて御相談を申し上げたく。





和訳について教えて下さい  投稿者: konpas 投稿日:2016/01/29(Fri) 10:27 No.2882

こんにちは。
英語解説の和訳について教えていただきたく投稿しました。

きのこ図鑑「FUNGI OF SWITZERLAND」の148ページにRussula chloroidesが掲載されています。
その中のStipeの解説で,「surface finely longi-tudinally venose」と記述されている箇所があります。直訳で「表面は微細な縦方向の静脈がある」と和訳してみたのですが,きのこに「静脈」があると思えませんので,比喩を使っているのだろうと考えました。しかし,この比喩をきのこ用語に和訳するときの適切な言葉が分からず悩んでいます。おそらく条線のことだろうと考えていますが,どの様な形態を指しているのかが分かりません。

ご教示のほどよろしくお願い致します。




Re: 和訳について教えて下さい   konpas - 2016/01/30(Sat) 11:19 No.2883

皆 様
自己レスです。

新菌類用語集に「脈がある」と解説されていました。
よく調べずに投稿しお騒がせして申し訳ありませんでした。

また,分からないことがあったら教えていただきたいと思っています。よろしくお願い致します。

追記致します。
「図解きのこ鑑別法」にも柄の解説で,「venose」が記述されていました。
もう少しいろいろ調べなければいけないと反省中です。




Re: 和訳について教えて下さい   イグチ 潔 - 2016/01/31(Sun) 07:00 No.2884

「血管状のしわがある」と訳されていたりしますね。「不規則にうねったしわがある」でもいいかもしれません。




Re: 和訳について教えて下さい   konpas - 2016/01/31(Sun) 21:00 No.2887

イグチ 潔 様

いつもご教示ありがとうございます。

「血管状のしわがある」はイメージがよく湧きませんが,「不規則にうねったしわがある」ならイメージがつかめ,理解することができました。

今後もよろしくお願い致します。





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